2025.3.18オンラインショップ☆春の更新
雪解けと降雪を日々繰り返しているこの頃。昨日は1時間一本勝負で重たい雪掻きを頑張りました(笑)
ちょっと道が不安でしたが、今日は札幌へ打ち合わせに車で行ってきました。
天狗山エリアの雪景色は、国道5号線に入るとどこへやら。。。札幌までは何も問題なく乾いた道路が続いていたのでホッとしました。ただ単に、山間の情景とは全然違うのですね。

さて、先月の個展「小樽人の色(オタルビトノイロ)」の作品のお問い合わせにお応えできればと思いまして、最近オンラインショップの春の更新をいたしました。まだ完了はできていないのですが、特にワックスアートはクローズアップした画像と、個展の時の風景の写真も交えながらご覧いただけるようにいたしました。
ご興味のある方は、Jun’s Lightのオンラインショップを覗いてみてくださいね。
2025.3.14小樽の宝

3月9日は、市立小樽美術館市民ギャラリーにて、北海道文化賞受賞・師範60周年記念写真展「藤間扇玉のあゆみ」の千秋楽でした。「潮まつりのこと」と題したギャラリートークと潮太鼓打演があるとのことで、30分前に着くと、たくさんの来場者ですでに会場はいっぱいでした。

小樽では、知らない人がいないくらい、小樽の芸術文化を60年以上に渡りリードされてきた藤間扇玉さん。
「小樽伝統文化の会」を設立し、毎年市民会館で開催される「和を遊ぶ」を通じて、多彩な伝統文化を普及されてきました。
今では夏の風物詩になった「潮まつり」の潮音頭と潮踊り唄の考案した一人でもあり、舞踊家・指導者として、毎年小樽の全ての年齢層に指導、地道にその裾野を広げてこられました。その潮まつりの立ち上げにおいて、のちに命がけで運河保存運動を推進した画家の藤森茂雄氏と運命的な出会いを果たし結婚されます。そして、夫となった藤森さんが49歳で他界されてからも、三人の子供達を育て上げます。

ギャラリートークでは、潮まつりにまつわる様々な貴重なエピソードを、扇玉さんのお嬢様、藤間扇久華(藤森五月)さんが司会としてリード、元小樽市長の山田勝麿さんと扇玉さんの対談を聞くことができました。今よりも昔はもっと社会が封建的で、性別やその道の世界での格付けがはっきりとついていた時代背景に、地道にチャレンジして模索しながら、自分の揺るぎない意志と方向性を見つめ、行動し、斜陽と言われていた小樽の街を新しい試みで形創ってきたプロセスを学ぶことができました。

そして、最後に会場のみんなで潮音頭を太鼓と一緒に踊り練り歩く素敵なフィナーレで会は幕を閉じました。

写真展を通じて、扇玉さんのこれまでの芸術に対する愛の軌跡と、それを敬意をもって包み込む会場の皆さんの深い愛情に触れて、小樽の街に住む一員として、気が引き締まるのと同時に、心が豊かに耕されました。
ひとりの女性として、信念を持って生きること。
忘れられない機会をいただきました。

2025.3.13石井誠さんの個展「余白の散乱」に向けて

雪解けもだいぶ進んだ来月の中頃、札幌・宮の森にあるレストランLe Muséeのシェフ、石井誠
さんの個展・「余白の散乱」を、フラワーデザイナーの益田祐貴さんのフラワーアレンジと灯りで彩ることになりました。

お料理を創り出すシェフ、そして陶芸家でもある石井さんの創造の世界にお誘いいただき、光栄な気持ちでいっぱいです。毎日の暮らしを、器を通して、食を通して、花を通して、灯りを通して、その人ならではの豊かさを深めていけるお手伝い。愛を持って取り組んでいきたいと思います。

個展:余白の散乱
会期:2025年4月13日(日)・14日(月)
第一部(昼)12:00~15:00
第二部(夜)16:00~19:00
会場:ル・ミュゼ
住所:札幌市中央区宮の森1条14-3-20


2025.3.7父、小樽市民に。

5日は母の命日でした。
その日に、父が東京から移住し34年間暮らした洞爺湖町から小樽市民になりました。
父とは、「きっとママが新しいスタートを見届けてくれたね。」と話しながら、父の表情から漠然とした不安が一つ一つなくなっていき、前向きになっていっているのを感じていました。
今は、マイナポータルというシステムで、転出届も全てオンライン化していて、小樽市役所に転入することも前もってオンラインで申請していつ登庁するかも設定してから本人が行くような形になっていました。当然父があの小さなスマートフォンの画面でできるわけもなく、二人で確かめ合いながらステップを踏んでいったらなんとかできました。
そのおかげなのかわかりませんが、市役所に父が行ったときは、「全てがスムーズで皆さんが非常に親切にしてくれた」と喜んで電話をしてきてました。まずはこれで一安心。
娘がお友達との旅行でしばらく帰省中なのもあって、今日は夕ご飯をご馳走になる!と、父の家に行くそうです。
父が晴れて小樽市民になって、私自身もこうして自分の親との関わり合いが距離を保ちながら進めていけることに嬉しさも感じるようになりました。母とはこのようにはできなかったけれど、この歳になって今できることを少しずつ積み重ねていこうと思いました。ご近所さんにも恵まれて、人好きな父に今度はお友達ができたらいいなと思っています。
2025.3.1ミモザの季節
3月になりました。
昨日は最高気温が9度、今日は5度と雪解けが進んだので、自宅の前の階段の氷を割って、コンクリートが見えるようにしました。このまま乾いてくれて雪が降らなければ、、と思いたいところですが、来週はまた雪模様になりそうです。まさに三寒四温を繰り返して少しずつ春に向かっていくようです。

先日はミモザのキャンドルを製作しました。ミモザにしかない生き生きとしたイエローは、この季節に私たちの心を前向きにしてくれるような元気な色。ちょうど2020年に開催されたキスリング展で観たミモザの絵画を思い出しました。

写真は、東京で暮らしている男性の方から届いたキャンドルの灯り。
先日お届けした「オタルビトノイロ:愛」をドビュッシーの「月の光」を聴きながらぼーっとされている時に撮影されたそうです。「『十分な睡眠時間を確保する』以外で、こうしてちゃんと身体が芯から休息できる時間を確保できるのは本当に大きいです。3月からもまた頑張れそうです!」と嬉しいメッセージを寄せてくださいました。日々の生活の中で、灯りをともす意味を共有してくださることは、私にとって力になります。
アメリカからの衝撃のニュースで目が覚めた今日は、心が少し壊れたような気持ちになっていました。長年に渡り、世界の人々の平和を、各国が苦しみ、協調し合い模索しながら共通の目標として取り組んできた土壌:相手に対する「尊厳」を持った言動や行動原理が、「取引」というものにいつの間にかすり替わり、各国間の信頼関係がみるみる間に崩れていっているのをリアルタイムで感じる恐ろしさ。創造的で建設的な自由ではなく、アルゴリズムに支配された中での自由という名の排他的で迫害を恐れるような不安な気持ち。海の向こうの国々で起こっていることは、私たちの暮らしにも直結していて、精神的にすでに脅かされていると実感しているのは私だけでしょうか…。
みなさんからの「暮らしの灯りの一コマ」が届いて、心が温かく、和らぎました。
私も3月、また頑張れそうです!
みなさんにとっても、ミモザの花のような、小さな喜びの詰まった月となりますように。
2025.2.27洞爺へ再び、雪おろし!
もう二月も明日でおしまいですね。なんて早いのでしょう!
一昨日は、主人と洞爺の家の雪おろしに出掛けました。
お互い「少し」ずつ年をとってきているので、お昼の歯医者さんに二人で並び、それからいざ洞爺湖へ。
父が札幌でしばらく入院する予定だったこともあり、個展が終わってからは、ちょっとバタバタしていました。

ちょっとした最近の緊張状態を緩めてくれたのは、冬の快晴と青空でした。
ニセコに向かう道中、なんとも雄大な羊蹄山が少しずつ見えてきて、気持ちが晴れ晴れしてくるのを実感しながら、気づいたらもう洞爺湖。
近所のもう30年以上のお付き合いの獣医さんが待っててくださり、最後まで雪おろしを手伝ってくださいました。私の高校時代にこの獣医さんとの出会いがなかったら、私は留学していなかった方。私にとって恩人でしかないです。その方と、こうして一緒に雪おろしをしているなんて、なんだか胸がいっぱいになりました。
父と去年から断捨離プロジェクトを敢行し、父が年始に小樽に引っ越してから、がらんどうになった家を見るのは少し寂しい気がしたけれど、電話で父と話すと、これからまた新しい第三の人生を楽しみたいと言ってくれたのは本当に救いでした。もう80歳を過ぎた人が、新しいことを楽しみにとらえることは並大抵のことではないかもしれないけれど、お互いに優しい気持ちで過ごせることに感謝しながら、雪かきを終えました。

小樽に戻り、キャンドルを灯したら、またひとりの時間ができて、いろんなことを思い返すことができました。
また明日も頑張ろう!
2025.2.19独りの時間

個展の搬出が月曜日に完了、昨日は残務と夜はMUSEでのシフトだったので、今日は二週間ぶりにオフの日となりました。目覚めてから、「あ〜、久しぶりにゆっくりできる〜」と思ったのも束の間、外を見ると昨日からの積雪は優に50センチを超えていました。こうなったら自動的に体が反応してガンガン雪掻き。主人がいつもオールシーズンカブで通っているのも流石に今日は断念して、車で通勤。その後ろ姿に手を振りながら雪掻きおばさんはほとんど”OCD”化していました。気づくともう1時間越え。汗だくでおうちに戻りました。
今日はお散歩仲間のお友達と、久しぶりに小樽のダウンタウン(私の天狗山の裾野から見ると下は「下界」と呼んでいます)でお茶をする予定だったのに、お友達からも親切に「下界に降りれる?」とメッセージが。。。やはり今日はちょっと静かにしていた方がいいと思って、またの機会にすることにしました。
午後はゆっくりと独り時間を満喫しました。だいぶ日が長くなってきたとはいえ、5時を回ると私の大好きなブルーの時間。この間のギャラリーもそうでしたが、窓の景色が群青色になる時間になって、キャンドルの灯りと好きな音楽だけに浸りました。目を瞑りながら少しうとうとして、時間の流れを感じることができました。
独りの時間。大切ですね。
2025.2.16お礼 個展:「小樽人の色」最終日

お礼
本日2/16をもちまして、個展:小樽人の色 オタルビトノイロは閉幕しました。
一年で一番寒い時期。小樽・雪あかりの路を背景に、地元小樽から札幌〜道内、国内外からと本当にたくさんの皆様にギャラリーにご来場をいただきましたこと、深くお礼を申し上げます。


「オタルビトノイロ」は、小樽運河を見守り続けている歴史的建造物・旧小樽倉庫にあるギャラリーにて、訪れた皆様によって、日々、「色がつくる小樽の景色」が更に多彩なものとして広がり深まっていった気がします。
今は遠くに住んでいるけれど、小樽を心の故郷としてとらえている方々は、日本人だけにとどまらないことも、皆様との会話を通して伝わってきました。

灯りをともす意味についても、様々な感覚を皆様と共有できた機会となりました。
多くの方々は、一人の時間をとても大切にしていて、その時のお供にされているようでした。海外のお客様は小樽の灯りを母国に持ち帰り、小樽を思い出す灯りとしてお持ち帰りされていました。
皆様の暮らしを彩る灯りにもっとなれるように、これからも精進していきたいと思っています。
最後に、個展の開催を、木目の細かい温かいサポートで後押ししてくださいました、うんがぷらすのスタッフの皆様、DMデザイン手がけてくださった9Bデザインの倉橋寛之さん、会場のメインビジュアル銀世界の装花を担当してくださった小樽の花売業kusaさん、個展の楽曲提供をしてくださったFrank Weber氏に、また市内を中心にDMを置いてくださいましたお店や企業様に深く感謝いたします。遠方から応援メッセージやお花や差し入れなど、大切な友人知人、家族にもありがとうと伝えたいです。
雪がとけはじめた道路を見ていると、春はもうすぐそこに…となるのかしら…。
寒さはまだ当分続きますので、皆様お身体に気をつけて、お元気でお過ごしくださいね。
ありがとうございました。
Jun’s Light
米澤 純
個展: 小樽人の色 オタルビトノイロ
The Spirit of Otaru in Colors
会期: 2/8-2/16/2025 11:00-18:00
会場: UNGA ↑ ギャラリー
共催:うんがぷらす株式会社
協力:
PRデザイン: 9Bデザイン 倉橋寛之 @9bd.kurahashi
会場装花: 花売業 kusa @kusa_otaru
音楽: Frank Weber
**このページの写真は、ご来場者の方からご提供していただきました。ありがとうございました。

2025.2.15明日は最終日(個展8日目)

今日は閉廊の時間まで、たくさんのご来場を誠にありがとうございました。
明日はいよいよ最終日。もうすでに名残惜しいけれど、最後まで皆様にお会いできるのを楽しみに、ギャラリーでお待ちしています♪

帰宅したら、帰省中の娘とお友達が和食ご飯を作って待っていました。
作ってくれたのは、白菜のミルフィーユ鍋!居酒屋風の献立で、みんなでお疲れ様の乾杯をしました。
あー!いい疲れ!

高校時代からずっと仲の良い二人。二人の会話に入れてもらって、勝手に私も少し若くなったような気分❤️笑

玄関の外に出ると、雪の中のドリンクバーが出来上がっていました。
今日は私が一番早くおやすみになりそうです。
Thank you girls!
2025.2.14Happy Valentine’s Day (個展7日目)
今日はバレンタインデーでした。
国際色豊かなご来場者の皆様にも、別れ際に”Happy Valentine’s Day!” とご挨拶すると、みなさん満面の笑みで”You too!!”。

写真は、今回の7種類のテーマの一つ、「小樽・愛」の灯りとワックスアート。

初めわかりづらくて、どう接してよいかと戸惑ってしまうやりとり。
それがいつの間にか、深い愛情に包まれていたと実感する。
「ありがとう」と伝えると、目線を逸らしながら「なんも、いいのよ」。
今日もギャラリーはたくさんの愛で包まれていました。
ご来場くださいました皆様ありがとうございました。
Happy Valentine`s Day!

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