2025.4.1コスチュームジュエリー展☆展覧会の灯り(第一弾)
4月になりました。
新しい年度になり、私の周りにも卒業、進学、退職、就職の節目を迎えた人たちが多く、気持ちを新たに持って歩んでいく前向きな風が吹いています。

さて、先日ご案内しました札幌芸術の森美術館にて開催予定のコスチュームジュエリー展。4月19日よりいよいよオープニングです。

開催に先駆けて、ここ数日は、「展覧会の灯り」の製作に励んでいます。写真は第一弾、CROSS 「クロス」。
欧米諸国の歴史において普遍的なシンボルの一つ、十字架をモチーフに、コスチュームジュエリーでよく使われたメタルとガラス、ラインストーンの質感を組み合わせて灯りにしました。
現代のファッションアクセサリーにおける十字架のイメージは、戦前の、より厳格で宗教的な意味を持ち合わせていた時代と比べると、より多様化してもっとカジュアルに使用されるモチーフになったと思います。今回、敢えてこのモチーフを選んだのは、一つのシンボルが時代を超えて人々の心に宿り続けてきたこと、また信仰心がもたらす他信仰への理解や尊厳にも繋げていっていることへの深い敬意を、作品にそっと内胞できればと思いました。今回のコスチュームジュエリー展で展示されるグリーンカラーは、とても華やかで、ポップでもあり、デザインからさまざまなストーリーをイメージさせてもらえる構成になっていたことも、私の中では春の「クローバーグリーン」をつくるきっかけになりました。クロスのモチーフは歴史を感じるラステッドブラウンにゴールドとラメで一つ一つ描きました。灯りをともした時に、1910~20年代にタイムススリップしていただければと思います。
コスチュームジュエリー展の詳細は、こちらからどうぞ
2025.3.30YUIQさんへ春の新作
雪解けも進み、太陽の光が暖かく感じられる数日でしたが、今朝は一転。。。冬の雪景色に逆戻りとなりました。
最近は、毎日ウォーキングを頑張っていたので、家を出て10分歩いたところの天狗山ロープレイのところにつくや否や、天候は猛吹雪に。。。あーと思いながら、すぐに止むでしょうと鷹を括っていると、30分歩いて家に戻り鏡を見ると雪だるま化した自分が立っていました(笑)春の雪は侮れません。。。

さて、先日、札幌のライフスタイルショップYUIQさんへ納品した春の新作が店頭に並びました。
ちょうど、宮平桐さんの個展も開催中で、彼女の作品がディスプレイされている棚にも仲間入りさせていただいています。

今年の春の新作は、ラズベリーカラーでお創りしました。フレッシュで、明るくて、大人の深みもあるピンキッシュレッド。香りもほんのりラズベリーで。長かった北海道の冬にさよならして、カラフルな春の訪れを感じていただけましたら幸いです。

宮平桐さんの個展は4月6日まで☆
お近くの皆様是非足を運んでみてくださいね。
2025.3.24コスチュームジュエリー展のご案内
雪解けもどんどん進み、今日の小樽の午前中は、雲が一つもない青空が広がり、気温も10度近くまで上がりました。
久しぶりの休みでしたので、主人と余市までドライブに。余市までは、私たちの自宅からは広域農道(フルーツ街道)を通って山側の裏道を通るのですが、一度も雪道はなく、春の息吹を感じることができました。

さて、この春、札幌芸術の森美術館にて、コスチュームジュエリー展が開催されます。
光栄にも、展覧会の灯りを制作させていただくことになりました。
コスチュームジュエリーって。。?と思われる方もいらっしゃると思います。私も実際はっきりと把握していませんでした。コスチュームジュエリーとは、宝石や貴金属などとは違い、市場価値のない素材(ガラス、ビーズ、樹脂、皮、金属など)を駆使してその時代のファッションを色濃く反映したアクセサリーのことです。特に、1920年代のアールデコの時代から現代までそのバラエティー豊かなデザインで人々を魅了してきました。元々ヨーロッパにおいてハイブランドから請け負うコスチュームジュエリーのメゾンとして成長し、戦中から戦後はその流れがアメリカに渡り、今もハイブランドとしてファッション界で君臨するシャネルやディオールなどの時のオートクチュール、プレタポルテから一般大衆向きの大量生産のファッションアクセサリーの産業に至りました。
今回は、日本でもコスチュームジュエリーのコレクターの第一人者としても知られる、小瀧千佐子さん監修のコレクションを観ることができます。素材が秘める可能性を信じて時代を牽引してきたデザイナー、職人たちの緻密で精巧な技術をご覧いただけます。是非春の芸術の森に足を運んでみてくださいね。
詳しくは、こちらからどうぞ
展覧会の灯りのキャンドルのご紹介はまた次回にしますね。
2025.3.23宮平桐さんの個展

先日は、3/20オープニングを迎えた宮平桐さんの個展の搬入のお手伝いに行ってきました。

春の装いに彼女のアクセサリーを身につけて、颯爽と街を歩く女性達をイメージしながら、美しい作品の数々を陳列していきました。オートクチュール刺繍の緻密な美しさを是非堪能していただきたいです。

会場は、今年も大通りビッセ2Fにあるライフスタイルショップ、YUIQさん。
スタッフの皆さんも優しくて、楽しい方達ばかり。
3/27と4/1以外は桐さんは在店されいますので、お近くの皆様、是非訪れてみてくださいね。


2025.3.18オンラインショップ☆春の更新
雪解けと降雪を日々繰り返しているこの頃。昨日は1時間一本勝負で重たい雪掻きを頑張りました(笑)
ちょっと道が不安でしたが、今日は札幌へ打ち合わせに車で行ってきました。
天狗山エリアの雪景色は、国道5号線に入るとどこへやら。。。札幌までは何も問題なく乾いた道路が続いていたのでホッとしました。ただ単に、山間の情景とは全然違うのですね。

さて、先月の個展「小樽人の色(オタルビトノイロ)」の作品のお問い合わせにお応えできればと思いまして、最近オンラインショップの春の更新をいたしました。まだ完了はできていないのですが、特にワックスアートはクローズアップした画像と、個展の時の風景の写真も交えながらご覧いただけるようにいたしました。
ご興味のある方は、Jun’s Lightのオンラインショップを覗いてみてくださいね。
2025.3.14小樽の宝

3月9日は、市立小樽美術館市民ギャラリーにて、北海道文化賞受賞・師範60周年記念写真展「藤間扇玉のあゆみ」の千秋楽でした。「潮まつりのこと」と題したギャラリートークと潮太鼓打演があるとのことで、30分前に着くと、たくさんの来場者ですでに会場はいっぱいでした。

小樽では、知らない人がいないくらい、小樽の芸術文化を60年以上に渡りリードされてきた藤間扇玉さん。
「小樽伝統文化の会」を設立し、毎年市民会館で開催される「和を遊ぶ」を通じて、多彩な伝統文化を普及されてきました。
今では夏の風物詩になった「潮まつり」の潮音頭と潮踊り唄の考案した一人でもあり、舞踊家・指導者として、毎年小樽の全ての年齢層に指導、地道にその裾野を広げてこられました。その潮まつりの立ち上げにおいて、のちに命がけで運河保存運動を推進した画家の藤森茂雄氏と運命的な出会いを果たし結婚されます。そして、夫となった藤森さんが49歳で他界されてからも、三人の子供達を育て上げます。

ギャラリートークでは、潮まつりにまつわる様々な貴重なエピソードを、扇玉さんのお嬢様、藤間扇久華(藤森五月)さんが司会としてリード、元小樽市長の山田勝麿さんと扇玉さんの対談を聞くことができました。今よりも昔はもっと社会が封建的で、性別やその道の世界での格付けがはっきりとついていた時代背景に、地道にチャレンジして模索しながら、自分の揺るぎない意志と方向性を見つめ、行動し、斜陽と言われていた小樽の街を新しい試みで形創ってきたプロセスを学ぶことができました。

そして、最後に会場のみんなで潮音頭を太鼓と一緒に踊り練り歩く素敵なフィナーレで会は幕を閉じました。

写真展を通じて、扇玉さんのこれまでの芸術に対する愛の軌跡と、それを敬意をもって包み込む会場の皆さんの深い愛情に触れて、小樽の街に住む一員として、気が引き締まるのと同時に、心が豊かに耕されました。
ひとりの女性として、信念を持って生きること。
忘れられない機会をいただきました。

2025.3.13石井誠さんの個展「余白の散乱」に向けて

雪解けもだいぶ進んだ来月の中頃、札幌・宮の森にあるレストランLe Muséeのシェフ、石井誠
さんの個展・「余白の散乱」を、フラワーデザイナーの益田祐貴さんのフラワーアレンジと灯りで彩ることになりました。

お料理を創り出すシェフ、そして陶芸家でもある石井さんの創造の世界にお誘いいただき、光栄な気持ちでいっぱいです。毎日の暮らしを、器を通して、食を通して、花を通して、灯りを通して、その人ならではの豊かさを深めていけるお手伝い。愛を持って取り組んでいきたいと思います。

個展:余白の散乱
会期:2025年4月13日(日)・14日(月)
第一部(昼)12:00~15:00
第二部(夜)16:00~19:00
会場:ル・ミュゼ
住所:札幌市中央区宮の森1条14-3-20


2025.3.7父、小樽市民に。

5日は母の命日でした。
その日に、父が東京から移住し34年間暮らした洞爺湖町から小樽市民になりました。
父とは、「きっとママが新しいスタートを見届けてくれたね。」と話しながら、父の表情から漠然とした不安が一つ一つなくなっていき、前向きになっていっているのを感じていました。
今は、マイナポータルというシステムで、転出届も全てオンライン化していて、小樽市役所に転入することも前もってオンラインで申請していつ登庁するかも設定してから本人が行くような形になっていました。当然父があの小さなスマートフォンの画面でできるわけもなく、二人で確かめ合いながらステップを踏んでいったらなんとかできました。
そのおかげなのかわかりませんが、市役所に父が行ったときは、「全てがスムーズで皆さんが非常に親切にしてくれた」と喜んで電話をしてきてました。まずはこれで一安心。
娘がお友達との旅行でしばらく帰省中なのもあって、今日は夕ご飯をご馳走になる!と、父の家に行くそうです。
父が晴れて小樽市民になって、私自身もこうして自分の親との関わり合いが距離を保ちながら進めていけることに嬉しさも感じるようになりました。母とはこのようにはできなかったけれど、この歳になって今できることを少しずつ積み重ねていこうと思いました。ご近所さんにも恵まれて、人好きな父に今度はお友達ができたらいいなと思っています。
2025.3.1ミモザの季節
3月になりました。
昨日は最高気温が9度、今日は5度と雪解けが進んだので、自宅の前の階段の氷を割って、コンクリートが見えるようにしました。このまま乾いてくれて雪が降らなければ、、と思いたいところですが、来週はまた雪模様になりそうです。まさに三寒四温を繰り返して少しずつ春に向かっていくようです。

先日はミモザのキャンドルを製作しました。ミモザにしかない生き生きとしたイエローは、この季節に私たちの心を前向きにしてくれるような元気な色。ちょうど2020年に開催されたキスリング展で観たミモザの絵画を思い出しました。

写真は、東京で暮らしている男性の方から届いたキャンドルの灯り。
先日お届けした「オタルビトノイロ:愛」をドビュッシーの「月の光」を聴きながらぼーっとされている時に撮影されたそうです。「『十分な睡眠時間を確保する』以外で、こうしてちゃんと身体が芯から休息できる時間を確保できるのは本当に大きいです。3月からもまた頑張れそうです!」と嬉しいメッセージを寄せてくださいました。日々の生活の中で、灯りをともす意味を共有してくださることは、私にとって力になります。
衝撃のニュースで目が覚めた今日は、心が少し壊れたような気持ちになっていました。長年に渡り、世界の人々の平和を、各国が苦しみ、協調し合い模索しながら共通の目標として取り組んできた土壌:相手に対する「尊厳」を持った言動や行動原理が、「取引」というものにいつの間にかすり替わり、各国間の信頼関係がみるみる間に崩れていっているのをリアルタイムで感じる恐ろしさ。創造的で建設的な自由ではなく、アルゴリズムに支配された中での自由という名の排他的で迫害を恐れるような不安な気持ち。海の向こうの国々で起こっていることは、私たちの暮らしにも直結していて、精神的にすでに脅かされていると実感しているのは私だけでしょうか…。
みなさんからの「暮らしの灯りの一コマ」が届いて、心が温かく、和らぎました。
私も3月、また頑張れそうです!
みなさんにとっても、ミモザの花のような、小さな喜びの詰まった月となりますように。
2025.2.27洞爺へ再び、雪おろし!
もう二月も明日でおしまいですね。なんて早いのでしょう!
一昨日は、主人と洞爺の家の雪おろしに出掛けました。
お互い「少し」ずつ年をとってきているので、お昼の歯医者さんに二人で並び、それからいざ洞爺湖へ。
父が札幌でしばらく入院する予定だったこともあり、個展が終わってからは、ちょっとバタバタしていました。

ちょっとした最近の緊張状態を緩めてくれたのは、冬の快晴と青空でした。
ニセコに向かう道中、なんとも雄大な羊蹄山が少しずつ見えてきて、気持ちが晴れ晴れしてくるのを実感しながら、気づいたらもう洞爺湖。
近所のもう30年以上のお付き合いの獣医さんが待っててくださり、最後まで雪おろしを手伝ってくださいました。私の高校時代にこの獣医さんとの出会いがなかったら、私は留学していなかった方。私にとって恩人でしかないです。その方と、こうして一緒に雪おろしをしているなんて、なんだか胸がいっぱいになりました。
父と去年から断捨離プロジェクトを敢行し、父が年始に小樽に引っ越してから、がらんどうになった家を見るのは少し寂しい気がしたけれど、電話で父と話すと、これからまた新しい第三の人生を楽しみたいと言ってくれたのは本当に救いでした。もう80歳を過ぎた人が、新しいことを楽しみにとらえることは並大抵のことではないかもしれないけれど、お互いに優しい気持ちで過ごせることに感謝しながら、雪かきを終えました。

小樽に戻り、キャンドルを灯したら、またひとりの時間ができて、いろんなことを思い返すことができました。
また明日も頑張ろう!
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