
10月18・19日の週末は、Luce e tavola 「灯りと食卓」を小樽の自宅で開催しました。
最近ぐっと冷えて、天狗山の裾野にある我が家の周りの木々は、日々秋の色が深まってきて、初日はあいにくの雨に見舞われましたが、晴れていない分、お部屋の中はキャンドルの灯りがしっとりとありがたい空間になっていました。

お客様をお迎えする前の準備。キャンドルを灯していきます。

イタリア料理研究家の高橋やすこさん。前日から小樽入りし、小樽、余市、仁木をめぐり、旬の後志産食材を調達しました。写真は、ちょうど手打ちパスタを仕込んでいるところです。

やすこさんとは、2016年からのコラボレーティヴパートナーシップを組ませていただいて、毎年のように私の自宅でブッフェ形式のキャンドルナイトパーテイーを開催してきました。実は3年以上前になるコロナ禍は、なかなか物理的にもグループでお食事をとることも難しい年月で、その間、二人でまたいつか時期が整った時に、新たな取り組みができないだろうかと、ずっと温めてきました。私は、キャンドルを灯すことの意味をもっとご来場くださる皆さんと共に考え、お一人お一人の心を照らす灯りをつくり、キャンドルの灯りだけでお食事をしていただく時間を持つことの意味を深めていければと思いました。やすこさんもまた、かつてイタリアで生活した日々であったように、より少人数で、お一人お一人がくつろげるスペースを大切に、ゆっくりとお食事をしていただける空間をキャンドルの灯りだけで照らし、それぞれがリトリートとして心も身体もリセットできたらとずっと考えてこられました。

そろそろお客様がいらっしゃる時間。

皆様をお迎えして、まずは一息ついてお寛ぎいただくのには…
美味しい手揉みの緑茶と秋のかぼちゃ八橋の和のティータイムとなりました。

そして、皆さんにご自身の灯りを創っていただくキャンドルメイキングのワークシートに記入をしていただく時間を持ちました。ゆっくりと、ご自身の心の扉を開いて何色が見えてきたかしら。。。から始まり、それはどんな気持ちの時かなど、それぞれが記入していきました。

記入していただいたワークシートをもとに、灯りを創る場所へ移動。心に見えた色を組み合わせてキャンドルを創っていきます。



時はゆっくりと進み、気づいたらもう暗くなっていました。

出来上がった灯りたち。お一人お一人が、どんな色をどんな思いで選んでいった過程や、キャンドルのタイトルを共有してくださいました。なんて優しい雰囲気の会話。どんな気持ちでも肯定されるような、温かい空気が灯りに照らされているようでした。

そして。。。キャンドルメイキングの後は、第二部へ。
やすこさんによる、「深まる秋の彩・イタリアコース料理を囲む食卓」が始まりました。








スープからドルチェに至るまで、やすこさんの愛情たっぷりのメニュー構成。小樽会場ならではの地元の食材をフルに使い、イタリア料理のエッセンスと私たちを繋げてくれる料理人としてのブリッジ役を見事に果たされていました。やすこさんのお料理は、体の循環を良くしてくれる、自然の流れを促してくれるようなお料理なのです。ゲストの皆さんが、キャンドルの灯りを囲んで、お食事をゆったりとお召し上がりになっている姿。そして今回が初めまして同士の方々も楽しそうに歓談をしているのを見て、嬉しさが込み上げてきました。

お客様がおかえりなった後は、ぼんやりとキャンドルの明かりだけでしばらく過ごしました。
イベントが終わった後の二次会も、大切な時間。フィーリングを共有して、これからのこともじっくりと話し合いました。


もちろん、ちょっとだけご褒美に日本酒を!

ご参加くださいました皆さま、ご自身の灯りをお持ち帰りされて、お家でゆっくり灯してくださいね。
市内のお客様はもちろん、札幌・遠方からも小樽までお越しくださり、本当にありがとうございました。
また季節が巡ったら、お会いしましょう!