季節は巡り、今年もあと2ヶ月となりました。
すっかりご無沙汰をしてしまいまして、申し訳ございませんでした。このブログを読んでくださっている方々から「お元気ですか〜」とメールもいただいたりと、ご心配をおかけしてしまいました。
大変時間がかかってしまいましたが、今日は皆様へ、これまでの歩みを書こうと思いました。
実はここ3〜4年ほど、ずっと頭の片隅に留めていたことがありました。
それは、私のクリエイティブプロセスにおける思考と表現方法の変化でした。
初めは、これまでの20年の中での気持ちのスランプなのかと思い、じっと内省する日々。でも、自分の心の中のモヤモヤや不安、夢や希望も同じ重たさで言葉に記したりダイアグラムにしたり、今年に入って、少しずつ、これは自分のクリエイティブプロセスの変化の時なのではと、自分の表現したいことがだんだんまとまってくる感じがしました。
小さい頃から、音楽と色の世界が自分の中でとても大きくあって、「音色/ねいろ」と書くように、音に色や質感をヴィヴィッドに感じる自分が、どうしてなんだろうと漠然と不思議なことだと思っていました。それが今になって、自分の中で突出して表現したいことになっていったのだと思います。オクターヴも含めたドレミファソラシドという音階と半音階に、それぞれ色を感じられて、調性が拡大した和声になると色彩性に質感も加わり、一音に対する色はランダムではなく私の中である一貫性を持ったものであることに気づきました。
これまで、このHPでご紹介している音楽家のFrank Weber氏との「共感覚プロジェクト」では、音と色の関係性を表現する創作活動を行ってきました。その経験が繋いでくれたかのように、今回初めて、自分自身の共感覚とは何かをより深く掘り下げ、規則性のある形で可視化を試みたいと思いました。
そして、6月初旬から、自宅のアトリエで、実験的な創作が始まりました。
私の周りには、幸いにも、Frankをはじめ、ピアニストの親友、長年に渡りお付き合いをさせていただいてきたピアノの調律師の方もいて、私の相談に親身になってアドバイスを下さいました。その中で、気付いたのが、音のピッチで432HZが自分にとって一番心地よく、音と色の世界が自然に柔らかく融合する値だということでした。
早速自宅のピアノを、432HZのピッチに下げていただき(これは通常の感覚から言うとものすごい外科手術をピアノにするようなことだそうです)、題材にする音源も全て432HZに変換して、音楽と色の共感覚の可視化を習作としてしていきました。
全ての習作工程をやり切ったときは、暦はもう10月を過ぎていました。

実験だけでもおよそ5ヶ月かかりましたが、これから進んでいく道に少しずつ灯りがともり、見えてきているように感じます。
12月の宮平桐さんとのクリスマス展から、そのエッセンスを取り入れ始めて、来年の個展(2月中旬を予定)につなげていければと思っています。
わかりづらいことを言語化するのに時間がかかってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。