春の嵐の日本列島。
北海道・小樽は、先週から、一気に雪が溶け始めて、自宅のある天狗山も、市道は全て乾いた道路までになりました。
北海道は、初雪が早い年は10月から始まるので、もう半年近く、白の世界に包まれていると、
今朝家のドアを開けた時に、春一番のような生命の風が吹き抜けた瞬間、なんとも言えない気持ちになりました。
連日、緊張が高まっている世界のニュースを読むたびに、こうした季節が変わる喜びのような、小さな日常的なことも、どこか遠くへ行ってしまって、生死の間で苦しむことを毎日課されている人々や子どもたちの心を思うと、胸が張り裂けそうです。
真実でないことを、主張して正当化する。
そこには、人間としての良心や尊厳はエゴで見えなくなってしまっていて、個人の権利主張という形が横行し、小さな単位の声の集合体が、時間をかけて紡ぎ、作ってきた、積み重ねてきた平和的な考え方や歴史が、いとも簡単に壊れされていく。
お金に囚われ、成功することが、ほとんどの物事の価値を決めていく社会を作ってきてしまった私たちの大きな責任だと、特に最近思うようになりました。