積丹にある神威岬。
小樽の自宅から1時間ほどのドライブで、そこに見えた景色は、360度の別世界でした。
神威岬の突端まで、歩いて30分ほど。現在では5代目となる灯台にたどり着きました。
この灯台は、1888年に初めて建設され、当時は電気ももちろん通っていないので、毎日3人の人員でランプを持ち、4キロの舗装されていない山道を歩き、任務を果たしていたそうです。
岬の突端に立つと、そこまで歩いてきた道のりを囲んでいた雄大な景色と大地そのものから、秋の味が微かに混ざった風とともに、何か覚悟するものを背中からぐっと押してくれるような、そんな感覚になりました。
初めて、全員でではないけれど、小さな家族と訪れた積丹。
血は繋がっていないけれど、尊厳を持って、いつも心の中に進んで入ろうとしてくれる、友人たちの顔。
いざという時に、色んな選択肢がある中で、
柔らかで、真剣で、多角的な見方で、一番大切な「話し合い」を重ね、未来に向けて努力しあえる、
かけがえのない人たち。
いろんな想いが交錯した夏の終わり。
日々、少しずつ空が遠く見えるようになりました。
今週のどこかで、地元の友達が誘ってくれた小樽散歩が楽しみになってきました。