Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

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2023.7.27秋の美術展に向けて

今秋、光栄にも、新たな展覧会の灯りを制作することになりました。

札幌テレビ放送・創立65周年記念
「足立美術館所蔵 近代日本画と北大路魯山人展
— 和の美、再発見。」

会場は、北海道立近代美術館です。
島根県の安来市にある、四季折々の日本庭園でも名高い足立美術館コレクションから、竹内栖鳳、横山大観、上村松園、伊東深水などによる近代日本画と、美食家としても知られた魯山人の器の数々が展示される予定です。

展覧会の作品群をモチーフに、世界を広げながら、和の美しさのエッセンスを感じてもらえるような展覧会の灯りをお創りしたいと思います。また、今回はコラボレーティヴパートナーの宮平桐さんも、展覧会にちなんだアクセサリーを制作してくださいます。併せてお楽しみに…!

展覧会に関する情報は、こちらからどうぞ

2023.7.22「サバーイ」

5月に出発した、世界一周チーム、Alquest 男5人の世界一周 ラーニングジャーニーは、連日いろんなことを訪れた世界から発信してくれています。

現在彼らは、ネパールからクエート経由でジョージアに滞在しています。
隣国は戦火。
様々な想いを巡らせながら、日常に感じられる小さな喜びをその土地の人たちとの関わりの中で見出そうとしているのが伝わってきています。

5月に初めてこのブログでご紹介した記事から、はや2ヶ月があっという間に過ぎて、二日前に、カンボジア滞在の記事がnoteにアップされました。
一期一会とは言っても、人とのつながりを、実質の「育んでいきたい、温かな」関係性や自身の精神性を未来に向かって進めていくのは大変なこと。でも、彼らの純粋な気持ちが、こうして振り返りながら綴られていく過程は、私たちに時間の流れを一瞬でもゆっくりにしてくれるかもしれません。
ここでは2つの記事だけですが、その他にも興味深い記事が盛りだくさんなので、ご興味のある方は色々ご覧になってみてくださいね。

「サバーイ」のヒントがここに。【カンボジア Sambor village hotel】

メンバーの一人、権藤有作くんのレビュー「海士町ぶりの安心感」

先日写真を振り返っていたら、息子が4年生の時の写真が出てきました(笑)本人曰く、「濁点の位置を間違えてた時から、よくここまで来たもんだ」だそうです。この世界一周のメンバーそれぞれでしっかりと自己紹介をしていますので、ちょっとだけパーソナリティーがお分かりになればと思い。。。

母x息子とはいえ、「子」よりは「個」としての関係性を育んできたような気がします。育てられているのか、育てているのか、でも時には心友になってくれたり、ただそばにいてくれたり。特にMUSEがオープンして数年間、足の怪我で入退院を繰り返していたのに、彼の家事・子育て能力のおかげで、どれだけ助かったか。いつも娘も「おにいに会いたい」と言っていて、家族みんなで、世界を旅して、たくさん吸収してきて欲しいと願っています。

2023.7.17「君たちはどう生きるか」

今日は海の日。
もう直ぐ18歳になる娘と、もう何年振りになるかしら… 久しぶりに映画館に映画を観に行きました。

「君たちはどう生きるか」。

まっさらの気持ちで、まっさらの自分の心のパレットに、物語が入ってくる。
なんて心地よいのでしょう。
固定観念から離れた、観る人それぞれのイマジネーションで、映画を受け止め咀嚼しようとするプロセス。

今の時代において、このようなアプローチで映画を提供してくれた宮崎駿さん。
創造する人たちと想像して観る人たちの心が近くなった気がしました。

2023.7.12真夏のアフターパーティー

北海道は真夏になりました。
連日気温も高め、気圧が不安定で雷さまがものすごい勢いで来ては去る感じです。

さて、七夕が過ぎた頃、気温も30度を超えて、夏の「圧」を感じるくらい熱い日に、Frank Weberプライベートライブが開催されました。
フランクの一年間の我が家でのホームステイももうすぐ終わりに近づく中、帰国の直前に有志によって企画されました。
“Intimate live”という言葉がぴったりな素晴らしいひととき。私もずっと目を瞑って、この1年間を振り返りながら、皆さんと静かで時にエモーショナルな空間を満喫しました。即興のジャズピアノの極弱音がたまらなく美しくて、ピアノという楽器の奥の深さを再認識させてもらいました。
そして、その後の懇親会。夏の夜を彩る灯りをご用意して、フランクと皆さんが心から楽しんでいるのを見て、とても幸せな気持ちになりました。言葉の壁があったとしても、最後は、お互いがコミュニケーションしたい、という気持ちが力になって、気持ちを共有できるんだということも、光景からとっても伝わってきました。写真は、その時のテーブルセッティング。ブルーベースで明かりを灯した時に透明感が出るように色をつくりました。

そして、今日はフランクの出発の日でした。
無事に東海岸行きの飛行機にも乗れたようで、家族でホッとしているところです。
我が家の高校三年生の娘は、一年のホームスティをを振り返って、「フランクさんが、初めてのネイティブの英語を話してくれる人で、とても勉強になってよかった」や、主人も「毎日が忙しくて、日常的に家族らしいことをあまりしてあげられなかったのが心残りだけれど、函館や積丹の旅ができたからよかったな〜、いつも家に帰るといてくれたから、いないんだ…と思うと、寂しいよね」など、少ししんみりしています。フランクも、日本での生活を振り返って、「たくさんの想い出がありすぎて、いま胸がいっぱいで言葉がでないよ…温かく応援してくれた全ての人に感謝の言葉以外見つからないよ…」と、出発の際に言葉を詰まらせていました。

函館からの津軽海峡を望むホテルで、ディナーバイキング!(目移りするものばかりで、フランクの大のお気に入りとなりましたw)

初めて、函館山にみんなで上がり、夜景を満喫しました。

こちらは、大沼公園にて。樽前山を背景に、ロータスの花が咲き誇る道をサイクリングしました。

2018年に初めて出会ってから、様々な形の創作活動を通して、この一年フランクとは、特に「共感覚」プロジェクトに取り組みました。個展における楽曲とアート作品の創作はもちろん、滞在中の文化活動の集大成として、小樽で活躍している日本舞踊家の藤間扇久華さんとのコラボレーティヴライブ「小樽の月」を先月開催できたことも、夢のような出来事でした。

小樽運河の近くで、藤間扇久華さんとフランクと帰国前に。

6月の小樽能楽堂にて「和を遊ぶ」のワークショップに参加。初めて足袋を履いて能舞台で能保存協会の方々から摺り足を教わりました。

帰国してからは、当面は新しいアルバムのレコーディングが待っているようなので、リリースされるのを心から楽しみにしながら、私も日常の創作活動に戻りたいと思います。アルバムリリースが決まりましたら、またこちらでもご紹介させていただきますね。

帰国直前の、芸森スタジオでのレコーディング風景。カメラマンの須田守政さんがレコーディングポートレイトを撮ってくださいました。ご縁に感謝いたします。

滞在中、たくさんの皆様からフランクへ応援をいただき、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

おまけの画像:the last supper….!! at 小樽MUSE

2023.7.7七夕の千穐楽

今日は七夕。
空を見上げることが、いつもよりも特別に感じる日に、文学座舞台「夏の夜の夢」は千穐楽を迎えました。

本当にたくさんの皆様に、劇場まで足を運んでいただき、心より感謝を申し上げます。
また、公演中様々なご感想も、メッセージやお手紙でお寄せくださり、心に深く響きました。

まだ窓辺の景色が雪深い時から、創作は始まりました。
この物語の道先案内人・演出の鵜山仁さんは、静かで熱くて、心から自由に柔らかに想像&創造することの楽しさを経験させてくださいました。年齢差もワイドな本劇のキャストのみなさんのエネルギッシュでエモーショナルで、ウイットに富んだ素晴らしい演技は、私たちを夢と現実の世界、その間も含めて、人間の本質みたいなもののシャワーを浴びせてくださったステージでした。そして、バックステージのスタッフの皆さんのプロ魂、作品に対する愛情あふれるチームワークに触れることができたことも、私にとって大きな学びとなりました。

様々な想いを、これからゆっくりと振り返りながら、「夢」と「イマジネーション」の世界を大切に、これからも活動していきたいと思います。

ありがとうございました。

2023.7.4月あかりの道

初めてみました。
岸まで届いた月あかりの道。

先日まで取り組んでいた「小樽の月」、そして公演中の文学座・舞台「夏の夜の夢」。

満月を見ながら、いろんな想いが巡って、ありのままの自分自身のいろんなところが一気に溢れる感覚になり、
心地よさと気持ち悪さが両方押し寄せてきた感じ。
でも、一時間くらい、じっとそのままでいたら、柔らかい風がその気持ちを馴染ませてくれるというか、ニュートラルな気持ちになっていくようで、いろんなことに気持ちが向き合う感覚をお月様から教わった気分になりました。

舞台「夏の夜の夢」も、残すところあと3回の公演となりました。
これまで様々な紹介やレビューが配信されていますので、いくつかリンクをご紹介させていただきますね。

ステージナタリーさんのレビューサイトはこちら

こちらのレビューや、『舞台「夏の夜の夢」観劇』も、舞台画像なども合わせてご覧いただくことができます。

7/7まで公演中ですので、ぜひお近くの皆様、足を運んでいただけたら幸いです。

2023.6.29「夏の夜の夢」開幕!

本日、遂に文学座本公演「夏の夜の夢」が開幕しました。
ほぼ満席のお客様で埋め尽くされた客席を見るだけで圧倒されました。

ロビーには、今回この作品のために制作したワックスアートが展示されています。
手のひらに入るくらいの、小さな作品たちがどのように舞台で命を吹き込まれられているか、今日の文学座さんのyoutubeで稽古の模様がアップされました。最新稽古クリップはこちらからご覧ください。

精鋭の役者さんたちが、鵜山さんの演出のもと、そして、スタッフ一人一人のプロフェッショナリズムを集結したチームのもとで、シェイクスピア劇を、私たちの心の中へぐいぐいと運んでくれている感覚。時空を超えて、現代に生きる私たちにたくさんのメッセージを届けてくれます。会期は7/7まで。ぜひこの機会に夢を見に。。。!


2023.6.28「夏の夜の夢」いよいよ明日、開演

小樽の自宅での個展が月曜日で終わり、余韻が体に残っているのを感じながら、昨日は上京。
いよいよ明日からオープニングを迎える、文学座による舞台「夏の夜の夢」のリハーサルに向かいました。

冬から進めてきたワックスアートが、どんな形で舞台に取り込まれているのか、本当に楽しみで、会場に向かいました。

リハーサルに参加して、

心全てを奪われた感覚になりました。

今を生きる私たちに、

夢と現実の間の本来の姿を示してくれたような、

深い芸術性を感じました。

ぜひ、皆様、この機会に足を運んでいただきたいです。

先日、演出家の鵜山仁さんと池田倫太郎さんのインタビューがニュースとなりました。是非ご一読ください。
こちらからどうぞ

また、YouTubeにて、鵜山さんのコメント&稽古場映像もこちらからご覧いただけます。

7月3日の夜公演は、お席が残りわずかとなっているようです。ご予約はお早めにこちらからどうぞ

会場ロビーでは、今回の舞台に使用されたワックスアート作品も数点展示されています。
作品を通して、皆様と心で出会えることを楽しみにしています。

2023.6.26お礼

個展 小樽の家で、灯す -その二- 「小樽の月」は、本日をもちまして、終了いたしました。

五日間の開催中、たくさんの皆さまにご予約をいただき、小樽の天狗山の麓まで足を運んでいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。またメッセージやお心遣いを頂戴し、深く感謝申し上げます。

灯りが、心に寄り添う瞬間を体感していただけていたら、幸いです。

今回は、二夜限りのライブも開催しました。小樽にて、日本の伝統芸能を未来を見据えてご尽力され続けている藤間扇久華さん、Frank Weber氏、映像技術のpure dust 氏と私の4人で、小樽の風土が生み出す風景や情景にみつける「月」を題材に、「共感覚」をもとにした創造をご披露しました。
日本舞踊とピアノの即興、ワックスアートの映像美術とキャンドルの灯火。
お互いの感覚を循環させながら、「そのとき」に創りあげる世界を、皆様と共有することができました。お楽しみいただけていましたら幸いです。

小樽の灯りの文化を、
これからも、ゆっくりと、
育んでいきます。

今回、個展に協力してくださった、素晴らしいアーティスト達:

吹きガラスの
KIMGLASSDESIGNの木村直樹さん

フラワーデザインの
佐藤かずきさんとトキワミドリさん

Frank Weber氏の音楽の数々。

DM制作、デザイナーの
倉橋寛之さん。

家族と友人たち。

心からありがとうございました。

Jun’s Light
米澤 純

2023.6.25二夜限りのライヴ終了

二夜限りのライヴ。

日本舞踊、ピアノの即興。
蝋燭の灯り、ワックスアートの映像。

「小樽の月」の世界へ。

ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。

明日はいよいよ個展も最終日です。

ライヴ終了後。画像は右から、藤間扇久華さん、Frank Weber氏、私です。

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