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三岸好太郎・節子展「展覧会の灯り (その二)」


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今日は、三岸好太郎・節子展のキャンドルのデザイン構想の日。

初めてこのお話をいただいた時、ポスターを観て、その絵画の鮮烈さに圧倒されました。

特に、節子の作品は、言葉では到底表現できない、圧倒的な力強さと気丈さ。静寂の中にある揺れ動く感情。


その背景や三岸好太郎の作品を、実際に紐解いて感じたくて、今回のメイン会場となる、北海道立三岸好太郎美術館に、先日行ってきました。お隣は、北海道立近代美術館、そして広大な庭園に囲まれた敷地に静かに佇む、美術館では、今年第二期の所蔵品展「色彩と衝動」が開催されていました。


人物画を中心に展示されている作品からは、時代背景を追いながら、「色彩」と、「筆のタッチ」に着目できる構成になっていました。そのテーマに誘導されながら、三岸自身の言葉や、作品の色と質感が目に飛び込んできたままを、ノートにひたすら書き留めました。


「色彩は各々その弾力的な力を内在し、その強弱によつて、各異なった衝動弾力を表現するのである」三岸好太郎「色彩上の感情」『独立美術』1933


赤、青、黄色で訴えてくるもの。

年を重ねながら、また様々な日本と西洋の文化からの影響を受けながら、晩年は、コラージュやひっかき線も作品に取り入れていった、三岸好太郎の柔軟性と興味の広さ。私自身、ワックスアートを制作するときは、筆よりも串や針を用いたひっかき模様の羅列が多いので、とても興味深くタッチを追っていきました。


好太郎の命が、31年だけだったということを感じながら、儚い短い時の中で、最後は蝶を描いていたことなど、様々なエピソードを背景に、それを支え、受け入れ、その後93歳まで生きた妻の節子のことが、美術館を出る時、ズシンと心に残りました。


展覧会のサブタイトル、「貝殻旅行」。

二人の出会いから結婚、そして死別。


展覧会の灯りは、好太郎と節子、それぞれの色彩と質感で表現しようと決めました。

© Jun’s Light 2020