Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

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2022.2.16愛のかたち


月曜日は、バレンタインデーでした。
我が家では、ちょうど、MUSEが定休日だったのと、アルバイトの学生さんが、もうすぐ卒業して就職することもあって、今までのお礼とエールの代わりに、アップルミンスパイを作りました。ミンスパイは、お肉とレーズンなどのフルーツを入れた、スパイシーな冬のパイですが、今回は、ミートレスにして、その代わりにリンゴをたくさん入れました。生地から作って、土曜日から具材を寝かして、久しぶりに時間をかけて作ったら、その分美味しさも倍増(!?)した感じでした。

それで、何かに感謝する気持ちって、愛情がないと湧き起こってこない感覚なのかと、ふと思っていました。バレンタインデーは、大切な人たちに、自分の愛情を伝える日として、今までのことを振り返ると、今年ほど、丁寧に時間をかけて準備したことはなかったかもしれません。会える人が限られているから、もっとパイを作って食べてもらいたい人たちの顔が浮かんだけれど、それはそれで、心に想った瞬間の方を大事に、過ごそうとしていました。でも、やっぱり会えないと辛いですね。

翌る日、遠い場所から自宅に届いた、家族に宛てた大きなバラのブーケ。
バラの花と棘を触りながら、色んなことが心を巡ったら、しばらく、無心になり、じっとしていました。

そして…私の一番好きな、平塚のバッハマンのバウムクーヘン。
私がパイを送れなくて、藤沢に住む兄からタイムリーに届いたバレンタインギフト。
お兄ちゃんとは、小さい頃、美味しいものがあると、二段ベッドに毛布でテントを作って、そこを秘密基地にして、超合金達を片手に、お茶会をよくしたものです。

思い返したこと、これからのこと、でも現在を進む感覚。
いろんな気持ちになった、小さな愛がたくさん詰まったバレンタインデーでした。

2022.2.10ミモザの季節

先週末からの大雪は、小樽から札幌の交通網もほぼ遮断状態となりました。
札幌の高校に通う娘も、JRは全面運休、2日間は休まざるを得なく、昨日からは、数少ないバスで何とか学校にたどり着くといった、雪国とはいえ、あまり経験したことのない日々となっています。明日からの三連休、小樽は、「あかり人」がつくる雪あかりの路となります。大々的にはできないものの、街に住む人々が、自然発生的に灯りをともして過ごす真冬の日々は、気持ちがほっこりとなると思います。とはいえ、関東圏の大雪も警報になるかもしれないとのこと、災害のようにならないように、願うばかりです。

今日は、季節を待つ、ミモザのキャンドルを創りました。
優しくて、元気をくれるミモザイエローに火をつけて、皆さんに明るい気持ちになっていただければ嬉しいです。
オンラインショップに、数点ですがアップしましたので、ご興味のある方は、こちらからどうぞ

2022.2.6Sakura in Snow

昨日からの小樽の積雪は、時間単位で言ったら、おそらくこの冬一番かもしれません。
夕方に30センチ分はきれいにしたと思ったら、二時間後にはさらに50センチは積もってるんじゃないかという量で、さすがに気が遠くなりました。本州の日本海側も、ニュースでは、「除雪しきれない程の積雪」とあるので、とても心配です。

そんなこんなで、昨日は雪まみれになりながらでしたが、朝からピンときたものがあって、どうしてもそれを形にしたくて朝から工房に篭りました。雪の量が手伝ったのかもしれません…。明るくてジェントルな色が恋しくて、春の風に桜が舞う情景をキャンドル「Sakura in Snow」にしました。ピンクのグラデーションと、ライトなグレーを織り交ぜて、お花の代わりにお家で灯せたら華やかさが加わるかなと思って、創ってみました。創り終わったら、なんだか気持ちがスッキリ明るくなって、ふと窓に張り付いた雪の層を見ると、何てきれいなのかしら、雪の結晶のかたまりが幾何学上に並んでいました。

小樽で桜が実際に観れるのは、ゴールデンウイーク前後ですが、4月の雪解けの始まりから、ご近所さん達がお庭の準備で忙しくされている光景も、今日の雪景色からは程遠い感じがしますが、これも厳しくても美しい自然との生活だと思って、雪掻きを頑張ります♪ 雪国の皆さん、除雪が本当に大変だと思いますので、お体に気をつけてくださいね。

昨日創作したキャンドルは、こちらからご覧いただけます。いち早く春色をお届けできますように…。

2022.2.2オンラインショップ更新のお知らせ

本日、オンラインショップを更新いたしました。
今月は、冬灯りのセール品も随時アップしていきますので、お楽しみに!

Jun`s Lightのオンラインショップは、こちらからどうぞ!

2022.2.12月のはじまり


冬も深まってきました。

今日から2月。

これは私だけなのか、あまり敢えて人と話したことがないのでわからないのですが、いつもこの季節になると、仕事の合間に、活字を頻りに追いたくなっていろんな読み物をしたり、日常のお掃除なんかも、なんだか細かいところばかり気になって、使い古した歯ブラシを持ってひたすら磨いてたり、新しいピアノの楽曲を選んで、とにかく練習したくなったり…、が始まります。飲み物の嗜好も、大好きなコーヒーからちょっと離れ始めて、たっぷりミルクを入れたアッサムの紅茶に変わったり、不思議なサイクルになります。理由はわからないけれど、一つ言えるのは、「外」よりも、自分の「内」に籠るような感覚が非常に心地よく、できるなら時間を忘れてそうしていたい感じです。皆さんにも、そんな感じになることがあるのでしょうか…。

この時期ならではの、ゆっくりとした時間の流れに、あまり逆らわずに過ごしていこうと思います。

さて、先月は、創作活動をまたひっそりと始めた感じでしたが、それと並行して、実は初めてエッセイを書いていました。それは、小樽で今年創刊70周年を迎える文芸誌、「月刊おたる」の3月号に寄稿するものです。去年、精力的に活動した朗読「銀河鉄道の夜」との関わりを交えながら、小樽の自然と歴史ある街が、私に無限にくれるインスピレーションの源になっていることを、執筆しながら改めて深く感じていました。芸術家たちが信念をもって文化を深めてきた街を、私も一市民として、ずっと大切に想って、ものづくりをしていきたいと思います。
また、来月刊行されましたら、ご案内させていただきますね。

2022.1.30Classicalの灯り

一月もあと1日で終わりとなりました。
最後の週末は、小樽は冬将軍の到来で、気温も最高がマイナス8度と、厳しい冷え込みでした。

キャンドルの工房も、稼働し始めてから、何日か経ち、この寒さを利用して、作品も着々と仕上がっています。

写真は、週の中頃に出来上がった、札幌のボディーケアサロンClassical様のオリジナルキャンドル。
先日、実際にサロンに伺って、感じたことを、灯りに込めました。

サロンで心身共にリラックスした状態を、お家でもゆっくりと保っていただきたいイメージで、お創りしました。サロンのイメージカラーを基調に、優しい色合いでまとめ、キャンドルの底面は、クラシカルさんのサロンのある、黄色い建物の色合いを組み合わせました。香りは、セラピストチョイスのエッセンシャルオイルをブレンドして、上品ですっきりした印象に仕上げました。キャンドルは、サロンの限定販売となっています。サロンのお客さま達に喜んでいただけますように…。

Classical

札幌市中央区南1条西8丁目10番地 PSYCHE 2F

2022.1.25創作開始の日

今年に入って、しばらく創作活動をお休みしていました。
心も身体も、一度は完全に空っぽになって、リセットされた感じです。

札幌にある、素敵なサロンのオリジナルキャンドル制作のお仕事が今年のトップバッターです。
サロンでリフレッシュしたお客様が、お家に灯りをお持ち帰りいただいて、さらなるリラクゼーションのお役に立てれば幸いです。喜んでいただけますように…。

2022.1.20大寒の雪あかり

今日は1月20日。季節は大寒へ。

小樽は朝から穏やかな日差しが出ていましたが、路面は今までで一番ツルツルの寒い日中でした。
それでも、明るいうちに、寝室の窓辺の高さを超えて雪が積もっていたので、裏に回ってそれを取り除く作業に小一時間。すっかり運動して温まったので、窓越しにキャンドルを並べて雪あかりを作りました。

先週からの、爆発的な感染拡大の状況に、正直恐怖を覚えてしまっていて、ほんの一瞬でも、雪の美しさが炎と共鳴して、好きな音楽をかけて、心をリセットしよう!と、しばらく窓を開けて外を見つめていました。そうしたら、いろんな気持ちが次から次へと生まれてくるというか、自分のことからは離れた、日本中、世界中で、今この瞬間、大変な思いをしている人たちのことが大きな渦となって頭に押し寄せてきて、ものすごく、無力というか、とても悲しい気持ちになりました。そして、時はすぐに夕暮れとなり、その重々しい気持ちが今も自分の中に居座っているけれど、逃避するよりは現実の無力感を感じようと思うのもありよね、とも思って、今夜は静かにしていることにしました。

雪の中のキャンドルの灯り。

自分のペースがゆっくりと見えてくる感覚。

ありがたいと思いました。

2022.1.12雪風巻

昨夜から続いている冬の嵐。
ゴーっと山の奥から風の音が聞こえたと思ったら、吹き飛ばされそうなくらいの風が雪と一緒に体を取り巻いて、あっという間に雪だるま状態です。去年よりも、確実に雪の量は多いですが、気候変動のことを考えると、近所のお年寄りの方が、「本来はこのくらい降るんだよ」と、逆に安心する情景なのだとも思いながら、ママさんダンプでまた雪かきです。

信州にいる大学生の息子と、久しぶりに電話で話すと、元気そうな声が聞こえて、ホッとする瞬間。
彼には、全国に散らばっているお友達がたくさん力をくれて、大変な時こそ、いろんなことを聞きあえたり、話し合えたり、力になってくれていて感謝の気持ちでいっぱいです。

不思議と、悪天候だったり、目に映るものが、大変な状況だったりするほど、人から感じる温もりがありがたく感じて、自分も相手に対してそうなりたいと、心に留める瞬間が多くなる気がする、今日この頃です。

2022.1.7雪の中の光

お正月の雰囲気も、今日の七草粥で一息つく日となりました。
皆様、少しでも心と身体を休めて労れる日々になったことを願っています。

そんな中、たった一日で、想像を絶する感染力の強さに、言葉を失ってしまう毎日がやってきました。
私の夫は、小樽MUSEという飲食店を経営するシェフで、小樽に移住してから、今年で14年目となり、MUSEは地元から全国のお客様と業者様、そしてアルバイトのスタッフにに支えられて、二人でここまで歩んできました。コロナ禍になっても、ひとつひとつを丁寧に仕上げMUSEのお食事を皆様の暮らしに取り入れてもらい続けていただいていること、本当に心から感謝の言葉しかありません。

飲食業にも携わるものとして、お客様も私たちも相互に大切にしあう空間を、安心してお過ごしいただけるために、日々、皆様にマスクの着用や手洗いの徹底にご協力いただいています。でも、この数日のニュースから聞こえてくる、マスク着用を拒否してクラスターになってしまうケースや、政治や国家安全保障から大義名分を持ってきて、地元の飲食店の人たちが守ろうとしている安心・安全の取り組みを全く無視した言動だったり、理解に苦しむことが多すぎて、このコロナ禍で、人間の愚かさを感じざるを得ない気持ちにもなってしまいます。個人の自由と、集団の中の個人の自由。この二つのキーワードについて、常に考えるようになりました。

そんなことをずっと考えていると、気が滅入ってきてしまうけれど、地球で起こっていることひとつひとつがリアルで、気候変動のことも、国を追われた難民の人たちのことも、コロナと生きることも、五感で感じて理解を深め、ゆっくり進もうと思います。

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