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ブログ


製作の日々

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今年は本当に雪が少なくて、先日娘が小樽の天狗山スキー場にお友達と出かけたら、雪がない斜面があって滑るのがちょっと大変だったといっていました。小樽でも比較的雪深い地域に我が家はあるので、いつも気を引き締めて冬を迎えるのですが、今年は少し肩透かしなかんじです。そんな中、ここ数日は家に篭って1月25日から札幌芸術の森美術館ではじまる「みんなのミュシャ」展の展覧会の灯りを製作しています。今回は下記の3作品を出品予定です。(画像は「アラベスク」です。)

·         曲線の物語 “Language of Lines”

ミュシャ作品の主題が、心地よく響き「読み解く」視覚的誘導を担った曲線を、「ジョブ ”JOB”」 (1896年)からインスピレーションを受けて創りました。

·         アラベスク “Arabesque”

「ミ ュシャ様式」が出来上がるまで、ミュシャが受けた様々な文化圏に見られる装飾美術からの影響の一つ、幾何学的アラベスク模様。モナコ・モンテカルロ “Monaco Monte-Carlo”(1897年)のポスターの色調に絡めて創作しました。

·         ミュシャと私 “Mucha and Me”

どこまでも澄んだ眼差しの奥に見える深い信念。ミュシャの絵画を初めて観たのは、2014年春の展覧会「ミュシャ展 パリの夢、モラヴィアの祈り」でした。展覧会では、作品を追いながら、混沌とした時代にこそ、破壊するのではなく、人々の融和と平和の建設を願ったミュシャ像を私の心に焼き付けました。イラストレーターとして一斉を風靡した、華やかで優美な装飾様式を咲かせた時代から、人々のために、スラブ民族の独立と祖国建国を心から願うミュシャの想いが、あのスラブ叙事詩の大作を生むに至ったことに深く感銘を受けました。

今回の展覧会「みんなのミュシャ」3作目の灯りは、「ミュシャと私」と題して、先が直ぐには見えにくいスモーキーブルーに確かに存在する銀色の幾何学と円のモチーフを、ミュシャの描いた普遍的な人間の心の情景として捉えて創りました。火を灯して浮かび上がるミュシャの信念を感じていただければ幸いです。

2020

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新年あけましておめでとうございます。

皆様にとりまして、2020年が健やかで、こころ穏やかな日々となりますように。

灯りとワックスアートの創作活動を通して、自分自身が、いろんな心の情景を映し出すことができるように、日々精進していきたいと思います。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

Jun’s Light

米澤 純

もうすぐ大晦日。

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2019年も、残すところあとわずかとなりました。

皆さまのこの一年は、どんな日々でしたでしょうか? 

私にとっては、一日一日が、風のようにどんどん通りすぎていくような、そう思ったら、一分一秒が永遠に思えるような、不思議なスピード感を常に感じる一年でした。どこか、現実に日常を過ごしている自分とは違う精神性を持つ自分が、別の時空間に身をおいて生きている様で、戸惑いながらも、両方の世界をじっくりと過ごしている様な気持ちになったことが多かったと思います。

来年、2020年は、様々なプロジェクトと、ソロの個展も札幌、東京と予定しています。私が感じたり、見えてくる人間の心の世界を、作品を通して皆さまと共有できることを楽しみに励みたいと思います。

年末年始、お忙しくされる方々も多いと思います。お体に気をつけて、一瞬でもゆっくりと過ごせる時間が作れますように。

今年も、本当にお世話になりました。心より感謝申し上げます。そして、来年も、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

Jun’s Light

米澤 純

制作の日々

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ここ5日間は、デザイン制作に没頭していました。

来年1月25日から、札幌芸術の森美術館で、「みんなのミュシャ ーミュシャからマンガへー 線の魔術」の展覧会が開催されるにあたり、特設ミュージアムショップで、展覧会のテーマをフィーチャーした灯りを創ることになりました。2014年のミュシャ展以来のミュシャワールドにどっぷりと浸かっています。2014年に学んだミュシャの類いまれなる表現方法と、精神に流れる祖国への愛、混沌とした激動の時代を生きた彼の魂の叫びと人類の融和を心から願った作品、スラブ叙事詩。今回は、ミュシャの華々しい時代からの線のマジックを捉えた2作品と、「ミュシャと私」と題して、私にとってのミュシャを象徴する作品もラインナップにする予定でいます。ご興味のある方は、ぜひこちらからご覧ください。

みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ — 線の魔術 | イベント | STV

予告:みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術 | 札幌芸術の森

心の奥の扉

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この2日間は、とにかく脱力することを心がけました。家では、自分の好きな姿勢で、ソファーに寄りかかり、体の半分以上がおこたに入って、完全に力を抜く感じ。家族に話しかけられても、すぐに体を起こさないで、寝そべりながら返事をして、何でも自分から取りに行けばいいのに、人にお願い…ありがとうと、頼んでばかり。もし母がこれを見たら、「あなた、そんなことしてたらダメになるわよ」と、けげんなな顔をして言われそうな状態の一日でした。そんな時間を過ごしながら、目を瞑ると、自分の心の奥にある扉の蝶番に、油を刺した様に、「心体」全体がゆっくりとほぐれていくのがわかりました。いつも、特に人に対して、私の精神的な役割分担をちゃんと担おうとするあまり、自分の心の奥の世界のことをいつも後回しにしている感覚がありました。心の奥の世界は、自分にしか感じられないし、扉を開けるのも締め切るのも自分なのに。扉を開けると、今回の色はけむり色のブルーグレーでした。その世界は上の方に広がっているのではなくて、下の方に行けるようになっていました。多分、いまの私は、もっと自分のことを知りたいのかもしれません。深く沈んでいく様に、もう少しその世界にいること感じていたいと思います。

絆を紡ぐ

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11月27日から始まった大丸札幌展でのクリスマス展は、12月3日をもちまして終了いたしました。期間中、たくさんの皆様に足を運んでいただき、心よりお礼申し上げます。また、差し入れなど、お心使いもたくさん頂戴いたしました。雪がしんしんと降る北海道で、灯りを囲んで過ごしたいと思ってくださっている方々、ご自身の気持ちを灯りに託してプレゼントされたいとじっくりと色を選んでくださった方々のお顔が浮かびます。

大丸札幌の開設年から、「暮らしの彩り」の場所であかりをご提案し始めて16年が経ちました。それから今年は、宮平 桐さんとコラボレーティブパートナーとなり、毎年のクリスマス展を開催する様になってから12年目となりました。お互いに、不動なる何かを大切にしながら、少しずつ進化しながら、ここまできました。桐さんを心に想う時、一番始めに浮かぶことは、彼女の深い愛情が溢れるひたむきな眼差し。いつも私を信じてくれるあの目に、私はどれだけ救われたことでしょう。10年前に、ふと二人で話をしていた時に、おばあちゃんになっても、一緒にやろうね、と言っていたけれど、それからまた時は過ぎても、おばあちゃんどころか、多分また次の人生でも、絆を紡いでいる二人の姿をみてくださる方々に、感謝しながら生きれたら幸せだなと思いました。

クリスマス展

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今年もこの季節が巡ってきました。

今年で16年目になる札幌大丸展でのクリスマス展。初めて立った大丸開設の2003年、私の師匠、クラウディアの作品を、日本の灯の文化に紹介するためにお客様とのおつきあいが始まりました。販売のイロハやディスプレイは、当時フロアにいた四藤さんをはじめ大丸のフロアマネージャー、本当にたくさんのスタッフの皆さんに育てていただきました。あれから時は経ち、2006年のクリスマスは、初めて自分自身の作品で売り場にデビューしました。そして、宮平 桐さんとの出会い。以来、今年で12年目になる彼女とのクリスマス展は、いつの時も、私たちの作品に寄り添いたいと思ってくださる皆様に支えられて、特別なひと時を作品を通して感じてもらえるようにと、育ててきました。今年も、二人で共鳴し合いながら創り出したグリーンとパープルのエッジがきいたコラボレーティブ作品も登場します。

いよいよ明日は前日ディスプレイ日。11月27日の水曜日から1週間、大丸札幌店7F暮らしの彩りでお待ちしています。私も桐さんと常駐しています。皆様にお会いできるのが今から楽しみです!

Kiri Miyahira×Jun's Light Candles 「Christmas Collection」

1127日(水)~123日(火) 10:0020:00

大丸札幌店 F 暮らしの彩り

(Daimaru Sapporo 7F)

慈愛に包まれて


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茨城県、板敷山大覚寺。

ちょうどペルシャ人のRUMIが生きていた頃と同じ頃。時代を超えて人々の心に生き続ける、親鸞聖人の姿と、変わらない山里の空気。

まるで、ずっと待っていてくれたかのように、樹々たちが優しく迎え入れてくれる不思議な感覚でした。そこからずっともう離れたくない気がしました。

何かをしなくてはいけないとか、こうするものだとか、そうしないと何か起こるかもしれないとか、本来自分が小さな子供だったら、考えないで思いのままに時を過ごしている、あの、自由でニュートラルな自分に帰った気持ち。気付いたら、樹のそばでお辞儀をしていました。

人の心に寄り添う気持ちは、時も、場所も、はるかに超えて、ずっと生き続けると感じた日でした。

Sunday Moments

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小樽の秋も深まり、週末は初雪で、真っ赤な紅葉でいっぱいのお庭も雪化粧と思いきや、昨日の日曜日は、暖かい太陽の日差したっぷりの秋晴れが戻りました。車で15分くらいの、小樽の海と山と街並みを一望できる「手宮公園」を訪れました。誰もいなくて、海風に揺れる紅葉と落ち葉のざわめきが本当に心地よくて、思わず斜面に寝っ転がって空をずっと眺めていました。地面から感じる太陽の暖かさが、体を支えてくれて、この一瞬はもう消えてしまうのかしらと、少し儚さに押し潰れそうな気持ちと、大地が私の全てを力強く押してくれているような、両方の気持ちが入り混じって、秋の空の彼方に飛んでいけたらどんな気持ちになるだろうと想像したりもしました。一瞬一瞬を繋げて行くと、確かに自分はそこにいたのだけれど、その瞬間の気持ちは一瞬では計りきれないものかもしれないとも思いました。言葉というかたちに表せない気持ちを、私は表現していきたいと思います。

Something in Your Smile

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今年に入ってから、リラックスするときは、よく1960年代の曲たちをまた紐解くようになりました。気づいてみると、その時代の音楽は、なんて贅沢に創っていたのだろうと思います。歌詞をたっぷりと歌い上げ、一つ一つのオーケストレーションを時間をかけてスタジオでとって、曲と曲との間の取り方まで、クラフトマンシップを感じる瞬間がいくつもあります。Anthony Newly の"Something in Your Smile”を聴いた時に、私が生まれるずっと前の60年代の歌詞、人々の気持ちの伝え方や、相手を想うことそのものがいまの時代よりも深い感じがしました。多分、当時は、手紙や活字に人の手がもっとかかっていて、それを伝えるにももっと時間がかかっていたから、大げさかもしれないけれど、一瞬一瞬がもう最後のことかもしれないといった、どこか常に儚さも持ち合わせたものが強かったのかもしれないですね。それは音楽にも言えることかもしれません。デジタルで作れない一瞬一瞬を捉えて想いを馳せながら音にのせていたような、そんな感じがします。今夜もあの時代にタイムスリップしてきます。


© Jun’s Light 2019