ベルヴェデーレ宮殿。
入り口の階段を登ると、なんとも言えないコーラルレッドピンクのオブジェがお出迎え。異質な色使いを荘厳な背景に合わせる展示にびっくりしました。
ここからは、クリムトの作品が待っていました。
詳細で緻密な描写と全体像とのコントラスト。クリムトの世界観を余すことなく遠近から満喫できる空間でした。
当時のウィーンにおいて、自分ならではのスタイルを探求していったクリムト。理解されないことへの苦悩というより、自分から出てくる表現の独自性を出しきるエネルギーが感じられました。もちろん依頼された女性の肖像画もありますが、分離派会館にあった壁画「セセッシオン」からも感じた、人間という美しくも醜い、歓喜と深い悲しみ、そして私たちの存在意義も考えさせられる作品群は圧巻でした。
そして、オスカー・ココシュカの作品。
彼の半生を描いた映画を見たのがきっかけで、特に今年に入ってココシュカに関するドキュメンタリーを観ていました。ココシュカならではの感情が滲み出てくるような人間描写のタッチを生で観ることができ、本当に感激でした。
クリムトの展示室からも、歴史や美術の教科書や資料集で一度は見たことのあるものばかりで、2時間ではとても観れきれませんでした。ウィーンの街を見渡せる庭園に下りながら、また必ず来たいと思いました。
流石に歩き続けていたので足もガクガクになったところで、近くにシュニッツェル(オーストリアの代表的な薄いカツレツ)が食べれるレストランでひと休憩しました。直径30cmくらいはあったかしら。食べ切れるか心配でしたが何のその、ペロでした。一人で食べていたら、一つ前に座っていたジェントルマンから声をかけられて、ルーマニアから来られている方でした。やはりヨーロッパは地続きなので、隣国にちょっと出かけることが可能なので、ルーマニアのアイデンティティーを持っているのだけれど、ヨーロッパ人という括りの感覚も話を聞いてると感じられました。話が弾んでいると、店主のおじいちゃんがプチデザートをサービスしてくれて、初めての場所がとってもアットホームに感じました。ドイツ語が話せていたらもっと楽しかったかなと思いました。
次はウィーン最後の目的地、レオポルド美術館へ。
つづく