2025.2.4寒波の前の雪おろし
全国的に寒波の影響で天気予報が常にアップデートされるこの頃。
昨日は太平洋側の帯広が80センチの積雪で、今夜半から小樽の日本海側も影響を受ける見込みだそうです。
そんなこんなで、昨日はMUSEの定休日もあって、主人と寒波の豪雪に備えた雪おろしを4時間ストレートでしました。主人が屋根からの雪をどんどん落として、私は大人が四人くらいのれるそりで雪捨て場までどんどん運ぶといった連携プレーで、なんとかミッションを完了しました。
写真は、その雪捨て場から撮った小樽の向こう岸にある初山別連邦。ちょうど西陽がさした連邦は海の情景を優しく見下ろしている感じでした。明日の今頃は、こんなに穏やかな光景が猛吹雪になるのかなあと思うと、北海道の自然と共に暮らすことが厳しくもとても豊かなことなのだとも思います。
最近よく読んだりインタビューで聴いているスタンフォード大学の脳科学者が分析していたのが印象的でした。現代におけるインターネットとの依存性の高い付き合い方が、私たちの脳のドーパミンのバランスを著しく崩しているために、”Pleasure vs Pain (快楽と痛み)”がシーソーのように経験されなくなっていて、過度のオンデマンドで与えられる”Pleasure”が本来私たちが自然に持ち合わせるストレスマネジメントやちょっとした痛みや乗り越えなければならない”Pain”に対応できなくなり、様々なことに対する中毒性に支配されやすくなってきているという見解を学んでいます。自分に当てはめてみると、そうゆう部分がじわじわと意識しないまま当たり前になっていたと思いました。どこから始めていいのかなと最初は難しいお題を与えられたと思いましたが、自分なりに考えてみました。それで、携帯との付き合い方を見直し始めました。例えば、自分の視界にパートナーのように置くのではなくて、起き抜けに手に取らず、まず朝日を見て15分くらいは手足をストレッチして、顔を洗って、コーヒーを入れて。。。オフスクリーンの時間を大切に持つことで、自分の軸をできるだけインターネットがなかった時代のアナログベースからスタートできるように意識するようになりました。それでも、まだまだとらわれていてなくてはならない存在でしかない気持ちもあることは事実です。でも、少しずつ向き合っていこうと思います。
こうしてブログを書いていること自体も、インターネットの世界にいる証拠なのだけれども、どこか自分なりに納得したバランスの取り方を大切にすることの選択肢はあるのだと思います。まだまだチャレンジですが、今週末から始まる個展で、実際にご来場してくださる皆様とお会いして、コミュニケーションをとれることが何よりの自分へのご褒美のような、そんな気持ちにもなっています。
北海道の厳しい冬に、雪あかりの路が私たちの心を彩り、その美しさが豊かな気持ちにしてくれる。
なんて素敵なバランス!
2025.1.29個展まであと十日
あっという間に、一月も終わりに近づきました。
天気予報では、今夜半から大雪とのこと。このまま寒さと雪が続けば、雪あかりの路のイベントに向けてたくさん雪が積もって、小樽の街が雪あかりに包まれそうです。
十日後に始まる個展の作品の制作もほぼ終了しました。
「小樽人の色 オタルビトノイロ」をいろんな感覚と感情を絡めながら、創り上げた日々。
写真は、7色のテーマの一つ、「銀世界」。
会場で、ご来場いただく皆さんが捉える小樽の色や質感をぜひお聞かせくださいましたら嬉しいです。
個展の情報はこちらからどうぞ。
2025.1.24小樽MUSE・16周年
2008年の秋。ちょうどリーマンショックの真っ只中に、主人と子供達を連れて洞爺から移住し、年が明けた1月24日、洋食レストラン小樽MUSEを創業してから今日で16周年を迎えました。
これまで本当にたくさんの皆様に支えられ、ここまでくることができました。
主人が丹精込めて毎日仕込む自家製のハンバーグと熟成を重ねたデミグラスソース。
「おいしかったです」「食べたら優しい気持ちになりました」の言葉に励まされて、続けていくこと、積み重ねていく努力を、これからも忘れずに歩んでいきたいと思います。
2025.1.18リサイクルキャンドル
父の引っ越しもほぼ終盤。遠方からの真冬の引っ越しはとってもハードでしたが、家族の絆も深まった一週間となりました。私も、初めて何時間もアイスバーンを運転することになって、特にニセコ〜ルスツのなだらかな丘がスケートリンク状態だったのでとても緊張しましたが、他のドライバーさんたちが安全運転に徹している車ばかりで助かりました。写真は箱詰めの前の書庫にあった「赤い鳥」。書庫の本は全部は持ってこれないので、厳選して小樽に運びました。
父も、新しい家での生活が楽しみなようで、あともう一息、小樽の生活に落ち着けるようにサポートしていきたいと思います。
さて、個展に目掛けていろんな作品を制作しながら、同時に進めていたリサイクルキャンドルのご依頼の分が今日出来上がりを迎えました。
皆様からお預かりした灯し残りのワックスを精製して新しい灯りやワックスの花器にお創りしたりと、色にもそれぞれの方の個性があって、創りながら皆さんとコミュニケーションをとっている気持ちになります。
リサイクルキャンドルのご要望は、個展の時に灯し残りを500g以上(Jun’s Lightの製品に限ります)にまとめてお持ちいただいたり、また遠方からでも承っていますので、どうぞお気軽にご相談くださいね。
詳しくはこちらからどうぞ。
2025.1.12真冬の引っ越し
今日は、神奈川の兄が帰省して、明日からの父の引っ越しに備える一日になっています。兄を迎えに行きがてら地元のスーパーに段ボールをもらいに寄ると、お菓子売り場に合格祈願のパッケージ商品が山積みになっていました。ふと思い出したのは、一年前の今日、娘の共通テストがあったこと。その日の極寒の札幌は吹雪いていて、急遽宿泊先を見つけて二日間札幌に滞在しました。今思い出すだけで、お腹が痛くなる感じがするくらい、本当に緊迫した数日でしたが、本人の成長には欠かせない経験になったと思います。今年の受験生の皆さんにエールを!
明日は、朝イチ兄はトラック、私は自家用車で洞爺まで往復して、二日目は主人も合流する予定。
今年は暖冬でこれまで来ているので、二日間だけはなんとかお天気がもちますように…。
ではいってきます!
2025.1.8個展:小樽人の色(オタルビトノイロ)のご案内
初めて極寒の「雪あかりの路」を歩いた小樽に移住してから、17年が経ちました。
豊かな四季を背景に、芸術活動や子育て、友情を育む機会に恵まれて、年々小樽愛が深まっていきました。
トンネルを越えると、目に映る小樽の街の灯り。
その印象は、灯りがつくる情景の美しさだけではなく、歴史や芸術文化、そして街に暮らす人々から日々感じられる様々な感覚・感情の集合体なのかもしれません。
本展では、小樽から導かれた7つの色合いを、ワックス(ロウ)で「小樽の灯り」を表現します。
キャンドルの炎が象徴する「いのち」、「儚さ」、「希望」。
「灯り」は、私たち自身の心を照らし想いを届けてくれる存在ではないかと思います。
Jun’s Light
米澤 純
2025.1.625歳のバースデー
今日は息子の25歳のお誕生日でした。
新年は泣く泣くインフルエンザで帰省は断念となりましたが、だいぶ回復して、今日から長野で仕事始め。先日の電話では、今年の抱負やいろんな思いを共有してくれたのでよかったです。
あー、もう25歳!?本当に?と思うくらい、ついこの間この世に出てきてくれた感じですが、今日はいろんな写真を振り返っていて、こうしてみると、本当に親を遥かに超えたところで皆さまに育てていただいているのだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
これは、隠岐島の島前高校の卒業式の写真。あいにく、やっぱりこの時もインフルエンザにかかっているのがわかり、卒業式には出れずじまいで、その代わりに滞在先に寮のみんなが来てくれてささやかな卒寮式をしてくれて、みんなで涙したのを覚えています。
浪人〜大学進学〜編入学を経て、長野の信州大学の在学中の最後、4ヵ年計画で実現した、世界一周の旅。隠岐島の島前からスタートした男子五人で作ったチーム・アルクエストで、世界中をバックパックで周りました。
小学生の時に天狗山のスキー教室で大怪我をして、左の膝が曲がらなくなってしまったことへのコンプレックスにも、世界の様々な人々との出会いや状況から乗り越えることができたと、旅を終えてから語っていました。
帰国してから妹の高校の卒業式に。そして春には新卒で長野の松本で就職をしました。
就職して初めてのゴールデンウィークには、アメリカから小樽に滞在していた従兄弟と初対面!言葉の壁をこえて、バイトで培ったたこ焼き名人に扮したり、一番上のお兄ちゃんとして美味しいものをたくさん作ってくれました。
横浜で私たち夫婦の親友が兄妹で新入学、就職を祝ってくれた時の写真。たくさんの人に支えられてここまできた子供達に、これからの人生を大切な人を支えられるように生きていってほしいです。
Happy Birthday Shuta!
2025.1.3新年の芸術の森
1月3日。
あと二日で閉幕のロートレック展に主人と行ってきました。
新年の芸術の森は、本当にたくさんの来場者で賑わっていて、ミュージアムショップも溢れんばかりの人でした。
ショップでもキャンドルをじっくりとお友達と選んでいる光景など垣間見れて、製作の機会をいただいたことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
名残惜しい展覧会。
何度訪れても、ロートレックの描く線の力に魅了されたひとときでした。
どうぞお見逃しなく!
展覧会の詳細はこちらからどうぞ。
フィロスコレクション
ロートレック展 時をつかむ線
2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
札幌芸術の森美術館
2025.1.1The New Year of 2025
新しい年を迎えました。
2025年が、皆様にとりまして、健康と小さな幸せや喜びに包まれる年となりますようにお祈り申し上げます。
新年の灯りは、寝室で灯しました。
選んだのは、ペールなライムグリーン。
穏やかで、柔らかな気持ちがずっと続く年でありますように。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
Jun’s Light
米澤 純
2024.12.302024年を振り返って
12月30日。
今年もあと一日で新しい年に。
今日到着するはずだった子供たちの乗船予定だった新潟で、なんとインフルエンザが発覚し、泣く泣く今年の帰省はキャンセルとなってしまいました。せっかく兄妹で新日本海フェリーの年末乗船旅行だったのに、本人たちもとても残念がっていました。
でも!どこまでも前向きをモットーの米澤家では、こうやって若いうちに何かハプニングをたくさん経験しておくと、これから生きていく中でいろんな心の準備もできるし、健康管理ももっと気をつけるようになるかもね、次に会えるまでまたお互いに頑張ろうね、などと電話で話しています。体調が比較的良い娘の方は新潟がとても気に入った様子で、ここ二日間は、一人で色々と新潟を周ってくるそうです。ずっと一人で日本を見てみたいと言ってたことも、飛んだハプニングでできることに。お正月にみんなと一緒に過ごせないけれど、新しい年に向けて穏やかな気持ちで過ごしているところです。
2024年は、瞬く間に過ぎていきました。
創作活動は、イベントとして6月の自宅での個展、札幌芸術の森美術館でのロートレック展(~2025 1/5)とトークイベントに続き12月の二人展がありました。また、一年を通して、UNGA⬆︎さん、ウインザーホテル洞爺さん、YUIQさんをはじめとするショップにおいての販売や、カスタムメイドやリサイクルキャンドルのご依頼など、本当にたくさんの皆さまに作品を手に取っていただき、心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。
来年は、インプットの瞬間を大切に、心でずっと温めてきた新しいスタイルを導入しながら、皆様の暮らしのお役に立てていければと思っています。
また、個人的にも今年はビッグチェンジの年となりました。
子供たちが巣立ち、それぞれの生活が始まったのは大きな変化でした。世界一周旅行に行っていた長男は帰国後大学卒業し、長野県で就職、娘は東京で大学生一人暮らしのはじまりはじまり。。。!なんてエキサイティング!
そして、春には、神奈川に暮らす兄とアメリカに暮らす弟と三人でゆっくりじっくりと話し合い、洞爺に一人で暮らす父が小樽の近くの家に引っ越しできる流れを半年かけてなんとか作ることができました。夏からの下半期は、父と二人三脚で断捨離プロジェクトを敢行。実際に断捨離を一つ一つしていくことは、父だけではなく、自分自身のこれまでの生き方や物事の捉え方を、変えていくことも含めた再認識というか、じっくりと自己内省していくプロセスでした。高齢化が進む社会の中で、自分の親が老いていくことを実感しながら、友人知人などからどう関わっていったらいいのかアイディアをもらったり、同じ立場でいろんな感情を共有することも本当に力になりました。
いろんな方々に支えられて私の人生があると心から実感できた年、2024年。
「ありがとうございます」という言葉では言い表せない感謝の気持ちでいっぱいです。
今年はそんなこんなでゆっくりと皆様とお話しする機会がいつもより少なくなってしまったことに悔いが残りますが、この一年このブログを読んでいただき、ありがとうございました。
皆様が健やかで穏やかな年末年始を迎えられますよう、心より願っています。
どうぞ良いお年を!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
米澤 純
Jun’s Light
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