Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

お知らせ News

2025.6.24旅の記憶 #2

仁川からプラハ(チェコ共和国)への約12時間の空の旅が始まりました。
ヨーロッパへは、2007年以来でしょうか。最後は母がまだ元気だった時に、二人でイギリスとイタリアに滞在したことがありました。コロナ禍を経て、テクノロジーも20年のうちに確実に進歩して、どんな感じになっているのでしょう。もうトラベラーズチェックは昔の昔になっていました。

私のキャリアに関係して、今回ヨーロッパを選んだ大きな理由は、2009年からずっと関わってきている美術展覧会のお仕事で、「展覧会の灯り」を創ってきたことが大きくあります。初めて美術館のお仕事をいただいたのは、札幌芸術の森美術館における、「ウィーン世紀末 クリムト・シーレ展」でした。それからはミュシャ、ブリューゲル、ロートレック、キスリング、ロベール・ドアノー、バルセロナ展などに関わらせていただいたりと、展覧会が掲げる主題と芸術家の半生を学ぶ機会に恵まれました。
今回の旅で、全ては観れなくともその中でもプラハのミュシャ、ウィーンのクリムトに焦点をあて、彼らの人生の舞台となった街、建築物、歴史、人間関係をたどれればいいなと思いました。

初めてのアシアナ航空。出発してから第一回目のお食事の頃、お隣に座っていたソウルからのご夫婦と仲良くなりました。機内食のメニューを丁寧に説明してくださって、今回プラハには10年ぶりの旅行だと教えてくださいました。奥様は長年ソウルの大学で作曲を教えてこられた方で、ご主人も大学で広告デザインを教えてこられて何年か前に退職されたそうです。とっても仲の良いご夫婦で、プラハでの滞在も今回は11日の日程でゆっくり過ごすのよ〜と終始楽しそうでした。

飛行機のGPSは、中国大陸横断、中東からバルカン半島の小さな国々をどんどん超えていきました。
あと1時間ほどで到着というアナウンスが来た頃、アシアナ航空さん独自の体操プログラムが流れて、乗客が一斉にストレッチ体操を促されました。なんて助かるのかしら!体操をしていたら、だんだん高度が下がってきて、一面にチェコの農村地帯の菜の花畑のイエローが目に飛び込んできました。あと少しで着陸!

つづく

2025.6.22コスチュームジュエリー展閉幕

4月に開幕した札幌芸術の森美術館でのコスチュームジュエリー展は、本日閉幕しました。
「コスチュームジュエリー」という概念を、歴史を纏ったコレクションの数々から、監修の小瀧千佐子さんの審美眼と深い情熱が伝わってくる展示によって、学ぶことができました。

会期中、ミュージアムショップにて「展覧会の灯り」をお手に取ってくださいました皆様、誠にありがとうございました。小瀧千佐子さんのコレクションからインスパイアされたモチーフを、一つ一つ製作していくことで、1910年代のコスチュームジュエリーのデザインを支えた職人達に想いを馳せながら、時代に影響を受けながらもそれぞれの進化を遂げていっている世界観に非常に感銘を受けました。

今回は、ミュージアムショップとポップアップイベントにて、宮平桐さんのオートクチュール刺繍のアクセサリー作品も、展覧会とのコラボレーションで大変ご好評をいただいていたようで、ご来場者の皆様の関心がさらに高まっていっているのを感じることができました。宮平桐さんは、只今大丸札幌店にて、明日6/24まで個展を開催中です。終日いらっしゃいますので、お近くの皆様是非足をはごんでみてくださいね。詳しくは、こちらからどうぞ。

明日は、閉幕後の静かな芸術の森美術館に搬出で行ってきます。こうして素晴らしい機会に関わらせていただき、美術館や札幌テレビ放送の関係者の皆様、そして、ご来場くださいました皆様に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。

2025.6.21旅の記憶 #1

今日はもう、6月の夏至。
今月に入り、さて、ゆっくりと旅を振り返り、皆様に旅の記憶を共有できればと思っていたら、ちょっと疲れが出たのか、体調を崩してしまいました。ずいぶん長く療養にかかってしまい、ブログの更新が今日になってしまいました。楽しみにこのブログを読んでいただいていた皆様、ご心配をおかけしまして申し訳ございませんでした。やっとまた動き出せる体制が整いましたので、ご安心ください。
今日から、少しずつ旅を振り返っていきたいと思います。

旅の記憶 #1

5月7日。
初めて、新千歳空港の国際線のターミナルから、韓国の仁川に向けて出発しました。
北海道からは、日本列島の日本海側に沿って南下していきました。地震の影響が著しい能登のエリアもはっきり見えて、空から復興している能登半島とその周辺の人々に想いを寄せました。能登の前は新潟や鳥取、九州も見えてきて、地震の地域は全国なんだと痛感した時間でした。

3時間がもう直ぐ経つ頃、たくさんの島が浮かぶ仁川の地域に入ってきました。今回は17時間のトランジットでの仁川の滞在で、明日は早い出発なので、エネルギー温存でホテルでゆっくりと過ごすことにしました。

降り立つと、時間帯もあったのか、ほとんど人もいないで、入管は私がトップバッター。今は全てオートメーションが進んでいて、パスポートをかざしたら、検査官にGo Goと言われ、1分もかかりませんでした。

荷物の引き取りもなかったので、そのまま到着ゲートに着いたら、早速喉の渇きを潤すのとお金を使う練習をしようと現地のスタバみたいなところに行ったら、アイスコーヒーみたいなものがタッチパネル(これも全部オートメーションで、いちいち戸惑いました)にあり、それをタップしたらあっという間に準備されてお姉さんに呼ばれました。すごく喉が渇いていたので、ほぼ一気飲みの勢いで啜ったら、なんとこの味!!!コーヒーにオレンジジュースが混ざっていて、最初ごっくんしていいかどうか戸惑ったくらいの不思議な飲み物だったのです。でも、飲み進めていくと、実はちょっとクセになるくらい、それぞれ違った苦味のマリアージュが美味しくなってきて、日本に帰ったらお家で作ってみようと思ったくらいでした。

ホテルにチェックインしたら、目の前にロッテマートがありました。YAY🎶 私の旅のスタイルは、まず現地のスーパーに入ること。お夕食はそこのデリで韓国ならではの日常のお惣菜を色々と選んでお部屋で食べようと思いました。スーパーに入ってまずびっくりしたのが葉物のお野菜の種類の多さでした。多分、焼肉でサムチェとか、サラダにしても、とにかくいろんな葉っぱが売っていて、サラダ好きの私としては、なんでもっと仁川に滞在できるプランにしなかったのかと早速後悔。焼肉も日本のスーパーで売っているお肉や魚介のパックの2倍〜3倍はある大きなパックで、ありとあらゆるお肉の部位とたこやイカや貝類のグリル用パックが所狭しと置いてあって、地元の方たちが大きなカートにどんどん入れて行ってました。

写真は魚介のこれでも一番小さいパック。焼肉したい〜!

なんとなくですが売られている一つ一つの食料品の量がアメリカンサイズな感じでした。乳製品のチーズやヨーグルト、キムチ、お茶類やコーヒー、パンや冷凍食品の種類もすごかったです。レジのおばさんはすごく優しくて、初めてキャッシュでのお買い物だったので、丁寧にお釣りを数えてくださって、常連になりたくなりました。

ホテルにそのまま帰り、お惣菜を葉物と一緒に頬張り、その晩はゆっくりと寝て次の日に備えました。

早朝の仁川空港。朝の7時前なのにものすごい人でごった返していました。今回息子が、1年前に世界旅行した時のブッキングポイントを使って空港のラウンジを使えるようにしてくれていたので、朝ごはんはラウンジでゆっくりと食べることができました。

ビュッフェスタイルで、韓国ならではの体に優しいお豆腐のスープや朝から目移りしすぎて、少しずつにしました。

さて、朝ごはんもしっかり食べて、これでチェコ共和国のプラハへ、12時間の旅のスタートです。

2025.5.28無事に帰国いたしました

約3週間の旅行を終え、小樽の自宅に戻りました。

旅行中、皆様にブログで旅の様子を共有させていただく予定でしたが、私のホームページのサーバーのセキュリティが海外に対して働いて、ブログ更新のアクセスが閉ざされてしまいました。代わりに、インスタグラムで幾度かシェアをさせていただきました。楽しみにブログを読んでいただいていた皆様、ご不便をおかけし申し訳ございませんでした。

リアルタイムではありませんが、ゆっくりとこれから旅の記憶を辿って、旅先で感じたり学んだことなどを、写真を交えながら書いていければと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

米澤 純

2025.5.9皆様へ、ブログの更新に関するお知らせ

私の旅中のブログの投稿を試みたところ、サーバーが海外からのアクセスに制限がかかっているため、ホームページでのブログの更新は、帰国後の5/27以降となりますこと、何卒ご理解をどうぞよろしくお願いいたします。

この間は、代わりにInstagramにて、画像などを皆様と共有させていただきます。ご不便をお掛けして申し訳ございません。

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米澤 純

2025.5.35月の休業のお知らせ

5月に入りました。

ここで、皆様に休業のお知らせがございます。

誠に勝手ながら、5/6から5/27まで、オンラインショップ及び、作品のご注文・制作をお休みさせていただきます。

お休みの期間、自分自身、いろんな意味で「インプット」ができるように旅に出かけてくる予定です。

時折、こちらのブログやInstagramにて、行く先々で感じたことなどを皆様とシェアできればと思っていますので、時々覗いてみてくださいね♪

Jun’s Light
米澤 純

2025.4.30水仙の季節

4月も今日が最終日となりました。
ゴールデンウィークに入り、MUSEも連日忙しい日々となっています。
遠くから小樽を目指して、MUSEにお越しくださる方々にも主人と、「本当にありがたいのと同時に、来て良かったと思っていただけるように頑張ろう」と、キッチンで気合を入れていました。

洞爺から小樽に移住した父も、ご近所さんにも恵まれて、毎日穏やかで楽しい日々を送っているようです。
そんな中、近い将来に洞爺のお家にまたあかりを灯してくださる方が見つかり、父も心から喜んで、先日二人で改めてお家のお掃除に行ってきました。

雪もすっかり溶けてお家のある道沿いには春の野花がどんどん芽を出して、母が好きだった水栓と勿忘草が咲き始めていました。36年間過ごしたお家が、こうしてまた新たな歴史を刻んでいくことに、父も感慨深い表情で眺めていました。
春はやがてやってくると思いながらの冬の日々が、もう気づけば4月も終わり。
これから北海道は一気にお花の季節に突入です。短い春夏を楽しみたいと思います。

2025.4.254/25~5/2期間限定☆GW灯りの福袋を販売します

本日、4/25の20:00から、5/2 23:00まで、期間限定にて「GW灯りの福袋」販売いたします。

お家で春の風を感じながらゆっくりと灯りを囲んで過ごされることをイメージして、灯りのセットをご用意しました。
今年は、販売終了の日時が例年よりも早めとなっておりますので、あらかじめご了承くださいませ。
素敵なお休みの期間となりますように♪

オンライショップへは、こちらからどうぞ

2025.4.19本日開幕☆コスチュームジュエリー展

遂にオープニングを迎えたコスチュームジュエリー展。

昨日は、今回の展覧会を司る小瀧千佐子さんの講演会に出席してきました。
図録から、長年の小瀧さんのコスチュームジュエリーに対する熱い想いが伝わってきていましたが、実際にお目にかかりその誠実な眼差しと優しいお人柄にすっかり魅了されました。ガブリエル・シャネルが残した言葉で、「流行は変わるが、スタイルは永遠」「モノの価値とは、自分自身が決める」と言ったように、明確なテーマに基づくコレクションこそ、コスチュームジュエリーなのであることを私たちに様々なエピソードと共に伝えてくださいました。このことは、様々なことに通じると、深くこころに刻まれた感覚になりました。

講演会後に小瀧さんと一緒に記念写真♪ 束の間でしたが、とっても素敵な時間を過ごさせていただきました。

春の芸術の森にぜひ足を運んでみてくださいね。

コスチュームジュエリー - 美の変革者たち –
シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより

2025年4月19日(土)~2025年6月22日(日)
札幌芸術の森美術館

コスチュームジュエリー展の詳細は、こちらからどうぞ

2025.4.12いよいよ明日☆石井誠さんの個展オープニング

今朝は雲ひとつない天狗山の空。
海の方を見ると霞が出てて、ちょうど10時ごろにいつも出航するフェリーがゆっくりと日本海の向こうへと進んでいっているのを見ることができました。気温も目覚めた時には10度を超えていたので、春の息吹を感じながらMUSEのランチにウォーキング出勤しました。

さて、明日から2日間、札幌・宮の森にあるレストランLe Muséeのシェフ、石井誠
さんの個展・「余白の散乱」がオープニングを迎えます。お料理を創り出すシェフ、そして陶芸家でもある石井さんの創造の世界。今回光栄にも、会場をフラワーデザイナーの益田祐貴さんのフラワーアレンジと灯りで彩ることになりました。キャンドルは夜の部の16時から点灯予定となっています。

毎日の暮らしを、器を通して、食を通して、花を通して、灯りを通して、その人ならではの豊かさを深めていけるお役に立てますように。。。お近くの皆様、ぜひいらしてくださいね!

以下、石井さんの言葉です。
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個展「余白の散乱」

心の中を浮遊するカタチの無い意識。

それは、浮かんでは消え、また浮かんでは消える。

僕は、その造形や色、質感を掴まえてカタチにしたい。

作陶の中で起こる偶然性、その一瞬の表情は、僕にとって発見であり、自然美そのものに感じます。

その無器の中にある<偶然美>を愉しんで頂ければと思います。

皆様にお会いできることを心より楽しみにしております。

石井 誠

第三回個展:余白の散乱

会期:2025年4月13日(日)・14日(月)
第一部(昼)12:00~15:00
第二部(夜)16:00~19:00
会場:ル・ミュゼ
住所:札幌市中央区宮の森1条14-3-20

ゲストにキャンドルアーティスト米澤純氏を招き、会場を演出します。<ロウソクの灯り>の持つ固有の光は、常に儚さを内包し、同時に希望にも似た『生』を感じます。器とキャンドルの光が、どのような表現を生み出すか。心に残る時間を創り出したいと願っております。

Jun’s Light 米澤 純

ゲストにフラワーデザイナー益田祐貴氏を招き、会場をデザインします。春の柔らかな光、植物、器、それぞれが重なり、溶け込むような空間をイメージしております。それは<ジャズ>のセッションのように自由で即興性に富んだ調和を皆さまに愉しんで頂ければ幸いです。

Jaz flower shop 益田 祐貴

MAKOTO ISHII プロフィール

2005年 ル・ミュゼをオープン
2020年 店内にアトリエを設ける
2022年 個展『我多の集積』
2023年 個展『思考の痕跡』
2024年 自身の陶芸デザインブランド<テロワール・デザイン>を開設
2025年 ル・ミュゼ20周年、新たな創造への跳躍

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