Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

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2025.1.8個展:小樽人の色(オタルビトノイロ)のご案内

初めて極寒の「雪あかりの路」を歩いた小樽に移住してから、17年が経ちました。
豊かな四季を背景に、芸術活動や子育て、友情を育む機会に恵まれて、年々小樽愛が深まっていきました。

トンネルを越えると、目に映る小樽の街の灯り。
その印象は、灯りがつくる情景の美しさだけではなく、歴史や芸術文化、そして街に暮らす人々から日々感じられる様々な感覚・感情の集合体なのかもしれません。

本展では、小樽から導かれた7つの色合いを、ワックス(ロウ)で「小樽の灯り」を表現します。

キャンドルの炎が象徴する「いのち」、「儚さ」、「希望」。
「灯り」は、私たち自身の心を照らし想いを届けてくれる存在ではないかと思います。

Jun’s Light
米澤 純

明治から大正にかけて、北海道開拓の玄関口として栄えた小樽。
大阪と北海道間の航路を結ぶ北前船によって、鰊漁の繁栄とともに発展を遂げていきました。
小樽の海沿いには、船舶によって運ばれてくる物資を保存しておくため、北前船の船主らによって倉庫が建造され、船と倉庫の間で荷物の受け渡しをする「はしけ荷役」として、小樽運河が誕生します。

港湾事業の廃退とともに、一時は、解体を余儀なくされた運河とその周辺の石造倉庫群は、市民
による保存運動によって一部の保存を実現させ、歴史と文化遺産を軸とするまちづくりへと変容を
遂げています。unga plus gallery が入る旧小樽倉庫も、その歴史を受け継ぐ建物の一つです 。

本展は、小樽運河を見守り、往事の光景を記憶する旧小樽倉庫を舞台に、小樽在住のキャンドル
作家、Jun’s Light による多彩なワックスアートを展示いたします。小樽に暮らす人々に焦点を当
て、小樽の地から導かれた 7 つの色合いを、ワックス(ロウ)で表現し、この地に住む人々の感情
になぞらえて、キャンドルの灯りがもたらす意味を考えます。

目の前にある小樽運河では、小樽の冬の風物詩、街並みがキャンドルの温かな灯りで彩られる
『雪あかりの路』が開催されています。観光都市として姿を変え、今を生きる人々によって受け継
がれる景色とともに、小樽の地で育まれてきた視点が生み出したキャンドルの魅力をお楽しみくだ
さい。

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