Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

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2025.8.23旅の記憶 #15

一夜明けたアイスランド。
グラスにたっぷりのミネラルウォーターですっきりと目覚めたあとはエヴァリンのお母さんのいつもの朝食が待っていました。

ゆで卵とアボカドのスライスとポテトサラダ。トーストにバターかチーズをのせて、日本でいうタラコのペーストかジャムでいただくのがアイスランド風。このタラコペーストがしょっぱい好きの私にはたまらなく美味しくて、”wow,so good, so good…”のオンパレードでした。コーヒーも美味しくて何回おかわりしたかしら。

キャタンも途中で起きてきて私たちの朝食チームに合流。日本ではあまり習慣のない、大きなチーズをチーズグレーダーで削ぎながら食べるのもアイスランド風。アルプスの少女ハイジのチーズとはまた違った魅力のチーズの食べ方で、私も日本に帰ったらクセになりそう。。と思いながら見ていました。

朝食の後は、日本から持参したお土産を開けるセレモニーが始まりました。ひょうきんなキャタンは、小樽のミツウマのサコッシュをなぜか頭にかぶりながら、”This is cool!”と言う始末。。なるべく北海道のものを持っていったので、アイヌの紋様のお茶缶など、ご両親がとても喜んでくださいました。

小樽で生まれて12歳になるスナイエ。この世で一番好きという日本のインスタントラーメン(特にミソ味ですって)をずっと抱きしめているので、あんまり触っていると中身がボロボロになっちゃうわよと言われながら、私と目が合うたびに”I love this, Jun! I love you, really, do!” (笑)と本当に喜んでいました。

「小樽で生まれても、日本の永住権とかは関係ないの?」と聞くと「残念だけどそれはないのよー!」とスナイエが生まれた時のことをみんなで振り返っていました。

ご両親が家族総出で建てた平屋のログハウスは、とても稀な晴れの天気に恵まれて、透き通った風が通り抜けていきました。

お庭には、ご両親の自慢の家庭菜園があり、この時期はルバーブがたくさん生えていました。
「あとでランチにルバーブジャムを出してあげるわ」とお母さん。
お父さんは、スペインにまた夫婦で帰る前に、庭整備をしています。寒い気候がベースのアイスランドだけに、家庭菜園は大切な生活の一部で、少しでも植物や作物を育てて土地の恩恵を楽しむ習慣があるのが伝わってきました。

お昼は、ミートボールご飯にルバーブジャムと唐辛子のジャムを添えていただきました。
私がおいしいおいしいとムシャムシャ食べていると、エヴァリンとキャタンがニヤニヤこっちを向いていて、「純、このお肉何かわかる?」と聞くので、「牛豚の合い挽き?」と答えると、「ネーイ!(no)」と言って「これは純がいつも苦手と言っていたラム肉のミートボールなのよ〜」と!本当にフレッシュで何にも匂いもしないので信じられませんでしたが、地域でお願いいしているラムの農家さんに新鮮なラムを一頭単位で譲ってもらっているのだそう。それを大事に家で全てプロセスを経て保存し、少しずつ大切に食べていくそうです。

その日は、アイスランドでもとても有名な地形を網羅するゴールデンサークルに沿ってドライブすることになりました。ご両親ともここでお別れです。またきっと会えることを願って、ログハウスをあとにしました。

お天気に恵まれた日。Lucky us! 目指すは湧き出る泉、ガイザーを目指して出発です。

つづく

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