google-site-verification=NLdlvnEunKB5v6x7fKg5evfz2sb1oWMHz1TsibbTUi4

ブログ

IMG 2120.jpg


吹雪とスイートピー


954E2F4C-0AD5-4416-9A4E-EF66462BF3DF.JPG

今日は、目覚めた時から、カーテンを開けても暗いだろうなと思いながら一日がスタートしました。夜半から風の音とこれ以上ないくらい細くて真っ白な雪が40センチほど強風に圧縮されて積もっていました。年末からの寒波で、我が家のお庭に積もった雪も2メートルを超えて、今年の冬は本当にすごいことになっています。天狗山からの女性のような声の風。流石に今日は、「梺に住んでいるんで、もう少しお手柔らかにできないのでしょうか」と雪かきをしながら、念じてしまいました。

おかげで雪かきで汗びっしょりになって、窓辺を見たら、なんだか気分もスッキリしてきて、ラジオ体操みたいにゆっくりとした深呼吸の中に、スイートピーの香りがスーッと入ってきました。一瞬で気持ちは春に連れていかれました。ドレスのように贅沢なドレープ色と軽やかなフリルに包まれたスイートピー。花言葉を調べてみると、「ほのかな喜び」「優しい思い出」「別離」「門出」など、どこかセンチメンタルで、旅立ちにぴったりの意味が載っていました。歴史も長くて、イタリアで1600年代に発見されて以来、イギリスで19世紀後半から改良が進められて、エドワード朝を象徴するお祝いの花として、その後の英国の庭園にはなくてはならないお花の一つになったそうです。

華やかで気分を上げてくれるスイートピーだけれど、こうして文章を書いていると、やっぱり、厳しい冬をくれる天狗山の側で暮らしていることは、私の中で「ほのかな喜び」をたくさん感じさせてくれているのかなと思いました。天狗山の神様、今日は相当文句を言ってごめんなさい。

黒電話

IMG 0810.jpg


もう、ここ25年くらいで、「黒電話」なんて、すっかり遠い昔のアナログ回線となってしまいましたが、今日、友人と当たり前のようにスマートフォンのフェイスタイムで話していたら、昔の黒電話時代の話題になりました。

あの頃は、電話は「時間」といい距離の関係性でいて、24時間フルに携帯みたいに私たちの生活にビッチリ、べったりではなかったなぁ…。でも、限られた時間だからこそ、対人関係のコミュニケーションの重さや深さも同時に感じるというか、相手はもちろん見えないし、今かける相手がどうしているか、空気感なども含めて、今よりも、もっとじっくり考えたり想像したりして、話をしていたような気がします。

電話した後は、追メールみたいなものももちろんなかったし、電話で繋がることが、気持ち的にも、限りあるものだったから、繋がった時に、過ぎて行く時間を意識しながら過ごせていたかな、と話していました。あの時、いろんな機能はなかったし、単純に番号を間違えなく回して、電話をかけることが、忘れられない思い出になったり、電話のベルも、家では大きな役割を果たしていました。受話器の重さとコミュニケーションの厚み。今日は歩きながらそんなことを考えていました。

真冬の頃


IMG 9700.jpg


 一月に入ると、冬が深まっていく瞬間と、冬が一歩ずつ終わりに向かっている瞬間が、同じ一日のうちに感じられることが多々あります。何しろ、冬の空気の味は、天下一品の北海道。日の落ちている時間が長いからでしょうか。つかの間の日差しが、本当に貴重に思えてきて、空気の味も、時間ごとに違うのかしらと思うこともしばしばです。それでも、今年は特に、寒気が多く入ってきて、気温の下がり方も、雪の量も、近年には無かったと思えるほどです。

世界の情勢を見ていると、不安な気持ちしか残らないこの頃ですが、日常的にある人間関係を、あるものだと思わないで、この人たちがいなかったら、自分はどうしていただろうと、前よりも思うようになりました。日々の小さなくだらない笑いも、とっても貴重に思えてきます。思い出すことの方が、いまこの瞬間に経験していながら思うことよりも多いと、一つ一つが大きなことにも思えてきます。過ぎ去った2020年が、全てのはじまりの前段階だったと思えてくるくらい、今年の道のりは、不安と長い道のりで構成されている感覚も、正直ありますが、真冬の感覚と同じかもしれないと、どこかで信じていたいと思いました。

新年

IMG 0536.jpg



新しい年となりました。

みなさまにとりまして、この2021年が、健康で、小さな日々の喜びが散りばめられた年になりますように、心から祈ります。

今日は、日中でも、マイナス11度の小樽で、初詣に家族と行きました。昨年、大切な人たちが健康で過ごせたことだけで、本当にありがたいことだと、改めて身にしみた瞬間でした。子供たちが、ふと車の中で、「今は平和を願うことが、必要になったって感じる」と言ってきて、「そうね、ずっと平和だって当たり前だと思うと、人間はそれに慣れてしまって、もっと自由な気持ちになって、自分が一番正しいと信じて、平和の中で、さらに寛容で余裕な気になって、気づいたら何でもありになっている感じがするね」私自身のこれまでの言動や行いや、それに伴う様々な出会いや出来事や、いろんなことがその会話で頭を巡って、少し胸が締め付けられるような気持ちにもなりました。

今年、私が目指すものは、自分の周りに感じられる「近い世界」を、お仕事面でも、個人的なことでも、丁寧に、じっくりと付き合って、取り組んでいくことです。すぐには見えないものでも、そこで感じられるものを信じて、いろんな心の扉を少し緩めて、歩いて行こうと思います。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


米澤 純

2020年の終わりに


IMG 3331.jpg

明日は大晦日。

今年ほど、時・場所・空間の存在を意識した年はありませんでした。

これまで、人間関係を深めるのに当然あるものと思っていた、相手の顔を見ながらできていた、時と場所の共有が、私たちの前からなくなって、あったとしても、安全条件を最大限に満たしてできる、という認識に変わりました。

人間形成にとって一番大切な、生身のコミュニケーションが、状況に慣れようとする自分からどんどん離れていく感覚。すごく便利だけれど、常に流れを帯びているオンラインでは限度がある、様々な温度やじっくり時間をかけてつくる感情の共有が、知らないうちに少しずつ失われていく相手の気持ちを想像しながら育まれていく、これからの人間関係に響いてくるもの。

いつかは共有できる時間と空間を想像しながら、見えないものを感じながら、ゆっくりと新しい年を迎えようと思います。

今年も、たくさんの皆さまに、Juns Lightをご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。

皆様がそれぞれのかたちで、大切に想う時と空間を、優しく照らすお役に立てれるように、来年も制作に励んでいきます。

お身体くれぐれもご自愛下さい、そして、良いお年をお迎えください。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

Tomorrow is the New Years Eve.

The year 2020 has given me opportunities to be aware of my inner self while  I am rowing a boat in the stream of consciousness on time and space.

Under given circumstances, we can only imagine a moment when we finally share the time and space in person again. But maybe it actually leads us to care for loved ones more and to feel more closely... something that cannot be seen.

I would like to express my deepest gratitude to you all for appreciating my works and supporting me in any ways.

May your new year be peaceful and warmly safe. 

Much love,

Jun

Juns Light

米澤 純


冬至の灯り

IMG 7044.JPG


一年の中で、一番夜が長い日。

世界中で、会いたくても会えない、見通しが立たない未来、現実を受け止めて順応していくしかない状況を常に感じながらの一年でした。耐えることと、踏ん張ることで、前に進んでいることを信じる、この言葉を何回も噛み締めた日々でした。

冬至の夕方に、小樽から思い思いに受け止めて、乗り切ってこられた皆さんの2020年を、優しく照らす灯りをお贈りします。年末年始、お元気で、心穏やかに過ごせますように。

On the day of winter solstice, I am lighting my candles calmly... to look back the year of 2020. 

Universally shared... it is the year we have never experienced before, with this constant feeling of longing for something, accepting the uncertainty for the future, and trying to adjust to the realities we are facing. Then I realize to myself that Ive been living with these two vocabularies... endurance and patience, believing that somehow it will lead me see a path to go forward... with a scenery of hope. 

So, on the day of the longest night of the year, I thought I would send  you a moment of having my candles lit here from Otaru in Japan, to light up your year of 2020. 

Wishing you peaceful and relaxing holiday seasons to come.

作品展「Gate」 閉幕

IMG 6056.jpg


大丸札幌店にて、12月9日から一週間開催した、宮平桐さんとの作品展、「Gate」は、昨日を最終日とし無事閉幕致しました。会期中、最大限の感染予防対策にご協力いただきながら、本当にたくさんの皆様にご来場いただきました。遠く離れた場所からも、心温まる応援メッセージやお心遣いを頂戴しました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。

先日ブログでも書きましたように、今年は私にとって、17年を経ての最後の大丸展となりました。会期中、初めて大丸展を開催した2003年から、ずっとお世話になっている企画会社の方々、大丸のスタッフの方々ともお話しする機会が多く、今までの歩みを振り返りながら、感慨深い気持ちを共有していました。「でもこれで終わりじゃないしね、また会えるものね」と、私の卒業を温かく応援してくださって、駆け出しだった私自信を思い出し、本当に胸が熱くなりました。これからは、どんなに小さくても、私を育ててくださった方々にご恩返しができるように、頑張って行こうと、気を引き締めているところです。

来年の12月には、宮平桐さんとのコラボレーションの舞台をギャラリースペースに移し、また二人で、新しいGATEをくぐり、皆様の心に響く、クリスマス展を創り上げて行きますので、楽しみに待っていてください。

どんなに立場が違っても、最後は、やっぱり人間としての心が残って、信頼を直に、ゆっくりと、時間をかけながら育てていくことが大切なのだと、大丸展を通して学びました。

北海道は、真冬日がしばらく続きそうです。全国も寒い日々が続きますね。

皆様温かくしてお過ごしくださいね。

ありがとうございました。

制作し続けた11月

C35C8AFB-8DA0-4F55-BF8E-84DB86CFC33D.JPG


11月の最後の日。

いよいよ来週9日から始まる、札幌大丸でのクリスマス展にめがけて、今月はおそらく合計で600個以上の灯りを創りました。

この大丸展は、私にとって今年2020年で最後となる事もあり、一つ一つ出来上がるたびに、17年前にまだまだ駆け出しだった私のことを思い出して、背筋が伸びるというか、はじめのスタートラインに戻ったような気持ちになりながら、仕上げをしていました。

初めて、札幌大丸で展示会を開いたときは、2003年。私はまだ20代で、師匠のクラウディアが立ち上げた、Earth Light Candlesの灯りを、日本に紹介する立場で、売り場に立っていました。何もかもが初めてでしたので、販売をする事自体、とても緊張していました。当時は、日本では、灯りを生活習慣の中に取り入れることが、冠婚葬祭や毎日のお供えの時に灯すなど、儀式的なものが中心で、美術的な要素を楽しんだり、自分のインテリアの嗜好に合わせたりというようなことは、まだまだ身近ではない感じでした。その中で、大丸で企画を運営する方々、売り場の方々は、本当に温かく、灯りの文化を育てたいとそれから毎年協力してくださいました。2006年以降、私自身の作品になってからも、お客様にどうやって、灯りの楽しみ方や捉え方をお伝えできるか、様々に試行錯誤を重ねて、少しずつ、「毎年、楽しみにしているのよ」と、顔見知りのお客様が年々増えていきました。亡くなられた大切な方に想いを馳せる時に、その方が好きだった色や香りを灯りを通して体感したり、中には、高校生もいて、「私は、純さんのキャンドルを、毎朝学校に行く前に灯しています」と、一番バタバタしそうな時間帯にあえて灯すことで、時間のゆとりや流れを感じるライフスタイルを作っている方々に教えられたり、本当に皆様から教えていただいたものは計り知れないです。

そして、2008年から宮平桐さんと、同じ売り場で、二人でクリスマス展を開催することになりました。彼女はアクセサリーデザイナーと制作者という立場で、私は灯りの作り手として、一見畑違いの二人ですが、初めて彼女と組んだときから、クリエイティブであるということの同じ温度を感じていました。わかりにくい表現だと思いますが、常に一緒の川にいてパートナーとして流れている感じ。流れは自由に進むのだけれども、見えないロープで繋がれていて、気づいたらまた向き合っている感じ。彼女には、本当にたくさんの刺激をもらい続けています。不安に思ったら、「桐さんだったら、多分こう思うと思うわ、だからきっと大丈夫ね」と、彼女の存在は、自分を純粋な気持ちにさせてくれます。そういったことの積み重ねが、いつも、作品を受け取ってくださる方々の方を向いて、どうしたら、私たちらしく、皆様に喜んでいただけるかを、常にモットーに、お互いに精神的にも、技術的にも前を向いて、ここまでこれたのかなと思います。

この最後の展示会では、いつになく、私自身のスピリットそのものが、たくさん散りばめられた作品をお見せできればと、取り組みました。色や質感、一部香りも含めて、それぞれのイマジネーションを膨らませてご覧いただけましたら幸いです。

GATE

Kiri Miyahira Jun's Light

Christmas collection 2020

●129日~15

大丸札幌店7F  ライフスタイル雑貨

クリスマス展

今年、2020年、私にとっては初めての展示会を、恒例の大丸札幌店で宮平桐さんと開催いたします。

IMG 6008.JPG


地球規模で様々な困難や未曾有の状況に日々遭遇した、2020年。私達は表現者として、過去、現在、そして未来に繋げていく何かを模索し続けてきた年となりました。

新たなステージに進むため、大丸札幌店でのクリスマス展は今回をラスト開催といたします。

二人で大丸札幌店でのクリスマス展として開催を始めた、2008年。それ以来、皆さまとの素敵なご縁に感謝し、心を温かく包み、お楽しみいただけるイベントを目指して開催してきました。また、お互いに感性や技術を磨き続けること、忠誠心を持ち、励まし合いながら創作活動に取り組んできました。


お客様、関係者の皆さまに感謝の気持ちを込めて、二人の精一杯の展示会をつくりあげたいと思います。

GATE

Kiri Miyahira Jun's Light

Christmas collection 2020

●129日~15

大丸札幌店7F  ライフスタイル雑貨

冬のあしおと

IMG 6267.JPG


今日は、久しぶりに一日オフをとりました。

昨夜の雨で、庭の紅葉もすっかり散り、落ち葉の上にみぞれがどんどん降って、一年の中で一番短い秋のパレットが足元に広がっていました。もうこれで、日々根雪になる日を迎えるのだと思うと、この色合いを目に焼き付けておきたいと思って、しばらくじっとしていました。

現在も、私の大切な大切な人たちがアメリカに住んでいて、今回のアメリカの情勢も、いつになく真剣に捉えて見ている中で感じたことがありました。それは、人間として、何に幸せを見出していくのか、ということでした。もちろん、人それぞれ、いろんな主義主張があって、信じていることがあって、夢があって、それは自分ならではものだと思います。その中で、自分を上げるために人を下げるのではなく、無条件に相手の気持ちを想像して幸せを願っていたり、人の命を自分の大切な人たちの命に置き換えて物事の判断をしたり、「自分、自分」よりも「みんなの中の自分と自分の中の自分」を考えるきっかけをもらったような気がしました。

私という人間は一人しかいないし、できることは、本当に限られていますが、この瞬間に心に見えて、想い描く大切な人たちからもらえるエネルギーを原動力に、皆さんの心に近づけるように、これからも表現をしていきたいと思いました。


© Jun’s Light 2020