2021.10.2札幌公演まで一週間
いよいよ、朗読・「銀河鉄道の夜」札幌公演まで一週間を切りました。
東京では、公演に向けてリハーサルが行われ、Milky Way Projectとして、北海道初上陸となります。
思い起こせば、昨年9月の埼玉公演の直後から、少しずつ動き出して、北海道演劇財団さんとのご縁に繋がり、文化庁文化芸術振興の助成を受けられることになりました。コロナ禍の中、こうして北海道のみなさんにも、文化芸術の表現の場を絶やすことなく、つかの間の銀河の旅をご一緒できること、心から嬉しく思います。
北海道公演のチラシのグラフィックデザインは、この私のホームページのデザインも手がけてくださっています、9Bデザインの倉橋寛之さんにお願いしました。デザイナーとして、そして、作家としても、どこまでも柔らかく、楽しく、そして美しく展開するクリエイティブなデザイン。改めて「銀河鉄道の夜」の小説を熟読して、打ち合わせに臨んでくださるエネルギーにも感激しました。そして、Milky Way Projectという一つの形をロゴにもしてくださいました。倉橋さんの創り出す、空気感とその向こうにあるものがたりをぜひ感じ取っていただければと思います。
京都公演と同様、札幌公演のシアターZOOさんも、コロナ感染症の対策をしっかりと取り組んでいます。安全に、安心してご観覧いただくために、スタッフ総力でお迎えいたしますので、もしご興味のおありの方がいらっしゃりましたら、ぜひお問い合わせくださいませ。
詳細はこちら
お問い合わせはこちらからどうぞ。
2021.9.23京都公演
栗田桃子 朗読・「銀河鉄道の夜」。
本日、京都公演が無事に終わりました。
初日、二日目はほぼ満席と、本当にたくさんの皆さんにご来場いただきました。
この公演を、去年から共に温めて、実現に向けてご尽力くださいました、京都労演の皆様、関係者の皆様に、心から感謝申し上げます。
京都文化芸術会館は、歴史ある、荘厳で立派な劇場でした。観客の皆様からの、芸術に対する興味と、熱い想いが、ひしひしと伝わってきた二日間。いろいろな方から、気軽にお話をかけていただいて、作品を通して心がつながった瞬間がたくさんありました。
そして…2週間後は、札幌で銀河の旅がはじまります。ジョバンニとカンパネルラに会いにいらしてくださいね!
2021.9.20京都へ出発
明後日は、いよいよ、朗読・「銀河鉄道の夜」の京都公演初日。
明日は、京都へ向けて出発です。
京都も、今月末までは、緊急事態宣言発令中ですが、感染対策を十分にとりながら、このような時だからこそ、少しでも芸術を、安全に身近に感じていただけるように、取り組んで行こうと思います。
京都会場では、「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたキャンドルも、限定販売されることになりました。
ひとすじの、光に向かって進む、銀河の灯り。
朗読をご観覧されたあと、お家に帰られてから、その余韻を灯りと共に、ゆっくりとお楽しみいただければとの想いで、制作しました。画像の丸いキャンドルは、お水に浮かぶタイプです。京都はまだ暑さが残っているので、少しでも初秋を涼しく過ごしていただければと、フローティングキャンドルもお創りいたしました。
当日は、ロビー受付付近で、舞台美術に使われているワックスアートの原画も、数点展示される予定です。
お時間ございましたら、ぜひご覧いただけましたら幸いです。
2021.9.12秋の灯り
この週末は、札幌のライフスタイルショップ・YUIQ(ユイク)さんにお届けする秋のキャンドルを製作しました。
今年の秋色は、灯したときに、じわっと温かくなるようなカラーを合わせてみました。
これからは、太陽の日差しが日々、ありがたくなる季節になります。特に夕方が早くなり、静かな時間を、ゆったりと、秋の灯りで過ごしていただければ…との思いで創りました。
週明けには、YUIQさんにお届けして、お手にとっていただけるようになります。また、9/4より、ロングラン開催中、コラボパートナーの宮平桐さんの個展も、YUIQさんでご覧いただけます。感染対策も十分にとっておりますので、
お近くにお出かけの際、覗いてみてくださいね。
2021.9.1September begins
September,2021 begins.
It reminds me of the very first freshman year at the college…wow it is almost 30 years ago. Everything was new to me…starting my college life in a dormitory with a roommate, almost overwhelmingly high in calories in every single meal at a cafeterria, and taking required classes of course, all in English. I was totally exhausted by 9 p.m.that my mouth was always so thirsty and my tongue was so tired from trying to speak American English for better pronunciation. I remember I slept so much each day as if sleeping was only my coping strategy to get by.
Visiting my academic adviser’s office, that was the first meet with my dearest American mom, Mary. As I was walking into her office nervously, it was her warm loving nature, understanding, and curiosity for people, that touched me deeply with such a beautiful big smile.
Since then, I visited her office hours for a chat. As we were getting to know each other, we shared some of one’s ups and downs in life. We would go out for a cup of coffee and take a walk to celebrate our shared birthday together. We talked about the future a lot… she recommended me getting involved to a local food bank group for people then to hospice… something actively to contribute yourself to a society as a student. She was a multicultural advisor of the university, teaching English classes while completing her higher education degree at that time. She then offered a class called “Introduction to American Culture”, which was designed not only for students with multicultural background, but also for American students. There, we learned about the nature of “diversity”. It wasn’t only about describing “differences” between the cultures and race and even sexual orientations. It was more about how we can give ourselves an opportunity to cultivate our understanding of the world through other people’s eyes with different backgrounds. She multidimensionally gave us an idea how it feels like to be someone’s shoes and encouraged us to have “empathy and respect” for others. I cannot tell how she has impacted my life in so many ways and I wish I could tell her in person, how grateful I am to be her lifetime student…and one of her Japanese daughters. I love you Mary.
With my sincere wish for world peace.
2021.8.24かすみの草好きな、あの方に。
8月も20日を過ぎました。
今日は、早くもパラリンピックの開会式。北海道もこれから緊急事態宣言下になるとのこと。1ヶ月前よりも遥かに感染者数増加と医療への圧迫がすぐそばで起こっていることを考えると、どうしても、大切なことであったとしても、勇気を持ってして控えることの重要性が、ずっと重く心にのし掛かっている気持ちがずっと続いています。
重い気持ちが、少し和らいだのは、週末、カスタムオーダーのキャンドルを創っていた時のことでした。
お客様が差し上げたい方が、かすみ草が大好きということを教えていただいて、かすみ草をイメージした灯りをデザインしました。一見シンプルにみえたとしても、かすみ草のように、ようく見ると、本当に細かい可憐さが、たくさんの小さな喜びと共に、優しく包み込んでくれるようなイメージで創りました。香りは、贈られるご本人がお好きなベルガモットに、ローズウッドのエッセンシャルオイルをブレンドしました。灯りをともしたときに、差し上げる方の気持ちが伝わるように…をモットーに、と、私自身も、相手の喜びを心から願っている時、重い気持ちから、少し解放された気持ちになりました。お気に召しますように…。
2021.8.15梅干しとご飯
8月10日を境に、小樽の猛暑は跡形もなくスッと消えて、秋の匂いが少しする空気に変わりました。あんなに暑かったのに、たった1日の違いで、我が家では、オコタと暖房をリビングに用意しました。ここ何日か、日本列島を襲う尋常ではない豪雨と、猛暑と、「今日のお天気」の域をはるかに超えて、気候が変動している感覚を毎日経験しているように思います。私たち人間が営んできたいろんなことに向けて、空の向こうから大きな「NO」を突きつけられている感じも正直します。全国的に、記録的な浸水と命の緊急安全確保が発令されていて、そこに暮らす人々の気持ちを考えると…言葉になりません。
コロナ禍が長く続き、天災が続き、日常的に、命のことを考えない日はありません。今まで会えてた人とも、もしかしたらもう会えなくなるかもしれない。そんなことないでしょう、いつか落ち着けば会えるから、と言い聞かせることも、時間の長さには、時折押しつぶされそうにもなります。
今日は、終戦記念日。亡くなった母が、私たち兄弟が小さい時から、戦時中の疎開のことをよく聞かせてくれました。終戦の日には、必ず、「今日は、本当は梅干しとご飯だけの日よ。」と毎年言われて育ったので、私の子供達にも、自然にその言葉が出てくるようになりました。戦争を知らなくても、少しでも当時のことを想像することは、誰にでもできるはず。学生の時に、第二次世界大戦のことを深く調べていたこともあって、実際には、「白いご飯」なんて、庶民には夢のまた夢の話で、麦をふやかしてお汁を薄めてすすっていた人々の方がはるかに多かったことも学びました。だから、途中から、梅干しとご飯は、とても貴重で贅沢なことだったのだと意識するようになりました。「すいとん」も、父が疎開していた時、いつも唯一出てきた食事だったことから、今だに父にとっては、すいとんは懐かしいというより、辛い思い出が結びついている食事みたいです。
もう25年以上になりますが、留学先のロンドンで、アメリカの大学生グループとして受けたヨーロッパ史の授業で、第二次世界大戦を取り上げたときも、クラスには私が唯一の日本人で、あとは全て戦勝国の立場で授業が進んで行きました。原爆のことも、あれは、戦争を終わらせる為の必然だったと定義づけた教授に、私は手を挙げて、「私はそうは思うことができません」と発言した時に、なぜか涙が出てきて、その理由に優しく興味を持ってくれて受け止めてくれたのは、今でも大切におつきあいのある、アメリカ人とタイ人のハーフのルームメイトでした。人間は、経験しないと、色々な物事を本当に理解することはできないのかもしれないけれど、歴史が教えてくれることや、いろんなニュースが伝えてくれることを、想像力を最大限に持ってして、興味を持って理解を深めることは、日々少しずつでも積み重ねて行きたいなと思います。
2021.8.676年前/ 76 years ago
今日は、19年前の2002年に撮った写真をしばらく振り返っていました。
幼かった長男。2000年に有珠山が噴火したときは、2ヶ月を過ぎてやっと首が座ってきたくらいだったので、札幌に9ヶ月ほど避難をしていたことや、小学生で経験した大きな怪我を機に、大きく変わった彼の人生だったり、を思い出していました。
そして、8月6日の朝。広島からのレポートを読みながら、当時3ヶ月で被爆した、高齢の女性の写真を目にしました。
どんなに社会が便利になり、進化していっても、人間本来の心のやわらかさや、胸に手を当てて目を閉じた時に感じるものだったりは、年月が経っても、決して消えることは無いと思いました。
Today, I was looking at pictures from 2002, 19 years ago.
I remember clearly when Mt. Usu where we used to live by had erupted in 2000 and my first child, he was just little over 2 months old at that time. Quite experiences we’ve shared with him, spending our 9 months evacuation period in Sapporo…witnessing his life deeply affected by some significant events including a serious injury from Ski class when he was 10…and people who have supported and encouraged him to go forward.
Then today, is, the commemorative anniversary of Hiroshima.
In an article from this morning, there was a lady attending to the ceremony, who was just 3 months old when she experienced atonic bomb. The picture touched me so deeply, reminding myself that we as a human being, the nature of our heart of loss of loved one could never ever change with an instant gratification or by a developed society that is evolving so technologically convenient… I feel more deeply than ever, not forgetting the facts and they are part of us.
Sending my prayers to Hiroshima, and Nagasaki
2021.8.67/17より「へそまがり日本美術展」が開幕!Opening Perverse Japanese Art Exhibition in Sapporo
あっという間に、今週末7月17日より、北海道立近代美術館にて、「へそまがり日本美術展」が開幕します。
Jun’s Lightは、展覧会の灯りを、光栄にも製作担当することになりました。
江戸時代からの、様々なウイットに富んだ美術を現代の私たちに届けてくれる展覧会。テーマをどうしようかと、悩んだ結果、江戸時代によく描かれたへそ曲がりの曲線を見ているうちに、ふと、「へのへのもへじ」が頭に浮かんで、ひらがなの曲線そのものが、面白い気持ちにさせてくれることは、もしかしたらへそ曲がりになるかもしれない、と思い始めました。そこで、いろんな歴史美術の文献を探りました。そうすると、歌川広重(江戸時代の浮世絵師)の「新法狂字図句画」に、侍の顔が「へへののもへいじ」のひらがなを使って表現されていて、私たちのよく知る「へのへのもへじ」の原型なのではないかという説が濃厚だと確認できました。
キャンドルに、毛筆の墨色で描いた「へのへのもへじ」。試作品を主催者側にお見せするときは、いつも緊張するけれど、今回は、受け入れてもらえるかどうか、いつもの数倍も緊張してお持ちしました。皆さんのリアクションは、予想を遥かに超えて面白がってくださって、「やったー!」と思いました。
そして製作したキャンドルは、約70個。一つ一つのキャンドルの表面に描くたびに、思わず微笑んでしまいました。ひらがななのに、人相がとっても豊かに出て、個性豊かな展覧会の灯りが出来上がりました。
展覧会の灯り へそまがり日本美術展
「へのへのもへじ」はへそまがり
“He-no he-no mo-he-ji”
江戸時代からずっと現代に至るまで、書く(描く)時思わず微笑んでしまう「へのへのもへじ」と、展覧会のへそまがり美術に多くみられる、筆の曲線を組み合わせて、へそまがりキャンドルを制作しました。「へのへのもへじ」の他にも、「へねへねしこし」や「へめへめしこし」だったり、個性豊かなお気に入りが見つかりますように。
Lights to celebrate a great art exhibition, “Perverse Japanese Art”.
I featured “He no he no mo he ji”, which originated in the mid-Edo period up until the modern era, which consists of seven Japanese hiragana characters grouped together to look like comic picture of a face, then combined with particular brushing strokes found in old Japanese perverse art. As each of Japanese hiragana characters look differently, impressions of facial features change as you use different characters in their eyes. Writing “He ne he ne shi ko shi”, for example, would look as if it is a face of a little girl, while the original “he no he no mo he ji” would look like a face of an middle-aged man.
へそまがり日本美術
禅画からヘタウマまで
ーきれいとは言いがたいもの、不恰好で不完全なものに、なぜか心惹かれるー
Perverse Japanese Art:
From Zen Painting to Heta-uma
2021 7/17(土)〜9/1(水)
北海道立近代美術館
Hokkaido Museum of Modern Art
へそまがり美術展の詳細はこちらをご覧ください
2021.8.5展覧会の灯り「三岸好太郎・節子展」Lights to celebrate Museum exhibition “Le voyage des conquillages – Kotaro et Setsuko Migishi”
北海道立三岸好太郎美術館 貝殻旅行 三岸好太郎・節子展限定キャンドル
6/18〜9/1まで、期間限定で、「好太郎と節子の灯り」を販売することとなりました。このコレクションは、2021年6/26~9/1の期間、北海道立三岸好太郎美術館で開催される「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」の特設ショップ販売グッズとして、主催者が企画したものです。長期に渡るコロナウィルスの感染拡大状況下での開催となる中、皆様に三岸展のエッセンスを少しでも感じ取っていただければとの思いで、オンライン販売をさせていただくことになりました。皆様、この機会に是非ご覧くださいませ。
※展覧会の灯り三岸展のオンラインショップはこちら
Lights to celebrate the great Museum exhibition:
Le voyage des conquillages – Kotaro et Setsuko Migishi
Designed and created candles exclusively for the exhibition. The candles will be sold at MIMA / Migishi Kotaro Museum of Art, as well as Jun’s Light Online Shop from June 18 through September 1, 2021. Learn More for further images.
Candles for Migishi Exhibition:
“Shellfish and Butterfly”
Featuring Kotaro and his wife Setsuko’s very last trip (they called it as “Shellfish Trip”).Imagining sceneries from their trip, mixtures of emotions which I somehow perceive to be heartaches rather, while learning Kotaro passing away shortly after their trip and struggles which Setsuko eventually had to go through in her lifetime. Creating subtly gentle colors and scratching technique to draw the lines of shellfish and butterflies, my intention was to capture their relationships with colors and textures that are deeply connected to human emotions.
“Still Life, with you”
Inspired from the works of “Still Life” by Setsuko Migishi.
Observing her color schemes and painting strokes, I was particularly touched by her nature as a female artist; sensitivity, gentleness, passion, and extraordinary strength.
貝殻旅行
三岸好太郎・節子展
Le voyage des conquillages – Kotaro et Setsuko Migishi
2021 6/26(土)〜9/1(水)
北海道立三岸好太郎美術館
MIMA / Migishi Kotaro Museum of Art, Hokkaido
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