2024.8.28Douglas Firの香り
父とこの夏取り組んでいる「洞爺・断捨離プロジェクト」も、今日でまずはひと段落つきました。
二人とも、しばらくは抜け殻のようにふうっとソファに寄りかかり、大きく深呼吸をしながら「よく頑張ったね」と労いの言葉を交わしていました。
「断捨離」を通して、人生を取り巻くこれまでの物と人との関わりについて深く考えさせられることがたくさんありました。一つ、より強く思うようになったことは、「暮らしにも人間関係にも、丁寧でありたい」ということでした。時間をかけても、一つ一つ、丁寧に紡いでいけば、心も身体にとっても、健康に歳を重ねていけるのではないかと、今回の断捨離が改めて実体験をしながら教えてくれた気がします。自分にできてくる余白みたいなものに、相手のことをより想える豊かさが感じられて、すごく気持ちが晴れたような、そんな気持ちで洞爺をあとにしました。
小樽に帰ってくる途中、真狩村〜ニセコ〜倶知安に抜ける裏道を通っていくのですが、今日は羊蹄山が真っ青な空にいつもよりも大きく聳え立っているように見えました。裏道は、針葉樹林の中を抜けていくので、夏は森林浴を満喫できるのが最近の楽しみとなっています。
針葉樹林といえば、父の住むログハウスも、カナダ産のダグラス・ファーという最も高く成長する針葉樹でできていて、太いものは直径40センチにもなるマルタを組み合わせて建てられているので、家全体が針葉樹によって呼吸していて、空気を正常化してくれているような感覚に。もしかしたらあのお家に行けるのは10回もないかもしれないけれど、今回お家全体を父と断捨離・清掃して、喜んでくれていたら嬉しいです。
2024.8.23朝・夕焼けの洞爺
今週の洞爺入りも4度目となりました。
父とタッグを組んで進めている断捨離プロジェクトも、だいぶゴールが見えてきました。
二人で一日中動き続けているので、ふぅと一息ついて景色を楽しめるのは、朝焼けの時と小樽に向かう道中の夕焼けの時となっています。
私が小さかった頃のお絵描きもたくさん出てきて、上の写真は、おそらく4歳くらいだったかなと思います。70年代の画用紙や模造紙、そして様々な生地はとても丈夫にできていて、上質なもののタイムレスなクオリティーに感動していました。
いろんな思い出が詰まったものとの別れは、父にとっては難しい場面も多々ありますが、小樽に移住する新しい生活のことも楽しみにしているようで、何とか心身ともにスムーズに移行できるように兄弟でサポートできればと思っています。
今回は、東京で大学生をしている娘も帰省して、久しぶりにおじいちゃんと過ごすこともでき、和やかなひと時でした。
みんなでガラス窓を拭いたり、照明器具ののガラスを洗ったり…。
自分の心が、柔らかくなり、今までとは違った思い出を作っていることに心地よさを感じる2024年の夏。
2024.8.18ロートレック展「展覧会の灯り」 第二弾
La Journée 「ジュルネ / 昼」
夜の華やかな世界が明けたパリの街。
ロートレック自身、昼間の下町の生活の中で、様々な 人々の人生像を描き続けました。
今回の展覧会のテーマ、ロートレックがその瞬間瞬間ををつかむ線からインスパイアされた灯りです。
展覧会の詳細はこちらからどうぞ。
フィロスコレクション
ロートレック展 時をつかむ線
2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
札幌芸術の森美術館
2024.8.12ロートレック展「展覧会の灯り」第一弾
この秋、ロートレックが札幌に!
光栄にも、「展覧会の灯り」を制作することになりました。
先日上京した際、損保ミュージアムで開催中のロートレック展 ー時をつかむ線ーを観覧してインスピレーションをあたためてきました。
画像は、ロートレック展覧会の灯り第一弾、La Soirée 「ソワレ/ 夜」。
ロートレックが足繁く通った夜の 「赤い風車」に象徴されるモンマルトルのキャバレやカフェ。俳優 たちやダンサーの身に纏ったマントやブーツをモチーフに。まるで、タップのリズムが聞こえてくるような世界を目指しました。
展覧会の詳細はこちらからどうぞ。
フィロスコレクション
ロートレック展
時をつかむ線
2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
札幌芸術の森美術館
2024.8.5洞爺へ
週末は、父の暮らす洞爺に二日間滞在していました。
というのも、もう高齢になってきている父のこれからについて、春に兄弟が揃った時にじっくりと話し合えることができたこともあり、近い将来私が暮らす小樽に移住できればと、その方向性がだんだん見えてきました。
母が亡くなってもうすぐ10年となり、そろそろ免許証も返納の時期が近くなってることも父も感じていて、36年暮らしたログハウスも移住に向けて整理を始めようということになりました。
これから毎週洞爺に行って、父とできれば楽しみながら断捨離もしつつ、兄弟みんなでのサポートをゆったりとした気持ちで進めていければと思っています。
写真は、東京時代から家族を見守ってくれているダルマさんたち。
それぞれの目標を書いて達成した時に家族で目を入れたのを思い出します。
お片付けに夢中でほとんど写真を撮れなかったので、最後は帰りの道中真狩村のジャガイモ畑を突っ切る車窓から。
今週末行った時に洞爺湖の写真撮ってきます(笑)。
2024.7.28Slow Roads in Otaru
夏の風物詩、おたる潮祭りも今日が最終日。
海の方から、賑やかな太鼓の音と、出店のバーベキューのような香りが天狗山にも風とともにやってきて、夏真っ盛りの空気となっています。
昨日の真夜中の豪雨のあと、湿度も高い日中となりましたが、午後にウォーキングをしに普段行かないところに行ってきました。体の赴くままに歩いて行ったら、森のトンネルのアーチのような世界に引き込まれていくような場所にいました。お祭りの賑やかさとは真逆の静寂の世界。誰ともすれ違わない世界。
独りの時間。
とてもよかったです。
2024.7.20積丹半島からの碧い風
夏本番の北海道も、連日気温が高く、ここ小樽でも昨日通りかかった運河のそばの温度計が31.5度となっていました。
先日主人がMUSEの定休日に積丹にバイクで周ってきたら、ウニで有名な飲食店が行列をつくっていたとのこと。積丹の海もこんなにもいろんなブルーがあるのかと思わせてくれるような、とても鮮やかで綺麗だったと言っていました。
今年も、運河沿いの歴史的建造物でもあるショップUNGA↑(うんがぷらす)さんにて、明日21日より「積丹半島からの碧い風」と題した夏のフェアが開催されます。
上の写真は出来上がったばかりの積丹ブルーの灯りたち。夏に積丹からのブルーを灯しながら夕涼みをしていただければ幸いです。
キャンドルの他にも、積丹をフィーチャーした素敵なものが店頭に並ぶ予定です。小樽に足を運ばれた際は、ぜひチェックしてみてくださいね。
2024.7.13久しぶりの東京
7月の東京。
暑いことを覚悟して足を踏み入れると、束の間のクーリングダウンしていた街に少しホッとしました。
空港から直行したのは、この秋札幌芸術の森美術館で開催されるロートレック展をひと足さきに観覧するためでした。
光栄にも、ロートレック展にちなんだ展覧会の灯りを制作することとなり、作品を通してロートレックという人を学びたくて、感じたことをノートに必死に書いていたら、あっという間の3時間が過ぎていました。
36歳で生涯を終えたロートレック。時の史実を辿りながら、彼の幼少時代から画家として作っていった道を深く学ぶことができました。
東京近郊の皆さま、ご興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。
2024.7.7七夕
今日は七夕。
道南の函館エリアは七夕は7月7日ですが、北海道ではほとんどが8月7日としているみたいです。
北海道に移住して25年になるけれど、七夕は私の生まれ育った東京の感覚が束の間ですが戻ってくる時節。
思わず空を見上げて、織姫と彦星の切ない物語を思い出しながら、いろんなことに想いを馳せる日。
ピアニストのフレッド・ハーシュのアルバム”Solo"。
アルバムの最後の曲は、1960年代にリリースされたジョニ・ミッチェルの”Both Sides Now”。
歌詞を振り返りながら、七夕の夕暮れに静かに聴いていたら、どちらとも言えない、よくわからない、ニュートラルで未知数な気持ちの自分を肯定してくれているような気持ちになりました。
2024.7.2地元で”in-put”
今日は、快晴だった小樽。湿度も低く、窓を開けると朝から清々しい風が家の中を駆け巡りました。
午後から小樽の運河沿いにあるUNGA PLUS GALLERYさんで開催されている展示「能を打つ」を鑑賞してきました。
ギャラリーに入ると、小樽の能楽堂に入った時と同じ木の香り…。そして、展示されている数々の能面からの視線を感じずにはいられませんでした。
Out-putし続けてきた自分がスポンジのようにin-putしていく感覚。小樽でこのような伝統的文化芸術を身近に肌で感じることができるなんて、すごく幸せに思いました。お近くの皆さま、7月7日まで開催していますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?
TOP