Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

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2023.12.9Dis-entanglement の灯り

札幌は、秋に戻ったと思うくらい暖かな一日でした。
冬展2日目もご来場をありがとうございました。

写真の濃紺のDis-entanglement キャンドルが完売となりました。今回のテーマを灯りとして捉えてくださり、灯すことで、絡み合ったものが静かに穏やかにときほぐれていく気持ちになりたいと、たくさんの方がご興味を持ってくださっています。
同じようなデザインご希望の方は、カスタムで制作いたしますので、会場又はメールにてご相談下さいね。

明日は寒くなるみたいなので、皆様暖かくお過ごしくださいませ。

2023.12.8初日を迎えました

冬展が初日を迎えました。
11時から途切れなくたくさんの皆様に足を運んでいただき感無量でした。

初めましてのお客様から、久しぶりにお目にかかれたお客様たち。楽しみにしていてくださっていた気持ちを、ゆっくりとギャラリーでご覧になりながらお話ししてくださったり、創作の背後にあるストーリーに興味を持ってくださったり、あっという間の1日でした。

明日は暖かい土曜日の札幌になりそうです。
お近くにいらっしゃることがありましたら、ぜひお立ち寄りくださいね。

2023.12.7明日はオープニング

今日は搬入日でした。

毎年会場を有機物で装飾してくださる、札幌のフラワーショップ四季・四藤幸太さん。

Dis-entanglementのコンセプトに寄り添った装飾デザインは、まるでギャラリーに清々しい「気」が入ってきて、解きほぐされるような。心地よい感覚で満たしてくれました。

いよいよ明日はオープニング。
皆様にお目にかかれますことを、宮平桐さんと心より楽しみにお待ちしてます。

2023.12.1冬展オープニングまで一週間

師走となりました。

宮平桐さんとの二人で創る、冬展「Dis-entanglement」開催まで、ちょうど一週間。
制作の方もほぼ終了しました。

今回も、小樽のガラス工房KIM GLASS DESIGN木村直樹さんからご協力いただき、キャンドルまわりのお皿や、木村さんならではの素敵なグラスも会場でご覧いただけるようにしました。

また、細長いテーパーキャンドルを彩る真鍮製のキャンドルスタンドも多数お持ちする予定です。色々な使い方やアレンジなど、皆様と共有できれば幸いです。

今回のテーマ、Dis-entanglement。
夏に桐さんと旅した道北の森から、たくさんインスピレーションを得て、作品に反映させました。

特にワックスアートは、数点ですが、今年はじめから取り組み、6月上演されたシェイクスピアの舞台「夏の夜の夢」で使われた様々な人間模様が繰り広げられる森の情景を進化させた作品。そして、6月の小樽での個展で取り組んだ「小樽の月」から派生した森の世界…自然界と私たちとの心の関係性…などを展示いたします。

小樽は、マイナス6℃くらいで冷え込んでいますが、来週は少し寒さが緩むみたいですね。
コロナもインフルエンザも流行っているみたいなので、皆様お身体ご自愛くださいね。

2023.11.26寒波到来

今週末は、いよいよ本格的な冬の到来でした。
天狗山の裾野でも、約30センチの雪が降り積もりました。それでも気温はパウダースノーには冬がもう少し進まないとならない感じで、雪も重たいのでこまめの雪かきが始まりました。

写真は、我が家の窓辺。4時には日が暮れるので、3時くらいからキャンドルを灯していました。
先日雪囲いをしたばかりで、一晩でもう雪国。つららも今日は軒下から長いものは50センチもあって、比較的長く楽しめた今年の秋も、冬の寒波でどこか遠くへ行ってしまったようです。

今日は、午後から小樽市民会館で、日本舞踊キャラバン北海道公演が開催。全国11ヵ所を、地元・北海道をはじめ、第一線で活躍中の日本舞踊家が出演し、全曲を邦楽演奏家による生演奏で上演されました。夏の個展でFrankと三人で創り上げた「小樽の月」のメンバーの一人、藤間扇久華さんが出演されるとのことで、私も足を運んできました。

なんて見事な舞踊と音楽なのでしょう!
日本の伝統芸能ならではの拍子と呼吸。単に形あるものを受け取って感じるというより、形にならない無数の芸術のエッセンスが集まって、それを全身で感じる時間でした。

振付を花柳智寿彦氏が手がけた「長唄・水仙丹前」にて、藤間扇久華さんの役どころは、繊細で微妙な男性の色気を感じる男役。ただただ勇ましいものでは決してない、なんともいえない品のある、それでいて暗にエモーショナルな立ち振る舞いでした。全ての演目が、修練の積み重ねで培った気品あふれる宝ものを観せていただいているようでした。クライマックスの「長唄・連獅子」への拍手喝采は、まるで歌舞伎座が小樽にあるようでした。

全ての演目を、わかりやすく解説してくださる司会者の方にも感銘を受けました。
初めましての方にも、日本舞踊ファンの方にも、楽しんでいただけるような工夫があちこちに散りばめられていました。小樽恒例の、「和を遊ぶ」の取り組みや、こういったアプローチの活動が、伝統ある文化芸術を現代に届け、未来に繋げていくんだということ。芸術のシャワーですっかり満たされたのか、雪道もいつもより美しく見えて、天狗山の家に帰りました。

2023.11.23小樽の「つららさん」

今日は勤労感謝の日。

小樽はこの間の冬の訪れ撤回のような初秋の陽気で、気温もぐんぐんと17度まで上がりました。
明日からは、本格的に冬の寒波が訪れるとのこと。
早朝から庭の木々の冬囲いを主人と終わらせ、明日から使うであろうママさんダンプとスノーシャベルをスタンバイ。
まだ頑張って生えているレモンバームやオレガノにも、「今年もありがとう、また来年ね。」という気持ちになりました。

さて、小樽の街の景色をつくる、素敵な花売業KUSAさんに、ワックスで創った「つららさん」が並びました。

今年は、光栄にもKusaさんと重要文化財パーティーで空間演出を共に担当し、その時にディスプレイしたつららをご覧になって、ご依頼いただいたのでした。

小さいものは、15cmから。
冬のオーナメントとしてもお部屋の空間を静かに彩ってくれるアイテムにと、Kusaさんならではのアイディアあふれるディスプレイもとっても素敵です。
ぜひ、小樽にいらした時は足を運んでみてくださいね。

2023.11.18テーパーキャンドルの陽気

11月も中旬を過ぎました。
冬支度が進む中、昨日の暖気で天狗山の雪もすっかり解けて、束の間ですが秋の陽気が少し戻りました。

キャンドルのアトリエでは、今週は特にハンドディッピングのテーパーキャンドルに取り組んでいます。ハンドディッピングとは、長いキャンドルの芯を蝋に浸してだんだん2~2.5cmくらいまで太らせていき長細い一本のテーパーキャンドルが出来上がります。テーパーキャンドルは、キャンドルホルダーに刺して灯すので、お食事の時などダイニングテーブルでもよく使われるタイプです。一本一本、全て手作業なので、温度管理とタイミングがリズミカルにならないと一度に何十本も創ることができないのがテーパーの性質でもあるので、まず体調の良い時で、同じ作業を4時間はできる時間の確保と、空気が乾燥した秋風の吹く陽気がベストということも、毎年の制作で体が覚えた感じです。

展示会に向けて、今年は様々なグリーンをメインにしたかったので、柔らかなアースカラーのトーンのコレクションを作りました。

特に、一番ダークなカーキ色のオリーブグリーンと雪のような光沢を加えた生成りのウール色は、今年のお気に入りとなりました。
オリーブグリーンは、お部屋が全体的にブラウンやベージュ、ウイスキーのコニャックカラーでが背景のお部屋にはぴったりかもしれないです。
生成りのウール色は、木やガラス、陶器など、どんな空間や用途にもマッチしてくれるので、ぜひお試しくださいね。

ではこれから午後の部。アトリエに戻ります。
素敵な週末を!

2023.11.12小樽は冬がはじまりました

昨夜半から北海道は冬景色となりました。
金曜日は最高気温が15度もあったのに、明る日には一番高くて2度。

天狗山の麓の私たちにも、雪との暮らしがやってきました。

今日は昼間からキャンドルを灯して、過ごしました。

全国的にも今週末は冷え込んでいる様子。皆様暖かくしてお過ごしくださいね。

我が家では、リビングにおこたつが登場。受験を控えている娘も教材を広げて、おこたつが棲家になっている感じです。

午前中のひと作業が終わり、お昼からバスに乗って運河近くまで「下がり」ました。自宅は山手なので、私の家族は市街地を「下界」と呼んでいるくらい。行きは坂を下って良い良い。帰りはいい加減続く坂道を、マラソンを練習しているように呼吸を均一にして登ります(笑)

今日まで、北運河第三倉庫で「Otaru Department」のイベントが開催されていたので、参加されている知り合いの方々を訪ねました。
写真にあるのは、その第三倉庫。小樽市に寄贈されて、これから街のシンボルの一つとして様々な形のイベントや取り組みが計画されている場所です。

小樽には、歴史が味方してくれる趣と、今ここに暮らす市民の小樽への熱い小樽愛が詰まっています。
その一員として、街を大事に想っていくことを自身の表現活動に活かしていきたいです。

2023.11.8重要文化財パーティー in 小樽

秋も深まる小樽。
11/3・4は、旧三井銀行小樽支店にて、小樽運河100年・特別企画「重要文化財パーティー」が開催されました。

今回会場の空間演出を小樽の花売業KUSAのフローリスト高橋さんと共に装飾することになり、荘厳な大理石カウンターと歴史的なタイルのフロア、そしてゲストの円卓を装花とワックスの創作物で彩りました。

ゲストの円卓を彩る、ロウで創作した六角形の花器と装花。

ステージでは、能やバレエ、ジャズピアノなど、小樽の文化芸能を担う方々がパフォーマンスしました。


天井からも伝わってくる、荘厳な雰囲気の会場、旧三井銀行小樽支店。

大理石のカウンター装飾は、下國シェフたちのお料理の盛り付けの場所を、白の大理石をイメージしたキャンドルと装花でアレンジ。

小樽の政寿司さんが腕を振るう背景のコーナーカウンターには、今回のお料理に合わせて創作された器の数々もディスプレイしました。山の恵みからつながる海の色の陶器、小樽で採れたニシンの骨や帆立の殻を吹きガラスに取り入れた器が並びました。

重厚なタイルが続くフロアでは、コーナーに当時の電話ボックスがあり、その前にインスタレーションをKusaの高橋さんと創り上げました。晩秋感じる木々と、小樽ならでは、大きな氷柱をイメージしたロウのオブジェを組み合わせライトアップしました。

バックヤードでは、すべての器を手洗いして、次のパーティーにスタンバイ。スタッフ一人一人が緊張感を持って、誠心誠意取り組みました。

ザ・チーム重要文化財パーティー。力を集結した素敵なメンバーたちとお仕事させていただけて幸せでした。

文化芸術を通して、これまで築かれてきた小樽から、未来へ歩む街を考える貴重な機会になりました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

最後におまけ。バックヤードにて。皆さんてんてこ舞いの忙しさの中、パティシエの方がケーキを提供してくださり、お誕生日のお祝いをしてくださいました。なんて温かなチームなのかしら。二日だけの職場がファミリーのように感じました。

2023.11.1冬展『Dis-entanglement ~ディスエンタングルメント~』のご案内

もつれたものを
静かに
穏やかに
ときほぐす世界… Dis-entanglement

今年も、オートクチュール刺繍&アクセサリーデザイナーの宮平桐さんと二人で、クリスマスを前に冬の展示会を開催いたします。
今年のテーマについて、初夏からずっと二人で考え話し合ってきました。

混沌としている世の中を生きる私たち。
特に、コロナ禍の変化が目まぐるしい様々な状況下で、私たち一人ひとりが自分自身に鏡をあてながら、今までとこの先をじっくりと考えた年月でもありました。

自分の中にある混乱や迷い、不信感や自信の喪失、人間関係の難しさ、かけがえのない人の再認識。。。
いろんなことが絡み合って出てくる結果、答え。また、絡み合ってしまったために失うもの。
自分自身の弱さが故、人からこれ以上なく感じる無条件の愛。

「もつれたもの」は、悪いイメージになりがちですが、もっとニュートラルに、自分自身を、静かに穏やかにときほぐしていくようなイメージ…。

桐さんと私が表現しようと取り組み続けている、これまでの共通のコンセプト:
「Silence 不動なるもの」
「GATE ゲート」
「Gentle Transformation 柔らかに変わる、変わっていくもの」
「Courage 芯を守る勇気」からつながった、
今回の「Dis-entanglement ディスエンタングルメント」。
精神的な肯定感と、時間軸もスローダウンさせて、この冬のときを過ごしていただきたい…。

夏に桐さんのご実家がる道北の名寄に二人旅をしたときに、シャワーのように浴びた北の森林からもらったどこまでも続く無数のグリーンカラー。あの「包み込まれて」「ときほぐされる」感覚を載せた作品を、この冬展で皆様にお届けできますように。
雪の舞う札幌で、皆様にお目にかかれるのを楽しみにしています。

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