連休も終わった火曜日。
東京から幼馴染とお友達が小樽まで訪ねてくれて、後志ドライブに行ってきました。
お天気に恵まれて、蘭島海岸から積丹半島がくっきり見えて、蝋燭岩まで見えました。
昔の人は、まだ積丹から小樽に行く陸路がなかった時代、船で行き来していたんだなあと、穏やかな潮の音を聞きながらしばらく静かな時を過ごしました。お天気が何日か続いていたせいか、海は透き通っていて、蘭島海岸の浅瀬は太陽光が煌めくエメラルドグリーンでした。
早速立ち寄った忍路のパン屋さんで、焼きたてのクロワッサンを頬張る私たち。「みんなこれからお寿司だからね」と自分達に言い聞かせてそのまま右手に日本海の絶景を観ながら古平の「港寿司」さんへ。元々、小樽のお散歩友達が紹介してくださってからは、去年も同じメンバーで伺いました。
お通しから全てが唸ってしまう美味しさ…。
一つ一つの味が大切に届けられていること。お店の皆さんの温かなおもてなしに、心がどんどん柔らかくなっていく感覚が心地よかったです。
古平に行く道中は、アイヌ語で「カムイ(神様)」の付く地名がたくさんあり、岩肌からもくっきりと地層がその地域の長い歴史を物語っていました。自然と共に暮らす人々の心の豊かさは、今も昔も変わらないのかもしれません。
午後は余市を抜けて仁木のワイナリー、DOMAINE HARBIOSEさんへ。快くワイナリーツアーを引き受けてくださいました。2019年に立ち上げた若いワイナリーで、農場長の服部さんはお母様と九州から移住された方でした。試行錯誤を繰り返しながら、ここまでの道のりが感じられるツアー。収穫間近のケルナー種とピノノアール種も味見させてもらいながら、ワイナリーの仕組みなど詳しく教えてくださって、とても勉強になりました。答えがすぐには出ないワイン創り。一年を通して天候と仲良くなりながら判断をしていく工程。すごく刺激になりました。
訪れる場所はもちろん、そこで生きる人々が創り出しているものを通して私たちの五感に入ってくると同時に、自分自身にも新しい風が入ってくる感覚にもなります。そして何より、一緒に旅するメンバーとの時間が宝物なることを実感しながら過ごせることの幸せが深く余韻として残るデイトリップとなりました。また会える日まで、頑張ろうと思いました。