Jun's Light

Jun’s Light | the beauty of transience

舞台朗読 - Milky Way Project

文学座・女優 栗田桃子による朗読宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」

Milky Way Projectは、文学座の女優・栗田桃子と、キャンドル/ワックスアート作家・米澤純が「銀河鉄道の夜」公演企画のために立ち上げたプロジェクトです。

朗読・舞台美術・音楽のコラボレーションにより、オーディエンスの五感を刺激するステージ。3つの要素が相互に刺激しあい、イマジネーションを膨らませながら展開していく、オリジナリティあふれる銀河のストーリー。

写真:山田聡美

概要

朗読 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
2019年の新たな出会いから続く、銀河への旅。
文学座の演出家・鵜山仁演出の下、女優・栗田桃子がNY在住ピアニスト/作曲家・Frank Weberのオリジナル楽曲と、作家・米澤純による舞台美術とともに、皆様を「銀河鉄道の夜」へと誘います。

新しい出会いの旅に

僕らはみんな、この人生や、この世界の未知の領域に、何か新しい道筋をつけれないかと、そんなことをボンヤリ考えながら、日々それぞれの表現活動を続けているような気がします。
勿論、未知の領域はほぼ未知のままです。
ただその時々の声一つ、表情一つとの出会いが、ほんの少しですが暗闇の先を垣間見せてくれることがある。
何しろ、まだ見ぬ世界との出会いですから、いつも期待と不安がつきもので、そこに踏み込むためには、よほど不可思議なきっかけ、バカ力というものが必要です。
今回は栗田桃子さんと米澤純さんという、今時珍しいシャーマンのバカ力に惹かれて、新しい出会いの旅に参加させてもらうことになりました。
しかもそれが『銀河鉄道の夜』を巡る旅だというのだから話がうますぎてなんだか恐ろしく、いよいよ不安と期待を募らせています。今のところ彼女たちの予想以上の引力に、とにかく圧倒される毎日ですが、旅の醍醐味もまたひとしおです。
この機会に何とか、生と死の境界線あたり、まだ見ぬ宇宙の果てと、それと呼応するこの地上の日々の生活の、小さくても確かな共鳴を、観客席の皆さんと共有できればと願っています。

演出 / 鵜山 仁(文学座)

クリエイティヴなコラボレーション

Greetings from Frank Weber

During the last 18 months , all of us have been living through a global catastrophe. No one has escaped feelings of fear, anxiety and uncertainty about the future, and all of us have been presented with bizarre and often frightening sights and images, often difficult to understand. In that sense, there are many parallels to be found in this lovely, iconic story of wonderment and loss, love and cruelty. And as strange and confusing as these recent times have been, perhaps the timing of this production is a perfectly appropriate chance for us all to find pieces of beauty and light within the darkness. It is my hope that this creative collaboration can offer that window of opportunity.

In keeping with the surreal dimension that is associated with Miyazawa’s writings and his mystical presence in Japanese culture, I offer this curious fact: my song “Bridges Forever Crossed” was composed, by my reckoning, at least 15 years ago. I never recorded it because it did not fit with the spirit of my songwriting at that time. It came out of nowhere, and I only knew that I associated childhood with it. I never really quite understood from where, why or from what source the song and the lyrics came from. Until now, that is, and I hope it has found it’s proper place, and reason for being.

It was a great joy and privilege to have been asked to be a part of this creative endeavor, and although geographically far away, I always felt very close and connected to all the other wonderful artists involved. My only regret and disappointment is not being able to be present. Therefore, I trust that you, the audience, will convey my admiration for what is sure to be a memorable performance, and I so look forward to the next visit to my cherished creative homeland, Japan.
Minna -san, Domo Arigatou gozaimashita!

ごあいさつ

2021年、この18ヶ月間を振り返ると、私たちは、地球規模で未曾有の世界に生きています。誰しもが、先行きのわからない未来に、不安や恐怖から逃れられず、そのほとんどが異様で恐ろしい光景やイメージと共に、理解に苦しむことばかりです。そういう意味では、この素敵な物語に象徴される、好奇心、喪失感、愛情、そして残酷さに共通するものがたくさん見つかるのではないかとも思います。私たちを取り巻く現在の状況が、混沌とする中、このタイミングでこの作品に取り組めることは、おそらく私たちに、暗闇に宿る、美のかけらと光を探し出すチャンスを与えてくれる、これ以上にない機会なのかもしれません。このクリエイティヴなコラボレーション作品が、皆さんにとりまして、その扉になることができれば幸いです。

宮澤賢治の作品に見られる、現実離れした側面と、日本文化における、神秘的な彼の存在を重ねて、実際にあった面白い話があります。それは、「Bridges Forever Crossed / あともどりのない橋」という曲に纏わる話で、この曲を作曲したのは、私が覚えている限り少なくとも15年前に遡ります。自分自身、この曲は、どこか当時の自分のソングライティングの感性にしっくりきていなかったため、一度もレコーディングをしませんでした。その曲がどこから降りてきたのかわからなかったし、ただ少年期の何かと結び付いていることだけはわかっていました。旋律にしても歌詞にしても、どこから、どうして、どんなところからやってきたのかわかりませんでした…今、この瞬間までは。それは、正に、今やっとその存在意義と、あるべき居場所を見つけたのだということなのかもしれません。

このクリエィティブな試みのメンバーの一人として、私に声をかけてもらったことは、心から嬉しく光栄なことです。地理的にも遠く離れている中、素晴らしいアーティストたちとの心の繋がりをいつも近くに感じながら取り組むことができました。一つだけ、後悔と落胆があるとすれば、今日ここで同じ時間を皆さんと共有できないことです。だからこそ、観客の皆さんに、私の分まで、この公演を記憶に残していただけることを信じています。私の創造力の源、日本という地に、また再び訪れることを願って…。
皆さん、どうもありがとうございました!
フランク・ウェバー 2021年9月

音楽 / フランク・ウェバー

二人からのご挨拶

2017年、埼玉県武蔵浦和にて、初めて上演させていただきました。作品を改めて振り返りながら、かつて宮沢賢治が思い描いた世界と、いまを生きる私たちとの間に、どこか共感できる人間の普遍的なテーマがあると思い、自分達のライフワークとして真摯に向き合い、深く取り組んでいきたいという気持ちはますます強くなっていきました。
その中で、新しい出会いがあり、「朗読」という小さなステージに、自由で無限のイマジネーションと、豊かな表現方法が作品に与えられ、私たちが想像していた以上に、ものがたりはどんどん広がっていきました。
今、全世界の人々が、行き先の見えない将来に不安を感じて生きています。変えられるもの、変わらないもの、変われるもの、変わりたくないもの…。この作品をご覧になったあと、「自分や大切な人にとっての大事なものとは?」と、ふと立ち止まって考えて頂けたら、嬉しいです。

Milky Way Project
栗田 桃子・米澤 純

演  出
鵜山 仁 (文学座)
朗  読
栗田 桃子
音  楽
Frank Weber
舞台美術
米澤 純
照  明
坂口 美和 (文学座)
音  響
日下部 麻里
映  像
浦島 啓
演出助手
谷 こころ (文学座)
グラフィックデザイン
倉橋 寛之

Milky Way Project : 栗田 桃子、米澤 純

過去の公演

2021 岩手県
プラザおでって おでってホール(盛岡市)
2021 東京都
舞台芸術学院(東京都)
2021 北海道
シアターZOO(札幌市)
2021 京都府
京都府立文化芸術会館(京都市)
2020 埼玉県
武蔵浦和コミュニティーセンター
(武蔵浦和市)
2018 広島県
西区民文化センタースタジオ(広島市)
2018 岩手県
文化創造館銀河ホール(西和賀町)
2017 埼玉県
武蔵浦和コミュニティーセンター
(武蔵浦和市)

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