Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

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2024.5.16白い鳥の切手

今週に入って、来月の個展のご案内を郵送し始めました。毎年、ご住所を存じ上げている皆さまに、なるべく手書きと一枚ずつ切手を貼ることを大切にしようと思って、近所の郵便局さんと決めて投函しています。
今年も郵送の時期になり、郵便局に行くと、真っ先に目に入ったのが、白い鳥の切手でした。その場で涙が溢れそうになったのと同時に、これも何か意味があるのかもしれないと、迷わずその切手にしました。

4月26日に、我が家の白い鳥、ルルが旅立ちました。5歳でした。
アルビノのセキセイインコだったルル。

放し飼いで過ごしていて、お腹が空くと鏡のあるプレイグラウンドから籠に飛んでいってご飯を食べて、また鏡に戻って遊んでいました。

大好きなおみかんととうもろこし。

私の好きなビルエヴァンスがかかると、首を上下にバウンスしてリズムにのってご機嫌になったり、ピアノを弾いていると飛んできて鍵盤でダンスが始まったり。

私以外の家族(特に男性チーム)にはあまり反応しないで、完全にママっ子でした。

私が体調が優れなくてソファで横になっている時は、飛んできて休んでいる間もずっと顔のそばにいてくれました。

今年に入って飛ぶことができなくなって、少しずつ運動機能が衰えていきました。それでも亡くなる前日まで、視力が衰えていても、おみかんや小松菜を一生懸命食べようとしていました。

最期の瞬間まで、私と目を合わせようと手のひらからこちらを見上げてから、そのまま少しずつ目を閉じていきました。
今まで経験したことのない喪失感と身が削がれる思いで、今日まで言葉にできませんでした。皆さまへの白い鳥の切手をきっかけに、今日やっと、今までの写真を見ることができたので、前に進む勇気をもらったと思って、このブログを書くことにしました。

家族を見守り続けて、この春子供達がそれぞれ巣立っていくのを一緒に見届けてくれたルル。お別れのタイミングといい、私が悲しみで壊れないように、弟家族たちが洞爺から大勢で帰ってくる2時間前に亡くなり、最期のひとときを二人だけで過ごしてから、みんなに私が囲まれていれるように、ルルが全部選んでくれたとしか思えないほどでした。

ルルに、感謝の気持ちを込めて。いつも見ていてね。

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