2025.3.7父、小樽市民に。

5日は母の命日でした。
その日に、父が東京から移住し34年間暮らした洞爺湖町から小樽市民になりました。
父とは、「きっとママが新しいスタートを見届けてくれたね。」と話しながら、父の表情から漠然とした不安が一つ一つなくなっていき、前向きになっていっているのを感じていました。
今は、マイナポータルというシステムで、転出届も全てオンライン化していて、小樽市役所に転入することも前もってオンラインで申請していつ登庁するかも設定してから本人が行くような形になっていました。当然父があの小さなスマートフォンの画面でできるわけもなく、二人で確かめ合いながらステップを踏んでいったらなんとかできました。
そのおかげなのかわかりませんが、市役所に父が行ったときは、「全てがスムーズで皆さんが非常に親切にしてくれた」と喜んで電話をしてきてました。まずはこれで一安心。
娘がお友達との旅行でしばらく帰省中なのもあって、今日は夕ご飯をご馳走になる!と、父の家に行くそうです。
父が晴れて小樽市民になって、私自身もこうして自分の親との関わり合いが距離を保ちながら進めていけることに嬉しさも感じるようになりました。母とはこのようにはできなかったけれど、この歳になって今できることを少しずつ積み重ねていこうと思いました。ご近所さんにも恵まれて、人好きな父に今度はお友達ができたらいいなと思っています。
2025.3.1ミモザの季節
3月になりました。
昨日は最高気温が9度、今日は5度と雪解けが進んだので、自宅の前の階段の氷を割って、コンクリートが見えるようにしました。このまま乾いてくれて雪が降らなければ、、と思いたいところですが、来週はまた雪模様になりそうです。まさに三寒四温を繰り返して少しずつ春に向かっていくようです。

先日はミモザのキャンドルを製作しました。ミモザにしかない生き生きとしたイエローは、この季節に私たちの心を前向きにしてくれるような元気な色。ちょうど2020年に開催されたキスリング展で観たミモザの絵画を思い出しました。

写真は、東京で暮らしている男性の方から届いたキャンドルの灯り。
先日お届けした「オタルビトノイロ:愛」をドビュッシーの「月の光」を聴きながらぼーっとされている時に撮影されたそうです。「『十分な睡眠時間を確保する』以外で、こうしてちゃんと身体が芯から休息できる時間を確保できるのは本当に大きいです。3月からもまた頑張れそうです!」と嬉しいメッセージを寄せてくださいました。日々の生活の中で、灯りをともす意味を共有してくださることは、私にとって力になります。
アメリカからの衝撃のニュースで目が覚めた今日は、心が少し壊れたような気持ちになっていました。長年に渡り、世界の人々の平和を、各国が苦しみ、協調し合い模索しながら共通の目標として取り組んできた土壌:相手に対する「尊厳」を持った言動や行動原理が、「取引」というものにいつの間にかすり替わり、各国間の信頼関係がみるみる間に崩れていっているのをリアルタイムで感じる恐ろしさ。創造的で建設的な自由ではなく、アルゴリズムに支配された中での自由という名の排他的で迫害を恐れるような不安な気持ち。海の向こうの国々で起こっていることは、私たちの暮らしにも直結していて、精神的にすでに脅かされていると実感しているのは私だけでしょうか…。
みなさんからの「暮らしの灯りの一コマ」が届いて、心が温かく、和らぎました。
私も3月、また頑張れそうです!
みなさんにとっても、ミモザの花のような、小さな喜びの詰まった月となりますように。
2025.2.27洞爺へ再び、雪おろし!
もう二月も明日でおしまいですね。なんて早いのでしょう!
一昨日は、主人と洞爺の家の雪おろしに出掛けました。
お互い「少し」ずつ年をとってきているので、お昼の歯医者さんに二人で並び、それからいざ洞爺湖へ。
父が札幌でしばらく入院する予定だったこともあり、個展が終わってからは、ちょっとバタバタしていました。

ちょっとした最近の緊張状態を緩めてくれたのは、冬の快晴と青空でした。
ニセコに向かう道中、なんとも雄大な羊蹄山が少しずつ見えてきて、気持ちが晴れ晴れしてくるのを実感しながら、気づいたらもう洞爺湖。
近所のもう30年以上のお付き合いの獣医さんが待っててくださり、最後まで雪おろしを手伝ってくださいました。私の高校時代にこの獣医さんとの出会いがなかったら、私は留学していなかった方。私にとって恩人でしかないです。その方と、こうして一緒に雪おろしをしているなんて、なんだか胸がいっぱいになりました。
父と去年から断捨離プロジェクトを敢行し、父が年始に小樽に引っ越してから、がらんどうになった家を見るのは少し寂しい気がしたけれど、電話で父と話すと、これからまた新しい第三の人生を楽しみたいと言ってくれたのは本当に救いでした。もう80歳を過ぎた人が、新しいことを楽しみにとらえることは並大抵のことではないかもしれないけれど、お互いに優しい気持ちで過ごせることに感謝しながら、雪かきを終えました。

小樽に戻り、キャンドルを灯したら、またひとりの時間ができて、いろんなことを思い返すことができました。
また明日も頑張ろう!
2025.2.19独りの時間

個展の搬出が月曜日に完了、昨日は残務と夜はMUSEでのシフトだったので、今日は二週間ぶりにオフの日となりました。目覚めてから、「あ〜、久しぶりにゆっくりできる〜」と思ったのも束の間、外を見ると昨日からの積雪は優に50センチを超えていました。こうなったら自動的に体が反応してガンガン雪掻き。主人がいつもオールシーズンカブで通っているのも流石に今日は断念して、車で通勤。その後ろ姿に手を振りながら雪掻きおばさんはほとんど”OCD”化していました。気づくともう1時間越え。汗だくでおうちに戻りました。
今日はお散歩仲間のお友達と、久しぶりに小樽のダウンタウン(私の天狗山の裾野から見ると下は「下界」と呼んでいます)でお茶をする予定だったのに、お友達からも親切に「下界に降りれる?」とメッセージが。。。やはり今日はちょっと静かにしていた方がいいと思って、またの機会にすることにしました。
午後はゆっくりと独り時間を満喫しました。だいぶ日が長くなってきたとはいえ、5時を回ると私の大好きなブルーの時間。この間のギャラリーもそうでしたが、窓の景色が群青色になる時間になって、キャンドルの灯りと好きな音楽だけに浸りました。目を瞑りながら少しうとうとして、時間の流れを感じることができました。
独りの時間。大切ですね。
2025.2.16お礼 個展:「小樽人の色」最終日

お礼
本日2/16をもちまして、個展:小樽人の色 オタルビトノイロは閉幕しました。
一年で一番寒い時期。小樽・雪あかりの路を背景に、地元小樽から札幌〜道内、国内外からと本当にたくさんの皆様にギャラリーにご来場をいただきましたこと、深くお礼を申し上げます。


「オタルビトノイロ」は、小樽運河を見守り続けている歴史的建造物・旧小樽倉庫にあるギャラリーにて、訪れた皆様によって、日々、「色がつくる小樽の景色」が更に多彩なものとして広がり深まっていった気がします。
今は遠くに住んでいるけれど、小樽を心の故郷としてとらえている方々は、日本人だけにとどまらないことも、皆様との会話を通して伝わってきました。

灯りをともす意味についても、様々な感覚を皆様と共有できた機会となりました。
多くの方々は、一人の時間をとても大切にしていて、その時のお供にされているようでした。海外のお客様は小樽の灯りを母国に持ち帰り、小樽を思い出す灯りとしてお持ち帰りされていました。
皆様の暮らしを彩る灯りにもっとなれるように、これからも精進していきたいと思っています。
最後に、個展の開催を、木目の細かい温かいサポートで後押ししてくださいました、うんがぷらすのスタッフの皆様、DMデザイン手がけてくださった9Bデザインの倉橋寛之さん、会場のメインビジュアル銀世界の装花を担当してくださった小樽の花売業kusaさん、個展の楽曲提供をしてくださったFrank Weber氏に、また市内を中心にDMを置いてくださいましたお店や企業様に深く感謝いたします。遠方から応援メッセージやお花や差し入れなど、大切な友人知人、家族にもありがとうと伝えたいです。
雪がとけはじめた道路を見ていると、春はもうすぐそこに…となるのかしら…。
寒さはまだ当分続きますので、皆様お身体に気をつけて、お元気でお過ごしくださいね。
ありがとうございました。
Jun’s Light
米澤 純
個展: 小樽人の色 オタルビトノイロ
The Spirit of Otaru in Colors
会期: 2/8-2/16/2025 11:00-18:00
会場: UNGA ↑ ギャラリー
共催:うんがぷらす株式会社
協力:
PRデザイン: 9Bデザイン 倉橋寛之 @9bd.kurahashi
会場装花: 花売業 kusa @kusa_otaru
音楽: Frank Weber
**このページの写真は、ご来場者の方からご提供していただきました。ありがとうございました。

2025.2.15明日は最終日(個展8日目)

今日は閉廊の時間まで、たくさんのご来場を誠にありがとうございました。
明日はいよいよ最終日。もうすでに名残惜しいけれど、最後まで皆様にお会いできるのを楽しみに、ギャラリーでお待ちしています♪

帰宅したら、帰省中の娘とお友達が和食ご飯を作って待っていました。
作ってくれたのは、白菜のミルフィーユ鍋!居酒屋風の献立で、みんなでお疲れ様の乾杯をしました。
あー!いい疲れ!

高校時代からずっと仲の良い二人。二人の会話に入れてもらって、勝手に私も少し若くなったような気分❤️笑

玄関の外に出ると、雪の中のドリンクバーが出来上がっていました。
今日は私が一番早くおやすみになりそうです。
Thank you girls!
2025.2.14Happy Valentine’s Day (個展7日目)
今日はバレンタインデーでした。
国際色豊かなご来場者の皆様にも、別れ際に”Happy Valentine’s Day!” とご挨拶すると、みなさん満面の笑みで”You too!!”。

写真は、今回の7種類のテーマの一つ、「小樽・愛」の灯りとワックスアート。

初めわかりづらくて、どう接してよいかと戸惑ってしまうやりとり。
それがいつの間にか、深い愛情に包まれていたと実感する。
「ありがとう」と伝えると、目線を逸らしながら「なんも、いいのよ」。
今日もギャラリーはたくさんの愛で包まれていました。
ご来場くださいました皆様ありがとうございました。
Happy Valentine`s Day!

2025.2.13個展6日目
今日は、朝から冬の嵐でした。
風が強かっため、車の外気のゲージはマイナス5度なのに、体感温度はマイナス17度になっていました。
厳しい寒さの中のご来場を誠にありがとうございました。

今回の個展で、再び会場の音楽を担当してくださったのがNY在住のFrank Weber氏。「オタルビトノイロ」のために、数曲書き下ろしてくださいました。小樽で我が家に約一年ホームステイし、様々な人々と出会い、芸術活動を通して感じたものを私の掲げたテーマをモチーフにしながら作曲したそうです。会場で作品をご覧になりながら、背景の音楽もお楽しみいただけましたら幸いです。
ここでは、”Snowstorm”という曲をご紹介します。目を瞑って聴いていただけたら…。
今日は、北海道新聞にも本展の記事が掲載されたそうで、早速地元の皆様もお越しいただきましてありがとうございました。18時をすぎ、今日のギャラリーが閉まってからは、小樽美術館・文学館の前の雪あかりの路を巡りながらおうちに帰りました。ほんの少しですが写真を撮りましたのでこちらでシェアさせていただきますね。





2025.2.12個展五日目

気温が上がり、午後から雨模様となった小樽。
個展五日目も、地元から道内、道外、国外からのご来場をたくさんいただきました。ありがとうございます。
特に、若い世代の皆様からいろんなご感想をいただき、質問にお応えしていたら、時間はあっという間に私の大好きな時間帯に。

16:30〜17:30は、ギャラリーのゴールデンタイムかもしれません🕯️
窓辺が群青色になり、灯火のゆらめきが時間の流れをもっとゆっくりしてくれる。
また明日もギャラリーでお待ちしています。
雨よりも、雪になりますように❄️
2025.2.11個展四日目

午前中から午後にかけて小樽は吹雪に見舞われまして、一時は中にいても底冷えのような寒さでしたが、ギャラリーを目指してお越しいただきました皆様、誠にありがとうございました。
帰ってから事務仕事をしながら、目が疲れたので、いくつか小さなキャンドルを灯して電気を消しました。写真のキャンドルの灯りは、旧三井銀行小樽支店、旧日本銀行小樽支店、旧拓殖銀行小樽支店をモチーフに製作したもので、ギャラリーでは、この歴史的建造物にちなんだキャンドルをUNGA⬆︎さんとのコラボでお創りしている「銀行街の灯り」ラインから少し昇華させてギャラリーで展示をしています。

上の写真にあるのは旧日銀の建物に何羽も施されている金庫の見張り番のシマフクロウのシルエットを入れたキャンドル。上部のコッパーがかったターコイズ色は屋根の青銅を表しました。

先人たちが様々な営みの中から築き、受け継いできた街並みを歩きながら、
今を生きる私たちがこの街並みから何を学び、創り出していきたいのか。。。を自分も含めて問いかけている作品群となっています。
今日の夜はキャンドルの灯りだけなので、目に優しくてよく寝れそうです。
おやすみなさい。
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