アイスランド二日目。
ゴールデンサークルに沿って、はじめに目指したガイザー(湧き出る泉)は、珍しい青空の丘丘を越えていくと、突如出現しました。
ものすごい飛沫をあげて、大地めがけて込み上げてくるエネルギーは、地球と会話している感覚になりました。
遊歩道の途中、アイスランドの政府が実験的に、遊歩道を構成する4種類の建材を集めて、訪問者にどれがいいかアンケートを募っている場所がありました。ハードなものを作りっぱなしにするのではなく、日々、自然にとってもより良いものはどうすればいいのか、私たちに問いかけをして共同体として取り組む自然環境保護は、素晴らしいと思いました。
この透き通った群青色!高温のガイザー。
スナイエとのガイザーショット。
彼女がずっと英語で案内してくれて、「英語、素晴らしいわ!学校で頑張っているのね〜」というと、「違うよ!全部独学でYouTube!!好きなドラマとか漫画とか、ドキュメンタリーを何度も何度も見たら覚えちゃったみたい。わかりたいっていつも思っていたら、知らない間に喋れるようになってたの」と!
興味のあることから言語はどんどん広がっていって、気がついたら高い壁だと思ったものが自分の味方になってくれている。。。自分も、30年以上前のあの頃はYouTubeはなかったけれど、好きな音楽や映画がきっかけで英語を身につけたいと強く思ったのを思い出しました。英語の子音の多いサウンドが好きで、もっと遡ると父が1950・60年代の洋楽を聴き音に合わせてまねて意味がわからないけど歌っていました。時々兄と英語の歌を空耳アワーっぽくして遊んでいたり、何だかんだ英語に触れていたのかもしれません。楽しみながら真似っこしていた英語も、道具として使う存在になると、自分は考えているのに、大学の授業でみんなの前でうまく伝えられないと、何も考えてないように思われたり、そんな悔しい思いの繰り返しを数えきれないほどしました。今でも感謝しているのは、そんな私を大事に思って辛抱強くコミュニケーションをとってくれた友人達と教授のおかげでした。知らない間に英語で夢を見て、英語で口論になったり、英語で感動を共有したり。。。そういった小さなことの繰り返しが、今の私を作ってくれているんだなあと、スナイエと歩きながら頭をよぎりました。
ガイザーをあとにし、30分くらい進むと、この光景が目の前に広がっていました。
言葉を失ってしまった私。
マイナスイオンのシャワー。
水の力。大地の力。
車輪だけで私の背丈よりも大きなバス。
スケールが大きすぎて、自分が小人になった気分でした。
エヴァリン達が、「こんなお天気は去年なかったわ」と、それくらいスペシャルな太陽に恵まれて、車は進み、溶岩が間近で見える場所に行きました。
溶岩石を尊重した遊歩道の作り。
エヴァリンと。溶岩積群から落ちる滝の前で。
滝から辿る、エメラルドグリーンの川。
川が流れていく先は、このランドスケイプが広がっていました。
自然しかないところに、ひっそりと佇む教会が見えました。
キャタンに、「どこにも集落がないのに、なんであそこだけに教会があるの?」と聞くと、「古くはヴァイキングの時代から150年くらい前までこの辺りを整備してする過程で集落を形成して、その名残りなんじゃないかなあ」と言っていました。ヴァイキングの時代は血を流さないエピソードはないと良く言われているけれど、ヴァイキング達も漁師や農家としても生活をしていたそうです。
アイスランドの国旗。
やっぱり気になる鳥さん。今日はいいお天気だから、気分も違うんじゃないかしら。
日時計。
デジタルの感覚から束の間解放させてくれました。
歩き続けて体は暖かくなりましたが、それにしても、キャタン!ショートパンツはどうなのかしら。。。これがアイスランディックなのね!
つづく