9月の最終日、ずっと娘と計画していた仙台に一泊二日の旅に出かけてきました。
彼女が目標としている大学キャンパスと周辺の環境を歩いて巡ろう!と、一日中ずっと歩いた距離は14キロに。
風景をこんなに感じながら、街を歩いたことは今まであまりなかったなと思いました。
仙台の街は、まさに「杜の都」と言われる通り、歴史が刻まれている街路樹が街を作り出していました。無機質なものがそこにあっても、それを温度のある有機物として捉えさせてくれるような、常に爽やかな風が通り抜けている街。人が通る遊歩道が、車両道路と同じくらい広く取られていて、Welcomeな雰囲気に、娘もすっかり「滞在」の気持ちから、もう住んでいるような錯覚を持ったようでした。この何とも言えない、穏やかな街の雰囲気は、やっぱり、自然と共存することを大切に思っている、そこに住む人々から醸し出されてきているのかもしれません。
木の力は、本当にすごいです。そこにいるだけで、自分らしさを見失うことなく、支えられている気持ちになる。
ずっと見ていたくなりました。
そして、思い出に残ったのは、金木犀の香り。
キャンパスのどこにいても、甘いお上品な香りが風からやってくるのです。
その金木犀たちも、どれも、今まで見たことのない大きな大きな木となって、山吹色の小さなお花をたくさんつけていました。
一瞬一瞬の積み重ねが長い歴史となり、作り出した、人とまちづくり。
来年も金木犀の香りを楽しみに訪れたいと思います。