プラハに到着したのは5月8日の午後。
ホテルにチェックインして、すぐに街歩きを始めました。
それにしても、真っ先に飛び込んできたのは、果てしなく続く石畳。
車の道路もほぼ全て石畳。
路面電車も石畳。
もちろん歩道も石畳。
今日はこれから何キロ歩くのかしら。
その日は、チェコ共和国にとって、特別な日、戦勝記念日(解放記念日)でした。1945年にナチス・ドイツが無条件降伏を受け入れた日で、戦争の終焉とチェコスロバキア解体の終了を祝う記念日に、旧市街の広場や大通りでは、当時を偲ぶイベントが開催されていました。
写真は、天文時計のある旧市街広場が空襲にあった時の写真。現在の写真と比べると、プラハも年月を経て復興を遂げました。
歩行者天国になっている大通りでは、当時の車両がディスプレイされ、市民が自由に触れるようになっていました。そこには、戦火で命を落とした市民や兵士たちのストーリーのパネルがあり、たくさんの人々が立ち止まって読んでいました。バックでは、ジャズバンドが演奏していて、こうして80年前の歴史が生活の一部になっているような気持ちにさせるイベントのあり方が、とても素晴らしいと思いました。
中世から、プラハの歴史を刻んできた天文時計。ストーリーが深すぎて、思わず本を買いました。
チェコを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャも生涯にわたって、祖国チェコのために尽くした人でした。そのミュシャも、ナチス・ドイツに併合された際は最初のターゲットとして拘束され、その時に体を壊し、その衰弱が原因で命を落としました。明日は、そのミュシャがチェコに捧げた大作で知られる、旧市庁舎に行ってきます。
つづく