2022年も、残すところ、あと3日となりました。
主人が経営する、レストラン小樽MUSEも、明日で今年の営業が終わりに。私もラスト、ランチタイムを受け持って、仕事納めとなります。
たくさんの皆さまにお世話になった2022年。
この場をお借りして、心からの感謝を申し上げます。
皆様にとりまして、この一年はどんな年だったでしょうか。。。
世界や社会情勢が不安に包まれる中、言葉ではうまく表せないのですが、「ちょっと苦しいな…」と、心が小さな声で叫び続けているというか、先行きの見えない不安定さにずしんと重みを感じているのは私だけでしょうか。。。
でも、なるべくプレーンな気持ちで、私の一年を振り返ってみようと思います。
今年は、初めて、小樽の自宅での個展「小樽の家で灯す。その一」を開催。
自分が創るキャンドルに火を灯しながら、日常における灯りがもたらす「何か」を、皆さまと共有することができました。実際に、ゆっくりと、お一人お一人とお話ができたことも、大切なひと時となりました。完全予約制というスタイルも、初めての経験でしたが、お問合せからご予約、お越しになられる日まで、一人一人のお客様と、できるだけアナログに近いやり方でやりとりをすることができたのも、じっくりと皆様との関係をゆっくり深めていける大きなきっかけとなりました。今でも、いろんなお顔が頭に浮かびます。小樽の山奥まで足を運んでくださり、本当にありがとうございました。
今年は、特に、家族と友人たちに、自分の根幹を守るように支えられた一年でもありました。
「共に歩む」ということは、自分と同じ靴を履いて、感情に寄り添ってくれること。そして同時に、私にも彼らの靴を履かせてくれて、「そうか、そうなのね、そうなんだね」と気づかさせてくれること。いつでも、一方通行での完結はなく、「聞き合い、話し合い」を諦めずに続けてくれて、お互いをもっと知ること。
「沈黙」という言葉が持つ、大きな力と意味にも、身をもって学ぶ機会にも恵まれました。
黙っていることは、逃げないことで、言葉に出すよりも乗り越えるのが苦しいことだけど、沈黙の本質と時間の流れが真実を導き出して、いつかは乗り越えられることなんだということも、みんなは気づかせてくれました。
11月12月の「勇気」をテーマにした東京個展と、札幌での宮平桐さんとのコラボ展は、まさに彼らからインスピレーションを受けた、自分自身に「向き合う勇気」と、人間の「芯を守る勇気」と題して取り組みました。ご来場いただいた皆さまからは、「自分が見たくない自分も、キャンドルの灯りが優しく照らしてくれるようで、ちょっとの勇気でまた違う景色の中に見えるようになった」とか、「前に進むということの意味合いや、自分の軸がどこにあるのか、勇気を持って確かめることができた気がする」など、様々なご感想をいただきました。
人間として、まだまだ未熟な部分の多い私ですが、今年磨けた少しの自分を持ってして、来年、また表現活動を続けていくことで、私の作品を手に取ってくださる皆さまや、家族や友人たちと、優しく支えあっていければと願っています。
皆さまの年の瀬と新しい年の始まりが、健やかで穏やかな時間の流れでありますように。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
Happy Holidays!
米澤 純