2025.10.5Family Art Day 2025

10月4日は、モエレ沼公園で、Family Art Day 2025が開催されました。
今年で10年目を迎える『Family Art Day』。
モエレ沼公園ガラスのピラミッドを舞台に、北海道を拠点に活動している4人のアーティストを講師に迎え、ワークショップイベントを開催するものです。
モエレ沼公園を設計した彫刻家のイサム・ノグチの願いでもあった“子どもたちが遊びながら芸術に親しむように”、親子で公園に訪れ、アートに触れるひと時。アーティストに出会い、作品を鑑賞し、素材や道具に触れ、心と身体で体感する2日間です。
このイベントに、光栄にも講師として呼んでいただき、とっても素敵なひとときを皆さんと過ごすことができました。
キャンドルワークショップは、『心の色を照らす灯りを作ろう!』と題しました。
はじめに、私のキャンドルのお仕事は具体的にどんなものなのかをスライドを見せたり、どうしてキャンドルのお仕事をしているのかなどをお伝えしました。

そして、ワークシートに、それぞれが、自分の心の扉からのぞいて見えてきた色を感じるまま書いたり、それはどんな気持ちの時に見えた色かをたどっていきました。それをキャンドルという灯りにしたときに、どんな時に灯したいかということもそれぞれ記入していきました。


いよいよ、一人一人の心に色を組み合わせてオリジナルキャンドルを作ります。
子供達の前にあるのは45種類の色。
パレットに自分の心に映ったものに近い色を選んで、色の世界がどんどん膨らんでいきます。最初は控えめに色を選んでいたみんなは、だんだん慣れてくると思いっきりよく多色を混ぜ合わせたり、中間色をグラデーションにしていったり、感情と色のイメージの関連性が深く広がっていっているようでした。


自分の席に着くと、ガラスの器に選んだ色を入れていきます。

繊細に表現したい人は、お箸も使いながら色を入れていきました。
そして。。。ついに出来上がったキャンドルを一人一人がお披露目(手一杯で写真を撮ることができませんでした…ごめんなさい)。それぞれが心の中をのぞいて見て感じた色を灯りにして、どんな時に灯したいかも発表していきました。
感激したのは、小学生たちが、「一人の時に灯したい」「本を読む時に灯したい」と教えてくれたこと。
束の間のひとときでしたが、一人一人が、灯りの創作を通して心と向き合った時間。
灯りの意味を共有した、とても大切な瞬間でした。

最後にみんなで記念写真。ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
2025.9.27旅の記憶 #19
アイスランドからフライトでボストンへは約5時間。
出発前に、エヴァリンが持たせてくれた空のウォーターボトルとサンドイッチ。「空港のゲートに入ったら、水飲み場があるから、そこでボトルにお水を入れてね。そしたら、フライトの時間中、美味しいアイスランドのお水が飲めるわよ!」

空港に行く途中では、昔キャタンがアルバイトをしていたことのあるベーカリーに立ち寄ると、以前の同僚の方がちょうどシフトで迎えてくれました。日本ではあまりしないと思うのですが、菓子パンでも食べやすいサイズにその場で切ってくれたり、ドーナツは甘くないのも結構充実していたので、私好みでした。
昼間のレイキャビックの空港はとても混雑していました。
エヴァリンたちとも、最後のお別れ。。。
家族みたいな存在なので、小樽で12年前に別れた時のことを思い出しながら、またきっと来るわね!と約束しました。

フライトも満席。初めて、アイスランド航空のLCC的な存在のPLAY航空に乗りました。お隣は、物静かな大学生くらいの女の子で、笑顔で会釈するとずっと本を読んでいました。私は、最高に美味しいミネラルウォーターとサンドイッチを平らげて、多分ものの数分で眠りに落ちました。気づくと、あと40分でボストンと放送がかかり、あっという間の5時間でした。アメリカはアイスランドからとっても近いのだなと改めて感じました。


ボストンに降り立つと、2019年からコラボレーティブパートナーとして一緒に活動しているFrank Weber氏が待っていてくれました。フランクは、2年前、音楽家として日本で文化活動ビザを取得して、私の個展での「共感覚」や日本舞踊家とのコラボレーション、そして「銀河鉄道の夜」の朗読劇のための作曲などを取り組み、我が家に約一年ホームステイしていました。そんなご縁もあり、今回は、アメリカにおいて私のホストファミリーになってくれて、約2週間お世話になりました。その間、ニュージャージー州に住む私の師匠のクラウディアとも会えることも本当に楽しみで、大学時代に過ごしたアメリカに久しぶりに帰った気持ちになっていました。


久しぶりのボストン。もう何年ぶりだろう。。初めて来たのは2001年で、その頃メーン州に住んでいた師匠のクラウディアに会うために主人と二人でボストン経由でメーンに入りました。ちょうど同時多発テロの直後で、セキュリティーがものすごく厳しかったのを覚えています。ボストンならではの赤い煉瓦の街並みが目に映ると、懐かしさで気持ちが高まりました。この二日間は、今回の旅の目的地のでもあるイザベラ・ガートナーミュージアムに行ったり、ケンブリッジにあるハーバード大学のブックストアでいろんな本を手に取ってみたいなと、学生の頃から思っていたことが叶う日となりそうです。

カラダがお野菜を欲していたせいか、夜ご飯は、地中海のグリークサラダをいただきました。さすがアメリカのレストラン。量が半端なく、サラダなのに、これ以上食べれないくらいお腹いっぱいになりました。
つづく
2025.9.24宮平桐さんの秋の個展

すっかり秋めいてきたここ数日。
札幌はオータムフェストもあり、連日秋の賑わいをみせているようです。会場となる大通り公園沿いにある大通りビッセの2階、ライフスタイルショップよYUIQさんにて、コラボレーティヴパートナーの宮平桐さんの秋の展示会が開催されいます。
リュネビル刺繍や多彩な工法で生み出す、オートクチュール刺繍アクセサリーとアートの展示販売となっています。これから日々秋が深まるにつれて、装いも楽しくなってくるので、桐さんの緻密で精神性豊かな作品を私も身につけて気分を上げたいです♪
会期は9/28(日)までとなっていまして、明日からは午前10:00-午後20:00まで、またご本人も在店されていますので、お近くの皆さま是非お出かけくださいね。
2025.9.21大人の皆さまも大歓迎☆Family Art Dayのワークショップのご案内

モエレ沼公園のガラスのピラミッド。
ご自身の心の色を見つめながら、灯りをつくるワークショップ。皆様と一緒にキャンドルの意味を考える楽しいイベントにできればいいなと思っています。ご参加お待ちしています♪ (大人のみのご参加も大歓迎です☆)

Family Art Day 2025――親子で楽しむアートワークショップ――
今年で10年目を迎える『Family Art Day』。モエレ沼公園ガラスのピラミッドを舞台に、北海道を拠点に活動している4人のアーティストを講師に迎え、ワークショップイベントを開催します。モエレ沼公園を設計した彫刻家のイサム・ノグチの願いでもあった“子どもたちが遊びながら芸術に親しむように”、親子で公園に訪れ、アートに触れるひと時をお楽しみください。アーティストに出会い、作品を鑑賞し、素材や道具に触れ、心と身体で体感する2日間です。
キャンドルワークショップ『心の色を照らす灯りを作ろう!』
日時:10月4日(土)14:30-16:30
対象:小学生以上
講師:Jun’s Light 米澤 純(キャンドル作家)

キャンドル作家の米澤純さんと一緒に、みんなの心に見える色を選び、オリジナルキャンドルを作ります。純さんは、キャンドルに心の色を重ね、暮らしの中で温かく心が照らされるような灯りを作っています。
やわらかな光を包み込むキャンドルの色は、人の気持ちとつながり、大切な誰かを思い出す時間が生まれるかもしれません。
ワークショップでは、たくさんの色の中から心で感じる色を選び、キャンドルに仕立てます。自分の心をのぞいてみながら、灯りの意味を考えるワークショップです。
参加費:2,000円
定 員:各15名(要予約)
*9月13日(土)10:00より予約を開始いたします。
*Googleフォームよりこちらからお申し込みください。

*講師プロフィール
Jun’s Light 米澤 純(キャンドル作家)
東京都出身、小樽市在住。米国州立モンタナ大学 B.A. コミュニケーション学専攻 卒業。2001年~キャンドルメイキングをクラウディア・サイムズ(米国)に師事。自然界、文化、歴史、芸術、心の情景を色彩と光で表現。2006年~個展・二人展(小樽、札幌、東京 )2009年~「展覧会の灯り」制作(札幌芸術の森美術館 /北海道立近代美術館 他)。2016年~ロウと油彩と組み合わせてキャンバスに描く、ワックスアートの制作を開始。
2025.9.19旅の記憶 #18
アイスランド滞在も終わりに近づいてきました。
その日は、エヴァリンとキャタンがウエストコーストドライブと、お友達が運営している農家に連れて行ってくれました。


初めて間近で見た氷河。





どこまでも続く道。
年月が創り出した自然美。
秘境に点在する人々の暮らしと信仰。

大草原で出会ったお馬さん。100メートルくらい離れていたのに、ご挨拶に来てくれました。



ゴートの赤ちゃん。お母さんのそばで、賢いボーダーコリーくんに守られて、すくすく成長しています。主に、この農家さんは、馬と羊、ゴートを鶏卵を中心に取り組んでいて、「循環」式に全てがオペレートされていました。決して肥沃とは言えない火山帯の土地を最大限に利用しながら、自然の中に人間が気をつけながら溶け込み、地球に住まわせてもらっている感覚。人間も自然の一部だからこそ、今の私たちは自然をすごく粗末にしてきていると痛感しました。

そして、エヴァリンたちが暮らす、ボルガネーズに戻ると、オープンスクールが開催中の子供達の学校にお邪魔しました。アイスランド流の下駄箱エリアでは、みんな靴をこんな感じで脱いでコートとリュックをかけて教室に入ります。ちなみにみんな上履きは履いていませんでした。土足と床に上がる感覚は日本と一緒なのですね。

スナイエの担任の先生。朗らかな方でした。


北欧ならではのデザインが感じられる家庭科室。

出発前に、みんなで最後のショット。
これから最終目的地、ボストンへ
つづく
2025.9.9Luce e tavola 「灯りと食卓」のご案内

秋も深まりはじめる10月に、灯りと食をテーマにしたイベントを企画いたしました。
ご案内させていただきますね。
Luce e tavola「灯りと食卓」
By Ottimo 高橋やすこ x Jun’s Light 米澤 純
「芸術と食」が深まる秋。
小樽の緩やかな時の流れる空間で、ご自身の灯りを作り、
秋のイタリアンをお楽しみいただけるイベントです。
日時: 10/18(土) 19(日) 15:00 – 20:00 (1部&2部)
会場: Jun’s Light アトリエ内
ご参加枠: 各日6名様
第1部:「心の色に出逢う秋・私の灯りをつくる」
キャンドルメイキング by 米澤純
第2部:「深まる秋の彩・イタリアコース料理を囲む食卓」
料理人 by 高橋やすこ
参加費: おひとり様 ¥15,000 (税込)
お席に限りがございますので、ご予約はこちらからお願いいたします。
2025.9.8旅の記憶 #17

首都レイキャビックにそびえる、一番大きな教会。目の前のブロンズ像は、アイスランドを建国した、ヨン・シーグルズソン。


スナイエの大好きなアイスクリームやさんがあるレインボーストリート。寒かったのに、さすが若いスナイエはアイスクリームを満喫。

エヴァリンたちのお家に帰ると、4歳と5歳だったギッタとヨークルが素敵なティーンネイジャーになって待っていました。10年以上ぶりの再会、なんとも言えない嬉しさが込み上げてきました。写真は、小樽時代に初めて3人でお着物を着て撮った記念写真。
エヴァリンが、みんなが小樽に住んでいた時の写真や、子供たちがお世話になった幼稚園のお友達や先生方から頂いた温かいメッセージなどを箱いっぱいに見せてくれて、みんなでタイムスリップした気持ちで中身を紐解いて行きました。エヴァリンたちが、「家族にとって小樽での一年は、たくさんのことが全て心の実りとなりアイスランドで生き続けているわ」と言っていました。出産も家族みんなで乗り越えた時に、私がエヴァリンたちに宛てたメッセージカードも見つかって、本当にみんな立派になって、子供達の成長ぶりに感心と喜びを感じました。



エヴァリンお手製の白身魚のトマト煮のディナーでは、子供達の近況を聞きながら、「ねえ、小樽のこと覚えてる?」と聞くと、お兄ちゃんのヨークルが、「実はあんまり思い出せないんだけどね、ギッタが僕のやっと捕まえたトカゲを、すぐ逃しちゃったことは絶対に忘れない」と、さすが兄妹間で起こったトラブルはなかなかまだまだかかりそうでした(笑)16歳になったギッタは、面倒見の良い素敵なお姉さんで、小樽で生まれたスナイエの話をちゃんと聞いてあげて、いろんな助言をしてあげていました。三つ子の魂・・・ですね。


翌朝はボーダーコリーの家族が私が寝ている部屋にそっと登場。私が起きるや否や、もう大興奮で、「なんで早く遊んでくれないの」と遊びのおねだり。。。キャタンから「無理なことしたら、遠慮なく ネイ!(NO)って言ってね」と言われていたので、ベッドに入り込もうとした時は、「ネ〜イ!よ」とアイスランド語をいうと、すぐに言うことを聞いてくれました。

エヴァリンたちの典型的な朝ごはんは、コーヒーをたくさん飲みながら、何種類かグリークヨーグルトをもっと滑らかにしたものに、ダブルクリームをさっとかけて、そこにホームメイドのグラノーラを少し混ぜていただくものでした。これ、日本でもハマりそうになるくらい高タンパクで美味しかったです。
さて、今日の予定はアイスランドの西側を氷河めがけてドライブです。途中で彼らの農家のお友達にもお会いできるそうで楽しみです。

つづく
2025.9.5Family Art Day 2025のご案内

この秋、素敵な機会をいただきました。
キャンドルの意味を親子で考えながら、楽しいワークショップになれればと思っています。
以下、情報を共有させていただきますね。
Family Art Day 2025――親子で楽しむアートワークショップ――
今年で10年目を迎える『Family Art Day』。モエレ沼公園ガラスのピラミッドを舞台に、北海道を拠点に活動している4人のアーティストを講師に迎え、ワークショップイベントを開催します。モエレ沼公園を設計した彫刻家のイサム・ノグチの願いでもあった“子どもたちが遊びながら芸術に親しむように”、親子で公園に訪れ、アートに触れるひと時をお楽しみください。アーティストに出会い、作品を鑑賞し、素材や道具に触れ、心と身体で体感する2日間です。
キャンドルワークショップ『心の色を照らす灯りを作ろう!』
日時:10月4日(土)14:30-16:30
対象:小学生以上
講師:Jun’s Light 米澤 純(キャンドル作家)

キャンドル作家の米澤純さんと一緒に、みんなの心に見える色を選び、オリジナルキャンドルを作ります。純さんは、キャンドルに心の色を重ね、暮らしの中で温かく心が照らされるような灯りを作っています。
やわらかな光を包み込むキャンドルの色は、人の気持ちとつながり、大切な誰かを思い出す時間が生まれるかもしれません。
ワークショップでは、たくさんの色の中から心で感じる色を選び、キャンドルに仕立てます。自分の心をのぞいてみながら、灯りの意味を考えるワークショップです。
参加費:2,000円
定 員:各15名(要予約)
*9月13日(土)10:00より予約を開始いたします。
*Googleフォームよりこちらからお申し込みください。

*講師プロフィール
Jun’s Light 米澤 純(キャンドル作家)
東京都出身、小樽市在住。米国州立モンタナ大学 B.A. コミュニケーション学専攻 卒業。2001年~キャンドルメイキングをクラウディア・サイムズ(米国)に師事。自然界、文化、歴史、芸術、心の情景を色彩と光で表現。2006年~個展・二人展(小樽、札幌、東京 )2009年~「展覧会の灯り」制作(札幌芸術の森美術館 /北海道立近代美術館 他)。2016年~ロウと油彩と組み合わせてキャンバスに描く、ワックスアートの制作を開始。
2025.8.27旅の記憶 #16

アイスランド二日目。
ゴールデンサークルに沿って、はじめに目指したガイザー(湧き出る泉)は、珍しい青空の丘丘を越えていくと、突如出現しました。



ものすごい飛沫をあげて、大地めがけて込み上げてくるエネルギーは、地球と会話している感覚になりました。


遊歩道の途中、アイスランドの政府が実験的に、遊歩道を構成する4種類の建材を集めて、訪問者にどれがいいかアンケートを募っている場所がありました。ハードなものを作りっぱなしにするのではなく、日々、自然にとってもより良いものはどうすればいいのか、私たちに問いかけをして共同体として取り組む自然環境保護は、素晴らしいと思いました。

この透き通った群青色!高温のガイザー。

スナイエとのガイザーショット。
彼女がずっと英語で案内してくれて、「英語、素晴らしいわ!学校で頑張っているのね〜」というと、「違うよ!全部独学でYouTube!!好きなドラマとか漫画とか、ドキュメンタリーを何度も何度も見たら覚えちゃったみたい。わかりたいっていつも思っていたら、知らない間に喋れるようになってたの」と!
興味のあることから言語はどんどん広がっていって、気がついたら高い壁だと思ったものが自分の味方になってくれている。。。自分も、30年以上前のあの頃はYouTubeはなかったけれど、好きな音楽や映画がきっかけで英語を身につけたいと強く思ったのを思い出しました。英語の子音の多いサウンドが好きで、もっと遡ると父が1950・60年代の洋楽を聴き音に合わせてまねて意味がわからないけど歌っていました。時々兄と英語の歌を空耳アワーっぽくして遊んでいたり、何だかんだ英語に触れていたのかもしれません。楽しみながら真似っこしていた英語も、道具として使う存在になると、自分は考えているのに、大学の授業でみんなの前でうまく伝えられないと、何も考えてないように思われたり、そんな悔しい思いの繰り返しを数えきれないほどしました。今でも感謝しているのは、そんな私を大事に思って辛抱強くコミュニケーションをとってくれた友人達と教授のおかげでした。知らない間に英語で夢を見て、英語で口論になったり、英語で感動を共有したり。。。そういった小さなことの繰り返しが、今の私を作ってくれているんだなあと、スナイエと歩きながら頭をよぎりました。

ガイザーをあとにし、30分くらい進むと、この光景が目の前に広がっていました。



言葉を失ってしまった私。
マイナスイオンのシャワー。


水の力。大地の力。


車輪だけで私の背丈よりも大きなバス。
スケールが大きすぎて、自分が小人になった気分でした。

エヴァリン達が、「こんなお天気は去年なかったわ」と、それくらいスペシャルな太陽に恵まれて、車は進み、溶岩が間近で見える場所に行きました。



溶岩石を尊重した遊歩道の作り。

エヴァリンと。溶岩積群から落ちる滝の前で。

滝から辿る、エメラルドグリーンの川。

川が流れていく先は、このランドスケイプが広がっていました。
自然しかないところに、ひっそりと佇む教会が見えました。

キャタンに、「どこにも集落がないのに、なんであそこだけに教会があるの?」と聞くと、「古くはヴァイキングの時代から150年くらい前までこの辺りを整備してする過程で集落を形成して、その名残りなんじゃないかなあ」と言っていました。ヴァイキングの時代は血を流さないエピソードはないと良く言われているけれど、ヴァイキング達も漁師や農家としても生活をしていたそうです。

アイスランドの国旗。

やっぱり気になる鳥さん。今日はいいお天気だから、気分も違うんじゃないかしら。

日時計。
デジタルの感覚から束の間解放させてくれました。

歩き続けて体は暖かくなりましたが、それにしても、キャタン!ショートパンツはどうなのかしら。。。これがアイスランディックなのね!
つづく
2025.8.23旅の記憶 #15
一夜明けたアイスランド。
グラスにたっぷりのミネラルウォーターですっきりと目覚めたあとはエヴァリンのお母さんのいつもの朝食が待っていました。


ゆで卵とアボカドのスライスとポテトサラダ。トーストにバターかチーズをのせて、日本でいうタラコのペーストかジャムでいただくのがアイスランド風。このタラコペーストがしょっぱい好きの私にはたまらなく美味しくて、”wow,so good, so good…”のオンパレードでした。コーヒーも美味しくて何回おかわりしたかしら。

キャタンも途中で起きてきて私たちの朝食チームに合流。日本ではあまり習慣のない、大きなチーズをチーズグレーダーで削ぎながら食べるのもアイスランド風。アルプスの少女ハイジのチーズとはまた違った魅力のチーズの食べ方で、私も日本に帰ったらクセになりそう。。と思いながら見ていました。



朝食の後は、日本から持参したお土産を開けるセレモニーが始まりました。ひょうきんなキャタンは、小樽のミツウマのサコッシュをなぜか頭にかぶりながら、”This is cool!”と言う始末。。なるべく北海道のものを持っていったので、アイヌの紋様のお茶缶など、ご両親がとても喜んでくださいました。

小樽で生まれて12歳になるスナイエ。この世で一番好きという日本のインスタントラーメン(特にミソ味ですって)をずっと抱きしめているので、あんまり触っていると中身がボロボロになっちゃうわよと言われながら、私と目が合うたびに”I love this, Jun! I love you, really, do!” (笑)と本当に喜んでいました。

「小樽で生まれても、日本の永住権とかは関係ないの?」と聞くと「残念だけどそれはないのよー!」とスナイエが生まれた時のことをみんなで振り返っていました。


ご両親が家族総出で建てた平屋のログハウスは、とても稀な晴れの天気に恵まれて、透き通った風が通り抜けていきました。

お庭には、ご両親の自慢の家庭菜園があり、この時期はルバーブがたくさん生えていました。
「あとでランチにルバーブジャムを出してあげるわ」とお母さん。
お父さんは、スペインにまた夫婦で帰る前に、庭整備をしています。寒い気候がベースのアイスランドだけに、家庭菜園は大切な生活の一部で、少しでも植物や作物を育てて土地の恩恵を楽しむ習慣があるのが伝わってきました。

お昼は、ミートボールご飯にルバーブジャムと唐辛子のジャムを添えていただきました。
私がおいしいおいしいとムシャムシャ食べていると、エヴァリンとキャタンがニヤニヤこっちを向いていて、「純、このお肉何かわかる?」と聞くので、「牛豚の合い挽き?」と答えると、「ネーイ!(no)」と言って「これは純がいつも苦手と言っていたラム肉のミートボールなのよ〜」と!本当にフレッシュで何にも匂いもしないので信じられませんでしたが、地域でお願いいしているラムの農家さんに新鮮なラムを一頭単位で譲ってもらっているのだそう。それを大事に家で全てプロセスを経て保存し、少しずつ大切に食べていくそうです。

その日は、アイスランドでもとても有名な地形を網羅するゴールデンサークルに沿ってドライブすることになりました。ご両親ともここでお別れです。またきっと会えることを願って、ログハウスをあとにしました。

お天気に恵まれた日。Lucky us! 目指すは湧き出る泉、ガイザーを目指して出発です。
つづく
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