5月もあと二日となりました。
来月中旬の個展の準備と同時進行で、今月は舞台美術のためのワックスアート製作に取り組んでいました。
2019年から、文学座の女優・栗田桃子さんと、それまで取り組んできた、宮沢賢治作・朗読「銀河鉄道の夜」が、演出家・鵜山仁さんとの出会いから、新しい世界に生まれ変わりました。コロナ禍でも、2020年、2021年と、公演が叶い、素晴らしいチームワークを形成する機会に恵まれました。
そして、4月。鵜山さんからのご依頼で、舞台「美しきものの伝説」のラストシーンの背景を描いてもらえないかと、光栄なお話をいただきました。
時代背景は、110年前の大正時代。
登場人物が、「モナリザ…、ということは、この人は、平塚らいてうのことかしら、この人は伊藤野枝。」というように、本当に実在した人たちの、その時の肌感覚をとらえようと、夢中で台本を読み進めました。歴史の教科書にも出てきた、「大逆事件」。自由な意志と責任、勇気と信念を持って生きようとした人々の姿が、切実に伝わってくる物語。世界情勢が未だかつて無いほど不安定で混沌としている今こそ、そのもとで生きる私たちの心に、痛烈に届くメッセージがあると思いました。
情景に出てくる「コスモス」の存在と、意味を、深く考えた5月になりました。
公演は、6/16(木)〜26(日)です。お近くの皆様、ぜひご覧いただければ幸いです。
詳しくは、下記をご覧ください。
新劇交流プロジェクト2
「美しきものの伝説」
作 宮本 研
演出 鵜山 仁
2022.6/16(木)〜26(日)
俳優座劇場 (六本木)
[チケット取扱い]
● 東演チケットセンター
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TEL: 03-3419-2871
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● チケットぴあ
取り組んだラストシーンのワックスアートは、どれもコスモスがモチーフになっています。
平和を願う花でもあるコスモス。