北海道は真夏になりました。
連日気温も高め、気圧が不安定で雷さまがものすごい勢いで来ては去る感じです。
さて、七夕が過ぎた頃、気温も30度を超えて、夏の「圧」を感じるくらい熱い日に、Frank Weberプライベートライブが開催されました。
フランクの一年間の我が家でのホームステイももうすぐ終わりに近づく中、帰国の直前に有志によって企画されました。
“Intimate live”という言葉がぴったりな素晴らしいひととき。私もずっと目を瞑って、この1年間を振り返りながら、皆さんと静かで時にエモーショナルな空間を満喫しました。即興のジャズピアノの極弱音がたまらなく美しくて、ピアノという楽器の奥の深さを再認識させてもらいました。
そして、その後の懇親会。夏の夜を彩る灯りをご用意して、フランクと皆さんが心から楽しんでいるのを見て、とても幸せな気持ちになりました。言葉の壁があったとしても、最後は、お互いがコミュニケーションしたい、という気持ちが力になって、気持ちを共有できるんだということも、光景からとっても伝わってきました。写真は、その時のテーブルセッティング。ブルーベースで明かりを灯した時に透明感が出るように色をつくりました。
そして、今日はフランクの出発の日でした。
無事に東海岸行きの飛行機にも乗れたようで、家族でホッとしているところです。
我が家の高校三年生の娘は、一年のホームスティをを振り返って、「フランクさんが、初めてのネイティブの英語を話してくれる人で、とても勉強になってよかった」や、主人も「毎日が忙しくて、日常的に家族らしいことをあまりしてあげられなかったのが心残りだけれど、函館や積丹の旅ができたからよかったな〜、いつも家に帰るといてくれたから、いないんだ…と思うと、寂しいよね」など、少ししんみりしています。フランクも、日本での生活を振り返って、「たくさんの想い出がありすぎて、いま胸がいっぱいで言葉がでないよ…温かく応援してくれた全ての人に感謝の言葉以外見つからないよ…」と、出発の際に言葉を詰まらせていました。
函館からの津軽海峡を望むホテルで、ディナーバイキング!(目移りするものばかりで、フランクの大のお気に入りとなりましたw)
初めて、函館山にみんなで上がり、夜景を満喫しました。
こちらは、大沼公園にて。樽前山を背景に、ロータスの花が咲き誇る道をサイクリングしました。
2018年に初めて出会ってから、様々な形の創作活動を通して、この一年フランクとは、特に「共感覚」プロジェクトに取り組みました。個展における楽曲とアート作品の創作はもちろん、滞在中の文化活動の集大成として、小樽で活躍している日本舞踊家の藤間扇久華さんとのコラボレーティヴライブ「小樽の月」を先月開催できたことも、夢のような出来事でした。
小樽運河の近くで、藤間扇久華さんとフランクと帰国前に。
6月の小樽能楽堂にて「和を遊ぶ」のワークショップに参加。初めて足袋を履いて能舞台で能保存協会の方々から摺り足を教わりました。
帰国してからは、当面は新しいアルバムのレコーディングが待っているようなので、リリースされるのを心から楽しみにしながら、私も日常の創作活動に戻りたいと思います。アルバムリリースが決まりましたら、またこちらでもご紹介させていただきますね。
帰国直前の、芸森スタジオでのレコーディング風景。カメラマンの須田守政さんがレコーディングポートレイトを撮ってくださいました。ご縁に感謝いたします。
滞在中、たくさんの皆様からフランクへ応援をいただき、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
おまけの画像:the last supper….!! at 小樽MUSE