6月29日から始まる文学座によるシェイクスピア劇「夏の夜の夢」。
先日、文学座さんが出演者の写真を交えた人物相関図を公開しました。
このお話をもっと身近に親しんでもらえるように、このブログでも紹介させていただきますね。
また、ビデオクリップ第一弾も、Twitter上でアップされました。是非ご覧ください。
今回、舞台の背景画を担当するにあたり、改めてシェイクスピアのお話をじっくりと読み振り返りました。
16世紀に初演と言われている「夏の夜の夢」は、世界的にも貴重なファーストフォリオが日本の明星大学に保管されています。
これまでに、数多くの劇団によって演じられてきた物語。
時代は進み、生活様式はもちろん、ものの考え方も多様化し、オンラインで「こんな感じのもの」なんだと、すぐに情報を収集できたり、「こんな感じなもの」を瞬時にイメージとして作ることも可能な世界になりました。一方で、何が現実で何がそうでないのか、境界線を引くことも時間をかけることも、昔に比べて「私たち次第」によりなってきている感じがします。それが少し怖い気もして、私にとっては、シェイクスピアのこの物語に触れることで、逆に少し安心感すら得た気がするのです。
今回の演出を手がける、鵜山仁さんの言葉で、
『コロナ禍やウクライナでの戦争は、われわれが拠り所にしている「現実世界」が、いかに危ういものであるかを明らかにしてくれました。
一見盤石で平和に見えたこの世界は、こんなにも危ういものだった。だとすれば目に見えるこの世界の「外」にある、目に見えない世界の豊かさ、美しさ、恐ろしさを、何とか舞台の上に映し出してみたい。
「豊かさ」は、必ずしも心地よいものとは限りませんが、きっとわれわれに、思いもかけない発見を、喜びをもたらしてくれるものだと思います。』
5/30より、前売りチケット販売が開始されました。オンラインでもお席を選べたりできますので、ぜひお早めに!
公演スケジュール・チケット情報など詳しくは、こちらをご覧ください。
また、文学座本公演『夏の夜の夢』公式Twitterでは、公演に向けて様々なトピックをご覧いただけます。こちらも是非チェックしてみてくださいね。