父とこの夏取り組んでいる「洞爺・断捨離プロジェクト」も、今日でまずはひと段落つきました。
二人とも、しばらくは抜け殻のようにふうっとソファに寄りかかり、大きく深呼吸をしながら「よく頑張ったね」と労いの言葉を交わしていました。
「断捨離」を通して、人生を取り巻くこれまでの物と人との関わりについて深く考えさせられることがたくさんありました。一つ、より強く思うようになったことは、「暮らしにも人間関係にも、丁寧でありたい」ということでした。時間をかけても、一つ一つ、丁寧に紡いでいけば、心も身体にとっても、健康に歳を重ねていけるのではないかと、今回の断捨離が改めて実体験をしながら教えてくれた気がします。自分にできてくる余白みたいなものに、相手のことをより想える豊かさが感じられて、すごく気持ちが晴れたような、そんな気持ちで洞爺をあとにしました。
小樽に帰ってくる途中、真狩村〜ニセコ〜倶知安に抜ける裏道を通っていくのですが、今日は羊蹄山が真っ青な空にいつもよりも大きく聳え立っているように見えました。裏道は、針葉樹林の中を抜けていくので、夏は森林浴を満喫できるのが最近の楽しみとなっています。
針葉樹林といえば、父の住むログハウスも、カナダ産のダグラス・ファーという最も高く成長する針葉樹でできていて、太いものは直径40センチにもなるマルタを組み合わせて建てられているので、家全体が針葉樹によって呼吸していて、空気を正常化してくれているような感覚に。もしかしたらあのお家に行けるのは10回もないかもしれないけれど、今回お家全体を父と断捨離・清掃して、喜んでくれていたら嬉しいです。