2022.8.30銀河から届く、秋の灯り
遠い銀河から届く、秋の灯りを創りました。
朗読「銀河鉄道の夜」盛岡公園にて、販売させていただけることになり、限定数ですが盛岡にお持ちします。
銀河に私たちを連れて行ってくれる、女優・栗田桃子さんの新しいコスチュームに合わせて、北方のスレートブルーを意識しました。
香りは、人間の歴史で、大昔から親しまれてきた、大地に根を下ろす樹木、フランキンセンスに、鼻からスッと秋風のように抜けていく、ペパーミントのエッセンシャルオイルをブレンドしました。
盛岡公演で、皆様にお会いできますことを楽しみにしています!
詳しくはこちら
2022.8.29夏から秋へ、神威岬にて
積丹にある神威岬。
小樽の自宅から1時間ほどのドライブで、そこに見えた景色は、360度の別世界でした。
神威岬の突端まで、歩いて30分ほど。現在では5代目となる灯台にたどり着きました。
この灯台は、1888年に初めて建設され、当時は電気ももちろん通っていないので、毎日3人の人員でランプを持ち、4キロの舗装されていない山道を歩き、任務を果たしていたそうです。
岬の突端に立つと、そこまで歩いてきた道のりを囲んでいた雄大な景色と大地そのものから、秋の味が微かに混ざった風とともに、何か覚悟するものを背中からぐっと押してくれるような、そんな感覚になりました。
初めて、全員でではないけれど、小さな家族と訪れた積丹。
血は繋がっていないけれど、尊厳を持って、いつも心の中に進んで入ろうとしてくれる、友人たちの顔。
いざという時に、色んな選択肢がある中で、
柔らかで、真剣で、多角的な見方で、一番大切な「話し合い」を重ね、未来に向けて努力しあえる、
かけがえのない人たち。
いろんな想いが交錯した夏の終わり。
日々、少しずつ空が遠く見えるようになりました。
今週のどこかで、地元の友達が誘ってくれた小樽散歩が楽しみになってきました。
2022.8.19Implicit and explicit
ここ二日ほど、小樽は、真夏の峠を越えた時の、秋の空気が全体の10%くらい混ざっているような、クールダウンした天候でした。と思ったら、今日は早朝から、夏の日差しが照りつけて、仕事の合間に、また蘭島の海を見てきました。
空は、夏から秋への移り変わりが始まっていました。
自然の微妙な変化が、無理なく感じられる喜び。
人間は、心にある気持ちを、言葉で表現したり、態度で示すことができる。
なんでも、わかりやすく、伝えられなくても、未知に対する想像力をフル活動しても、
自分はわかっているようで、全然わかっていなかったり。
無条件の愛情が相手に伝わっていたと信じていたのに、伝わっていなかったり。
それでも、真実は、不動であり、
そのことを、どれだけ真摯に、相手のことを想って気持ちを届け合うことができるのか。
誠意と心からの信じることは、
表面では見えなくても、
原点に立ち返って、
大事な人々には、
ずっとずっと大切に持ち続けて生きていきたいと思わせてくれた空でした。
2022.8.15朗読「銀河鉄道の夜」盛岡公演のご案内
Milky Way Projectによる、朗読「銀河鉄道の夜」盛岡公演のご案内です。
文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)
「JAPAN LIVE YELL project」
アーツライブ岩手2022
街なかアーツライブ盛岡
「一人芝居・一人語りフェス」
朗読「銀河鉄道の夜」
9/16(金)19:00開演
9/17(土)13:30開演
会場:もりおか町家物語館 浜藤ホール
原作:宮沢賢治
演出:鵜山 仁(文学座)
出演:栗田桃子(文学座)
照明:坂口美和
音響:日下部麻理
音響操作:金子幸世
映像:浦島 啓
音楽:フランク・ウェバー
舞台美術:米澤 純(Jun’s Light)
演出助手:谷 こころ
一般 2000円
大学生以下 1500円
【ご予約・お問い合わせ】
いわてアートサポートセンター
TEL019-656-8145(平日10:00~18:00)
メールでのお問い合わせ:caravan@iwate-arts.jp
主催:アーツライブいわて実行委員会 NPO法人いわてアートサポートセンター 公益社団法人日本芸能実演家 団体協議会
共催:盛岡市
後援:岩手県 岩手県文化振興事業団 岩手県芸術文化協会 岩手日報社 朝日新聞盛岡総局 読売新聞盛岡支 局 毎日新聞盛岡支局 産経新聞盛岡支局 河北新報社 盛岡タイムス社 岩手日日新聞社 NHK 盛岡放送局 IBC 岩手放送 テレビ岩手 めんこいテレビ 岩手朝日テレビ エフエム岩手(順不同)
2022.8.4蘭島の海辺
夏が深まる小樽。木々の色も、連日の暑さで濃い緑が若干くたびれてきているような感じです。
本州からは、新潟県で浸水被害のニュースが深刻で、とても心配です。
これだけの被害が毎年必ずどこかで起こっていることに、私たちが小学生の頃に習った、地理の時間の気候区分からは、私たちはもう遠く離れたところにいることを痛感します。この30年間で、私たちの住む世界が、様々な意味で、安心感を見出すことが難しくなっているような気がします。
いつかは、全部自分に返ってくる。
小さい頃からその言葉を半信半疑で聞いていたけれど、今、その言葉が、重くのしかかってきています。
少なくとも、心で気づいていることは、心にいつも留めて、毎日を過ごしていきたいと思います。
我が家から車で10分のところにある蘭島の海辺で、大きな空に広がる夕日が、海に道しるべをつけてくれているような気になりました。
もうすぐお盆。コロナがこれまでにない程蔓延していますが、皆様、お体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。
2022.7.30「夏灯りの福袋」限定販売のお知らせ
小樽から、夏灯りの福袋を、今年も期間限定(8/1-10)でお届けいたします。
お家でゆっくりと、お盆期間を過ごされることをイメージして創った、夏灯りのセット。
ご興味のある方は、
こちらからどうぞ。
2022.7.30天狗山Breeze
夏本番、今日は、小樽も猛暑日になるくらいの勢いで蝉が鳴いています。
早起きして、まだ太陽が強くならない7時ごろ、庭のギボウシのお花を刈り込んで、ミニバラの新芽が高く伸びたものをトングで束ねて来年のシーズンに向けて準備を少ししましたら、もう汗ぐっしょりに。
「早起きは三文の徳」とは、本当にそうだと思います。何しろ、追われている感がないというか、気分が違うし、そこから始まったお洗濯2回分、そして、ワックスアートの新たな形を実験するのに、午前中めいっぱい使うことができました。これも、夏ならではの空気からくるエネルギーなのかしら。
ワックスアートは、今まで壁面アートを中心に取り組んできていますが、今年は、もう一つの立体的な美術に取り組みたいと思っています。異素材とワックスを組み合わせると、清楚でロマンチックなものに変わり、今日は暑いのに、アトリエには天狗山からの風がスーッと通り過ぎ、ワックスのドレープを揺らして、とても涼しい気持ちになりました。
猛暑は長く続きそうですが、皆様、お身体くれぐれもご自愛くださいね。
今日もいい日になりますように。
2022.7.22My home of heart, Otaru
天狗山から吹く風が、日本海からの風と出会う時。
昨日は、久しぶりの晴天で、我が家から車で15分ほどで、天狗山の山頂に行けるので、午後のひとときを山頂で過ごしました。
真っ青で丸みを感じる海と陸の連なりが、本当に綺麗でした。
海の色が、毎日変わる小樽。
心の家としか言いようがない場所です。
2022.7.14夕暮れにみえたもの
7月も半ば。今日から、小樽で一番大きな住吉神社で、久しぶりにお祭りが催され、小樽も少しずつ普段の活気が戻ってきました。
それでも、耳に入ってくるのは、コロナ感染の爆発的な拡大のニュース。
さすがに、肩を落としてしまうような気持ちです。気をつけていても、感染してしまう時の気持ちを想像すると、メディアに流されているあの数の人たちが、そういった恐怖だったり経済活動に直結することを考えると、眠れない夜が続いたりと、慣れでは解決できない、難しさが、まだ長期間にわたって私たちの前に立ちはだかっているような、そんな気持ちになります。
写真にあるのは、先日の札幌から小樽の街に入った時の夕暮れの空です。
海に映っているであろう太陽は、この空をこんなに綺麗に照らすほど、輝いているのだろうと思っていました。
最近社会では、本当にいろんなことが起こり、情報としてついていくのも大変だけれど、どこかで、私自身、消化しきれないほどの情報量とその速さに、物事の本質を見失ってはいないかと思ってしまいます。ある大半の意見が、短い間に台頭して、今まであったことも全部すっ飛んでしまうくらい、強烈な社会の波になっていくような気がしています。物事に対して、自由でいろいろな考え方を持つことは、大事だけれど、本質を見つめないで、そのまま大衆の意見やメデイアの意向に飲まれてしまい、気づいた時には、背景にあったことも、立ち止まることもできないまま消えていくような気がして仕方がありません。
時間はかかっても、本質を自分の心の近くに置いて生きることは、とても勇気のいることだと思います。
少しずつ、その勇気に光を当てられるような作品を創っていこうと思います。
2022.7.2蕎麦職人
先日は、打ち合わせとお届けをいくつかするために、昼間、久しぶりに札幌に出かけました。
初めて連れて行ってもらった、その方の秘密の蕎麦処。
北海道は、本当にいろいろなお蕎麦の形楽しめるところですが、こんなに感動したお蕎麦の味は初めてでした。
お蕎麦、天ぷら、おつゆ、蕎麦湯。
蕎麦職人の、丁寧さと、年げつをかけて培ってきた味の説得力と、決して押し付けない控えめさ・優しさとの混在したものが、一口一口、丁寧に味わいたい気持ちにさせてくれたというか、色んな意味で刺激になりました。
ずっと続けていくことの喜び、沸き起こるより良いものを創出すエネルギーとイマジネーション、そして難しさと忍耐と、覚悟と決断。そういったものが、一つの車輪になって走り続けてこられたんだ…と、お腹はもちろん、胸もいっぱいになって小樽に帰りました。
また頑張ろう。
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