Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

ブログ Blog

2022.4.28海からの灯り、積丹ブルー。

小樽の灯り「積丹ブルー」のキャンドルを創りました。
これは、運河沿いの小樽百貨UNGA↑(うんがぷらす)さんとのコラボレーティヴ作品となっています。

積丹を訪れるたびに
心に残る、海の色たち。
エメラルドグリーンにも見える、深いブルーにも見える、時には元気に、寂しくも見える海の色。
光を灯すと透明感と清涼感、そして力強さを与えてくれるイメージで創りました。

積丹ブルーを販売しているうんがぷらすさんはこちらからどうぞ。

2022.4.23Life is Beautiful

小樽の海。
水平線が、今日の天気を占ってくれるような、春の海の景色になりました。

先日は、その小樽の海を絶景に望むサロン、Luxes(リュクシス)さんが、札幌の景色が素晴らしいマンションに、”Second Living”という、お客さまとの共有スペースを新たに創設されました。

代表の九島厚子さんとは、もう10年くらいのお付き合いで、サロンの5周年記念のイベントに記念キャンドルを制作させていただいたり、形は違うけれど、皆様の人生の心のオアシスの大切な一部、”Wellness”のお役に立てるように、お互いに刺激し合う大切な方です。

先日打ち合わせで九島さんのSecond Livingをお伺いした際、特にコロナ禍、自粛生活が長い中で、どうしたら皆さんと心と心を繋ぐコミュニケーションをとって、どのように関係性をじっくりと深めていけるか、様々な形でじっくりと過ごしてこられたと、お聞きしました。

とても共感するお話。会えない人たちのことをサポートし、サポートされる。
今回ご依頼いただいた、Second Livingのテーマ、お客さまの人生に寄り添った”Life is Beautiful”というコンセプトを、九島さんの大好きな大理石のホワイト、グレー、そしてゴールドの色調で、灯りをお創りいたしました。

心のセカンドリビングを照らす灯りとして感じていただけますように。

2022.4.15小樽の潮

先日は、ミーティングで銭函まで20分、車を走らせました。
気持ちのいい海風と、波が静かに景色を作っていていました。
小樽に暮らして、海も山も近くにあることは、本当に贅沢な気持ちにさせてくれるし、少しの気象の変化も、大きな自然を前にして、受け入れるようになるというか、自然の力はすごいなと改めて思った瞬間でした。

銭函は、海岸線に位置する小樽のまち。潮の風が強いことから、建っているお家も、錆びやすくなっているのが目に映りますが、それも、町の魅力にもなっている気がします。すぐに海に向かって駆けっていける、ビーチの近さ。遠くに見える小樽の祝津岬。札幌に近いのに、はっきりと、札幌市ではない、小樽市に来たことを感じさせてくれる町です。

写真にあるキャンドルは、その小樽の「潮」をイメージした濃紺のキャンドルです。どっしりとした、荒々しくも、灯すと、どこか包み込んでくれる優しさに溢れるキャンドルになればとデザインしました。
小樽運河に沿った、ギャラリーショップ、UNGA↑(うんがぷらす)さんでお取り扱いとなっています。
画像の奥に灯っている灯りは、同じシリーズの、「浪漫」。もうひと種類は、「石畳」と題して、歴史を感じる小樽ならではのエッセンスを捉えたラインナップとなっています。うんがぷらすさんは、北前船の時代に思いを馳せれるような品揃えで、パッケージも素敵でとても定評があるショップです。
UNGA↑(うんがぷらす)
ぜひ一度いらしてみてくださいね。

2022.4.10日曜の朝

早朝の小樽。
だいぶ暖かくなってきたので、少し肌寒くても、起きてすぐに、寝室の窓を開けて空気を入れ替えするようになりました。
空を見ると、どんより曇っていたので、気持ちもなんとなくしっくり来ず。
もっと寝れたのですが、スッキリしたくて、パジャマのまま工房に行き、エプロンをつけて、昨晩から製作していたキャンドルの型だしをしました。型から出すと、鮮やかなビタミンカラーが目に飛び込んできて、エネルギーがどこからかぐんぐん出てきて、そのまま仕上げまで7時までに終えてしまいました。色の持つパワーが、どんより雲色の気持ちをシャキーン!とエネルギッシュなものに変えてくれたみたいです。
あっという間に発送も終わり、もうすぐ札幌のライフスタイルショップ、YUIQさんの店頭に春の灯りが並びます。
ビタミンカラーで、少しでも元気な色が皆様にエネルギーを差し上げられますように!

2022.4.8新学期

我が家では、娘の高校生活2年目が始まりました。
札幌の高校まで、朝は5時半起き、1時間45分の道のりをバスとJRと地下鉄を乗り継いでたどり着く毎日ですが、特にこの冬を乗り切ったので、春の早起きは、明け方の気持ちの良いひとときとなっています(少なくとも私は…笑)。

自分が16、17歳の頃を思い出すと、今の子達のように、携帯なんてものはなかったし(我が家は相当長い間、黒電話でした)、大好きな音楽も、Apple Musicのファミリー共有の聞きたい放題なんてものはなく、こだわりのカセットテープに、自分のベスト盤をダビングして作って、レタリングでカセットにも”the best of …”を作ってお友達にプレゼントしたり…。本当に時代は変わりました。

それでも、よく娘といろんなことを話すと、若い高校生たちも、アナログを意識してコミュニケーションをとっていたり、長引くコロナ禍で、マスク着用のダウンサイドも感じながら、人とどうやって深く付き合っていけばいいのか思い悩んだり、共感することがたくさんあります。特に、戦争のことは、とてもリアルに受け止めているように見受けられます。歴史の教科書で学んできたことが、今まさに起こっていて、戦時下になると、人の精神が恐怖と抑圧に支配され、命が軽んじられ、深い悲しみと憎しみが癒えることなく続く状況を、毎日のニュースから学ぶ日々。難しい時代だけれど、一つずつ丁寧に一緒に歩んでいきたいと思いました。

SBCA0510

2022.4.1April Come She Will


雪が散らつく4月1日。
今日から、新年度ですね。

今朝は、ずっと昔の、サイモン&ガーファンクルのアルバムを聴きながらブログを書いています。自ずとアメリカの風土が懐かしくなって、思い出したのは、ちょうど4年前のこの時期、私の師匠クラウディアが当時暮らしていたシアトルと、モンタナに暮らす弟家族に会いにいった時のこと。
コロナの為に、それからはずっと会えていませんが、モンタナで新しい家族となったソフィーというわんちゃんや姪っ子甥っ子の写真を送り合いながら、何とかみんな元気で過ごせていることに感謝して、いつかまた会える日を心待ちにしています。


シアトルでは、クラウディアと二人で、彼女の親友がディレクターを務めるテキスタイルミュージアムを訪れたり、お友達のウイスキー蒸留所に行って、ディープな話をずっとしていたことなど、素敵な思い出も、今のこの状況だと、星の彼方ほど離れてしまう気がして、何とも言えない気持ちです。

限られた時間の中で、作った思い出と、これから作る思い出。
新年度、新たな気持ちで、頑張ります!

2022.3.27雪溶けの小樽

春の嵐の日本列島。
北海道・小樽は、先週から、一気に雪が溶け始めて、自宅のある天狗山も、市道は全て乾いた道路までになりました。

北海道は、初雪が早い年は10月から始まるので、もう半年近く、白の世界に包まれていると、
今朝家のドアを開けた時に、春一番のような生命の風が吹き抜けた瞬間、なんとも言えない気持ちになりました。

連日、緊張が高まっている世界のニュースを読むたびに、こうした季節が変わる喜びのような、小さな日常的なことも、どこか遠くへ行ってしまって、生死の間で苦しむことを毎日課されている人々や子どもたちの心を思うと、胸が張り裂けそうです。

真実でないことを、主張して正当化する。
そこには、人間としての良心や尊厳はエゴで見えなくなってしまっていて、個人の権利主張という形が横行し、小さな単位の声の集合体が、時間をかけて紡ぎ、作ってきた、積み重ねてきた平和的な考え方や歴史が、いとも簡単に壊れされていく。

お金に囚われ、成功することが、ほとんどの物事の価値を決めていく社会を作ってきてしまった私たちの大きな責任だと、特に最近思うようになりました。

2022.3.18春のお誘い

昨日は、大切なコラボレーティブパートナーの宮平桐さんの個展の設営に、お手伝いに札幌に出向きました。
彼女とは、大丸札幌で2008年にご一緒してからのお付き合いで、2020年のGATE展で大丸を卒業してからも、年に一度、冬のクリスマス展のコラボレーションで共に活動しています。

彼女のスペシャリティ、コスチュームジュエリー、オートクチュール刺繍アクセサリーとフレームアートは、単なるアクセサリーの域を超えた、もっと精神的で普遍的なものが伝わってきます。

春展では、「龍の巣〜チカラ」と題した作品で、中国の貴州省にある「龍の巣」と呼ばれる巨大洞窟ミャオティンからインスパイアされたものがハイライトとなっています。

『闇は無ではない。光を得ると何かが輝く。』

彼女の愛情溢れるメッセージが、作品から伝わってきました。

お近くの皆さま、ぜひ足を運んでみてくださいね。

2022.3.16平和の波

先日、昨年から高校の美術の授業で取り組んでいたウクレレが出来上がり、娘が家に持って帰ってきました。
生徒たちの共通のタイトルは、「平和」。

それぞれ思い思いのデザインで、自由に描けるのですが、使える色は限られた色で、例えば、白は使えない色だったようです。それでも、一人一人の個性が際立った平和の楽器が仕上がり、実際に手に取ってみると、すごく感動しました。娘のアイディアは、弾く人がみるアングルだと、水が動く波にも見え、真っ直ぐ立ててみると、植物が育っていく動きにもみえ、アシンメトリーのデザインが、限られた色でも無限の可能性を創り出すことができると、なんだか、すごく力づけられた気持ちになりました。

毎日、娘とは、世界情勢について、聞いたり話したりしています。何かこう、みぞおちの奥から、ずしんとなんとも言えない重い感覚があるというか、お腹が緊張感から重いというか、不安な恐ろしい気持ちになるこの感覚を、娘には、これが戦争が近くなるという感覚なんだ、覚えておこう、と、話しました。ごく一部の人たちの極端な執着心や野望が、民間の人々の人生をいとも簡単に奪い、絶望と悲しみを植え付け、何も振り向かない姿勢が、人間から、数々の歴史の過ちを経てもこうして出てきて、ましてはその考え方が台頭し、何も誰も言えない状況となる恐ろしさ。

当たり前だった、平和の感覚は、もうそこにはないと、受け身の平和ではなく、限られた力でも、一人一人が思い思いに作り上げていく平和なんだと、思いました。

2022.3.11つなげる、いのち。

11年目の、3.11。

壊れやすいガラスに纏われた、いのちの灯りの連なり。

毎日、いのちの尊さを考えない日はない状況が続いていること。
本当に、心が痛みます。

でも、紛争や内戦や侵攻は、今回のウクライナ情勢にはじまったことではなくて、ついこの間もアフガニスタンや、シリアの難民がヨーロッパにやっと辿り着いた時に、受け入れる状況ではなかったり、あるいは、ある国では、中東からの難民に対する偏見から、行動制限を強いた挙句、他の国がその難民の人たちの受け入れを発表した途端に、大歓声が上がるような状況だったり。

自分自身、そのようなニュースを見ていたのにも関わらず、本当の意味で、自分のこととして受け止めていなかったこと。今回は、「西側」のカテゴリーに含まれる国が侵攻されているから、身近に思ってしまっている自分に、同時に罪の意識も生まれています。

今日は震災から11年。それからも、これまで、たくさんの災害が日本をはじめ世界中で起こり続けています。天災で命を失うこと自体、耐えられない苦しみなのに、それが人為的な戦争という形で、人の生きる権利を奪う状況をリアルタイムで目撃して、私たちは証人になっている。

第二次世界大戦から学んだ、数えきれないこと。「歴史は繰り返す」という言葉が、脳裏に映る時、どうしたらそうなってしまうのか、何がそれを導いていくのかを、改めて深く認識して、ちっぽけでも、一人間としてできることを考えて、具体的に行動したいと、心に誓いました。

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